明治末期の北海道を舞台に、一癖も二癖もある登場人物たちが「アイヌの埋蔵金」を巡って繰り広げるサバイバルバトル! 北海道開拓史、アイヌ文化など、北海道の魅力を満載した漫画『ゴールデンカムイ』が朝日新聞社主催の第22回手塚治虫文化賞・マンガ大賞を受賞しました。
綿密な考証と緻密な描写はもちろん、ダイナミックなストーリー、ときに過酷にもなる展開を和ませて余りあるギャグやグルメ描写、まさに「和風闇鍋ウエスタン」のキャッチフレーズの通りのエンターテイメント全部盛りの本作の魅力については、とにかく作品を読むのが一番手っ取り早い! とはいえ、いろいろ知りたいことも……。作者の野田サトルさんに、書面にて質問に答えていただきました。
1997年に誕生した、国内最大級の野外ロック・フェスティバルである「フジロックフェスティバル」。実は、2015年から手塚キャラクターとコラボレーションしていたのをご存じですか?
夏フェスと手塚キャラのフュージョンを実現させたのは、本フェスのオフィシャルショップである岩盤/GAN-BANのマーチャンダイジングを担当する小川泰志さん。
お話をうかがうと、そこには小川さんから手塚治虫への熱いラブ・コールがあったのです!
今回のオススメデゴンス! では、『アラバスター』をピックアップ!
こんなロックはみたことない――。
そんなキャッチコピーをつけたくなるほど、ロックの新たなダークサイドが満載。
『アラバスター』を読んだら、いままでのロック像がくつがえされるかも?!
暗然たる物語だからこそ光るロックの魅力に目が離せない……!
手塚治虫のマンガ作品とそれが発表された時代との関わりを掘り下げるこのコラム。日々ネタ集めをしていると、とても興味深いネタなのにコラム1回分の話題としては分量が足りないため、なかなか紹介できなかったものが数多くある。そこで今回初の試みとして“小ネタ”を集めてみることにした。手塚マンガのあの日あの時にまつわる3つの物語、ぜひご堪能あれ!!
今回は第22回手塚治虫文化賞で新生賞に輝いた、板垣巴留先生の『BEASTARS』をご紹介!
『BEASTARS』は肉食動物と草食動物が共存する世界が舞台となっており、ハイイロオオカミの少年レゴシを筆頭に全寮制学校へ通う動物たちを描いた群像劇で、
物語に人間は一切出てこないのです。
様々な種族の動物が一堂に会する賑やかな学園生活では、肉食動物と草食動物の間に起こる軋轢や差別意識、時に本能を剥きだす動物たちの生活がリアルに、そして生々しく描かれています。
動物社会も大変なんだなぁ~と、思わず口に出してしまうような展開が多く、独自の世界観と清新な表現が新生賞として評価されたのもうなずけます。
動物好きで、いわば擬人化マンガの元祖である手塚先生が『BEASTARS』を読んだらどんな感想を抱くのか……とても気になります!!
かくいう私も、描かれる動物たちはみんな格好よく、そして可愛く、うっかりケモナー心を開花されてしまいました。レゴシのしっぽをモフりたい!
虫ん坊では今年も手塚治虫文化賞贈呈式のようすをお届けしますので、次号もどうぞお楽しみに~!
O山