昨年2009年から今年3月にかけて、角川書店の雑誌『ケロケロエース』に連載されていた、『鉄腕アトム 青騎士の巻』を原作にしたコミック、『青騎士』。姫川明さんによる大胆な脚色を施された本作品を、誌面で楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか。この作品がついに、17日、単行本として発売されます!
姫川明さんは、本田さんと長野さん、二人の漫画家によるユニット。児童から大人向けの作品、果てはライトノベルの挿絵まで幅広い活躍をされています。2003年、鉄腕アトムが3度目のテレビアニメ化された際、アニメのコミカライズ作品として『アストロボーイ 鉄腕アトム』が連載されたことを覚えている読者も多いでしょう。あちらも姫川さんによる作品。なぜかアトムとご縁の深いお二人に、『青騎士』について、詳しいお話を伺いました。
手塚ファンのみならず、世界中で愛されている「鉄腕アトム」。手塚治虫の産み出したキャラクターの代表とも言える存在だ。近頃では、浦沢直樹による翻案作品「PLUTO」の衝撃的な完結が記憶に新しいが、その「鉄腕アトム」がいよいよ初のミュージカルとなる。
演ずるのは劇団「わらび座」。つい先日、2年間の全国公演を終えて千秋楽を迎えた「火の鳥 鳳凰編」でも感動的な舞台をみせ、日本の伝統芸能に根ざした舞台作りが特徴の劇団が、「アトム」というSF作品に挑戦する。
今月の「オススメデゴンス!」では、姫川明先生によるリメイク版で登場、わらび座ミュージカル「アトム」でもキー・エピソードとなっているらしい!? 青騎士を紹介します。姫川先生の作品を読んでから、改めて原作にあたってみるもよし、ミュージカルを見る前に読むもよし、とにかく今年の4月もっともアツイ「アトム」ですよ!
解説:
「青騎士の巻」は『少年』の1965年10月号から、1966年3月号にわたって連載されました。
その頃盛んだった、学園闘争などの影響もあって、正義の味方・アトムのキャラクターをもっと反抗的なものにしてはどうか、と言ってきた編集者の意見を取り入れたという「青騎士の巻」のアトムは、人間達のあまりの横暴に堪えきれず、とうとう人間に反目するロボットとして描かれています。
しかしこの路線変更は、読者にはあまり快く受け入れられなかったようです。アトムの性格を変えてから、アトムの人気は目に見えて落ちていった、と手塚治虫ものちに回想しています。
東京の東端、千葉県に隣接する江戸川沿いの町・葛飾区柴又。映画『男はつらいよ』シリーズの主人公・寅さんの故郷として知られるこの町は、実は手塚治虫先生とも深〜い縁のある町だった!? 今回は、寅さんと柴又と手塚先生の関係を探りながら巡る早春の虫さんぽをお届けします!!
今月はアトムの誕生日、ということで、誕生日をお祝いする投稿をいただきました。ありがとうございます! ちょっと早めのメッセージにはなりましたが、アトムも喜んでる??? と思いますよ!
投稿を採用させていただいた方には、今回はアトムの時計や、アトムフィギュアつきムックセット、アトムの設計図などなどをプレゼントしたいと思います!
楽しみに待っててね!
今月はアトム盛りだくさんでお送りしました!
しかも、偶然「青騎士」づくし! 示し合わせたわけでもないし、全く違う性格の2つの作品で、青騎士がフィーチャーされている、というのは不思議ですね。やっぱり、わらび座の渡辺さんのお話ではないけど、「時代の空気」なのかなあ・・・。今の時代が求めているものは何なのか、ということを、物を作る人たちは敏感に感じて、作品にしていくのでしょうね。
アトムも7さいになりました。投稿でお祝いを送ってくれた皆さん、ありがとー! アトムに代わって、お礼を申し上げます。
元気な人も、イマイチ元気じゃない人も、花粉症の人も、アトムの10万馬力で、元気出してね!
担当:いとう