手塚治虫のライフワーク、といえばやっぱり、『火の鳥』でしょう。
この作品のルーツはどこから来たのか? そんな疑問の一つの答えが、エッセイとして残っています。
「昭和二十九年に『漫画少年』に連載していた「ジャングル大帝」が無事に完結して、そのあとどういうものを描いたらよいのか迷っていたときでした。
ぼくはある劇場で、ストラビンスキーの有名なバレエ「火の鳥」を観ました。バレエそのものももちろんでしたが、なかでプリマバレリーナとして踊まくる火の鳥の精の魅力にすっかりまいってしまいました。」
——“「火の鳥」と私” 『火の鳥 黎明編』虫プロ商事 1969年12月発行 より
この、『火の鳥』は、2013年11月にも、新国立劇場で披露されました。そのとき、「火の鳥」を踊った米沢唯さんは、自らの『火の鳥』の解釈に、手塚治虫のマンガ『火の鳥』を参考にされたとか。
そんなご縁から、『ダンスマガジン』で米沢唯さんと手塚るみ子の対談が実現! 今月の虫ん坊では、その現場に潜入、対談後のこぼれ話として、米沢さんの「物語愛」や「手塚作品との出会い」についてのエピソードをうかがいました!
今ではマンガでいろんな職業のヒーローを主人公にするのは一般的になりましたね。中でも人気が高いのは、やっぱり裏側がなかなかしろうとには分からない警察官や消防士、弁護士や医師、といった、専門性の高い職業の世界を描いたものでしょう。
手塚マンガにもさまざまな職業のヒーローが登場しますが、職業モノマンガの旗手といったらやっぱり「ブラック・ジャック」! 現役の医師の先生がたにも「読んだことがある」「影響を受けた」という方が多数いらっしゃる、とのこと。
そんな「ブラック・ジャック」を名前に掲げ、外科医の仕事を実践を通じて子どもたちに紹介する取り組みが、製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカル カンパニーの主催で、各地の病院で開催されているのをご存知でしょうか。
今月の虫ん坊では、その「ブラック・ジャック セミナー」について、ご紹介します!!
いよいよ秋がやってまいりましたね!
暑かった夏の盛り上がりが去ってしまい、さびしさも感じる季節ですが、すごしやすくて、食べ物がおいしくて、いいことも沢山あります。
「芸術の秋」らしく、今月は新国立劇場バレエ団でプリンシパルをつとめるバレリーナ、米沢唯さんにお話を伺いました! 手塚治虫も見て、「すっかりほれ込んだ」というバレエ「火の鳥」を踊られたということで、コラボレーションが実現したのですが、ご本人もとても小さい頃からずっと読書が大好き、ということで、手塚治虫作品はもちろん、少年少女向けの名作のお話もどんどん飛び出しました!
手塚るみ子との対談もさまざまな話が繰り出される内容の濃いお話になりましたので、ぜひ、「ダンスマガジン」12月号をチェックしてみてください!
特集2では、「ブラック・ジャック・セミナー」を改めてご紹介! 参加されている方々は皆さんすごく真剣な表情でした! 最新医療技術はいろいろなことが進んでいるものの、B・Jのころとはまた違った特殊な能力が必要そう…。こちらは、「勉強の秋」…というかんじ。
いとう