コラム「手塚を知りたい放送作家」第44話：神保町で手塚作品の書店を開店しました！

2022/12/26

第４４話：神保町で手塚作品の書店を開店しました！

古書店が立ち並び、大手出版社も多数存在する本の街、神保町。そんな本の聖地でなんと私、この度書店を開店することになりました！そこで今回は開店に至るまでの経緯を書いていきたいと思います。

早速ですが、お店がこちら！

どうですか？おしゃれですよね。店主のセンスの良さが伺えるでしょ？

そして店内はこんな感じ。

完全に本屋さんです。そしてシャンデリアもとっても素敵！いや〜、まさか自分が神保町で本屋さんを開くことになるなんて想像もしませんでした。

まぁ...

そう！この本屋さんの名前は「猫の本棚」。

お店の中の棚を借りて棚主になることが出来る新しいスタイルの本屋さんなんです！

店内にある１７０の棚のうち、約１５０の棚を貸し出していて、棚主契約を行うと縦35×横30×奥行30cmの棚の中で自分のオススメの本を販売することが出来るシステム。

様々な棚主さんたちの珠玉の本の他に、店内には猫グッズなんかも置いてあります。

棚ひとつのはいえ、神保町で本屋さんを出来る機会なんてそうありません。

この本屋さんの存在を知り、すぐにご連絡をさせてもらいました！

こちらのお店が開店したのは２０２２年の１月。オープンから１年で既に棚はほぼほぼ埋まってきている状況なんだそう。間に合ってよかった...。

店主は空間プランナーの水野久美さんと映画評論家であり、映画監督の樋口尚文さんのお二人。

自分が契約や搬入をしに行った時は樋口さんがお店にいらっしゃいました。

ご覧の通り、知性に満ち溢れています。にも関わらず、とても気さくな方で終始リラックスしてお話しが出来ました。そしてなんと樋口さんは手塚眞さんのお友達なんだそう！学生時代に同じ映画コンペティションに作品を出されるなど、映画で繋がっている仲なんだとか。まさかの偶然に驚きです。

僕が契約させてもらった棚は１５３番の棚。レジから横を向いた所にあるという、とってもナイスなポジション！この棚に好きな本を置いて販売します。

真ん中の空っぽ部分が僕の棚。これから置く本やレイアウトを決める訳ですが...ここで気になってくるのが他の人の棚です。他の人はどんな本棚にしているんでしょうか。

せっかくなんで他の人の棚をじっくり見させてもらいました。棚によって置いてある本も千差万別。どの棚も個性がいっぱいで見ているだけで飽きません。

山の本を集めた棚や、

放送業界やメディアに特化した棚、

果ては夏目漱石の「こころ」だけを置いてある「だけの本棚」など。

個性に溢れていてめちゃくちゃ面白い！本当に１５０店舗の本屋さんがあるみたいです。そして中にはこんな本棚も！

こちらは早稲田にあった「金峰堂書店」の棚。早稲田のお店は残念ながら閉店されたんですが、お店に置かれていた本の一部がこの棚に！そしてなんとお店の看板も...！お店が無くなってしまったのは悲しいけど、こうした形で存在しているのはお店を知っている人にとっては嬉しいですよね。