虫ん坊

コラム「手塚を知りたい放送作家」第18話:子どもに手塚マンガを読ませてみたら......

2020/05/27

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第18話:子どもに手塚マンガを読ませてみたら......



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子どもが......




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子どもたちが......




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自由過ぎるー!!!

学校が始まらないため、子どもがずっと家にいます。
外で遊んでいない分、パワーが有り余っています。


さらに......




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自分がどれ程フライング的なこと言っているかも分からず、「やれやれ、プール出さないとかマジでこいつどうかしてるぜ...」と、まるでこちらが悪いかの如く、ゴリゴリに迫ってきます。



そんな傍若無人なキッズたちですが、大好きなアニメやテレビを見ている時だけは今までの騒々しさが嘘だったかのように静まり返ります。



中でも長男が特に好きなのが「特撮モノ」。




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オムツを仮面の代わりにして「ライダー!ライダー!」と、叫びながら部屋に入って来たこともありました。

そんなヒーローものが大好きな息子に、手塚先生の描いたヒーロー漫画を読ませたら一体どんな感じになるのでしょうか。

今回、息子に読んでもらうのは「サンダーマスク」。



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<あらすじ>

主人公は命光一という青年。工場地帯に住んでいた彼は公害に侵され、医者から残りの寿命が少ないことを告げられる。あまりのショックに自暴自棄になった光一は一千万円という金額で自分の命を売りに出す。




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そんな光一の命を買ったのが高瀬博士。博士は光一を自分の研究所へ連れて行き、謎多きガス状の宇宙生物、サンダーを見せる。




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肉体の無いサンダーは光一の身体を借りて、同じくガス状の宇宙生物である

宿敵デカンダーと戦うのだった...。




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息子はまだ3歳なので字が読めません。そこで寝る前の絵本の代わりに

「サンダーマスク」を読み聞かせてあげることにしました。




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もともと絵本が大好きな息子。大満足の様子で眠りにつきました。

そして次の日...




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口を開けば「サンダー」と叫ぶ人間になってしまいました。

本当にサンダーに乗り移られたのかと思うほど、サンダーを連呼していました。




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そしてサンダーに変身した(つもり)の息子は、目をキラキラさせながら僕を

ボコボコにしてくるのでした。



今回息子に「サンダーマスク」を見せて導き出された答えは一つ。

結局男の子は"変身"と"戦い"が大好き!と、いうことでした。



さて、息子にだけ漫画を読んであげるのは不公平。

そんな訳で別の日の夜、娘には「ふしぎなメルモ」を読んであげました。




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<あらすじ>

交通事故で死んでしまったメルモの母。

幼いメルモを残して逝くことが不安で仕方なかった母に、神様は"大人になれるキャンデー"を授け、一度だけ娘に会うことを許します。




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母がメルモに渡したキャンデーは10歳年をとる青いキャンデーと、10歳若返る赤いキャンデーの2種類。




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そんな2種類のキャンデーを使い分けながら様々な困難の乗り越え、メルモはたくましく生きていくのでした。



3歳の息子と違い、もうすぐ7歳になる娘は読み聞かせている最中に様々な質問をぶつけてきます。




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「いや、そういう設定だから...」なんて子どもに言うわけにはいきません。

かと言って、嘘を教える訳にもいかず...悩んだ結果、

ちぼり「ふしぎだよねぇ。だからふしぎなメルモっていうんじゃない?」

娘  「あ〜、そういうことね!」



妙に納得してました。

「なんて素晴らしいタイトルなんだ!」と心から思った瞬間でした。

メルモの中でも特に娘が気に入ったのは、おばあちゃんが子どもになって遊園地に遊びにいく回。おばあちゃんに戻ったのにも関わらず、子どものようにはしゃぐラストシーンに大爆笑していました。




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僕が今回「ふしぎなメルモ」を読んでみて驚いたのはそのページ数。

1話あたり7〜8ページ程度で構成されていて、全く無駄がありません。

起承転結のお手本のような話の運びでした。子どもの集中力も全然途切れないし、いや〜勉強になりました。

気が付けば、横で一緒に本を見ていた嫁が物憂げな表情を浮かべています。

「どうしたの?」と聞いてみると...




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どうやら「ふしぎなメルモ」は子どもだけでなく、大人の女性も夢中にさせる作品だったみたいです...。





藤原ちぼりchibori10_twicon.gif

1979年生まれ、岡山県出身。放送作家。

『サラリーマンNEO』、『となりのシムラ』、『落語 THE MOVIE』などの人気番組の他、テレビアニメ『貝社員』の脚本も担当。『特捜警察ジャンポリス』、『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』など、漫画を題材にした番組にも携わっている。

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