2019/12/16
ちぼり「え? 僕は今、何をしてるかって?」
前々からお尻に痔があるのは認識していたんですが、痛むことも時々しかなかったのでかなりの間放置していました。(恥ずかしさもあって)
時は過ぎ、、、やっぱり一回ちゃんと見てもらった方がいいかな〜と、11月上旬に意を決して肛門科を受診。すると......
後は流されるままに手術日を決定。そして今月の頭に手術を行いました。
そんな訳で今回は
をテーマにコラムを書きたいと思います!
きっと未だかつて、痔という切り口で手塚に挑んだ記事なんてあるはずないとは思いますがせっかくなので。
手塚先生がその生涯で生み出した作品は約700作にも及びます。
これだけ数があれば一つくらい痔について描いてる漫画もあるのではないでしょうか......? 早速調べてみましょー!
とは言ったものの、「流石に痔は無いかなぁ〜」なんて思ったりしていると......
あった!あった!ありました!痔に触れている作品が!
見つけたのがこちらの作品『ドン・ドラキュラ』
現代社会で暮らすドラキュラ伯爵を描いたコメディ作品。
一見痔とは無縁に見えますが、主人公ドン・ドラキュラのライバルとして登場するヘルシング教授が痔を患ってました。
ヘルシング教授はいぼ痔を患っていて、普段からかなりの出血をしている貧血症。だからむやみに人の血を吸う吸血鬼が生理的に許せないとのこと。
......すごいキャラ設定だ。
しかも、ヘルシング教授がいぼ痔であることを告白するページでは、いぼ痔が丁寧に図解されていた。
いやもうほぼ医学書!流石は医学博士の手塚先生ですね。
そういえば以前、手塚るみ子さんがTBSラジオの『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』にゲストで来てくださった時、手塚治虫先生も痔持ちだったと話していた。
やっぱり座り仕事は痔になる確率高いのかな。
これは勝手な想像だけど、きっと手塚治虫先生の痔もこのヘルシング教授というキャラクターを生み出す助けになったのではないだろうか。
そう考えると創作の世界に無駄な経験なんて一つもないんだな〜と思う。
結局、僕自身もこうやって痔をテーマにしてコラムを書けてる訳だし......。
やっぱり色んな経験してみるもんだな〜。
そんな風に考えると今回の手術だって、うん!悪くない!
レッツ!ポジティブシンキング!
そして手術も終わり......数日が経過......
なんてこった......こっちが想定してた痛みを軽く超えてきやがった......
地獄。大袈裟ではなく歩けないくらい痛い上に全然座れない。
ポジティブとかいう次元の話でなく......
完全に甘く見てました。あまりの痛さに何もできません。
まるでお尻に悪魔が住んでいてるかのようです。
ほんとに耐えきれなくなり、妻に弱音をポロリ。
ちぼり「どうしよう......今月の手塚のコラム無理かも......」
妻 「いいんじゃない? 無理なら休ませてもらっても」
ちぼり「そうかな......」
妻 「まぁ、手塚治虫は入院中のベッドの上でも漫画描いてたけどね」
ちぼり「......だよね〜」
自分の弱さと手塚先生の強さを痛感した今回のコラムでした。
1979年生まれ、岡山県出身。放送作家。
『サラリーマンNEO』、『となりのシムラ』、『落語 THE MOVIE』などの人気番組の他、テレビアニメ『貝社員』の脚本も担当。『特捜警察ジャンポリス』、『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』など、漫画を題材にした番組にも携わっている。
バックナンバー
コラム「手塚を知りたい放送作家」第7話
コラム「手塚を知りたい放送作家」第8話
コラム「手塚を知りたい放送作家」第9話
コラム「手塚を知りたい放送作家」第10話