2019/06/24
"食"って大事ですよね。
好物を食べるとテンションが上がるし、やる気も湧いてくる。
手塚治虫先生はチョコレートが大好物で、執筆中もチョコを食べては活力を得ていたんだそうです。
そんな手塚先生が好きだったものを食べてみたい!
そこで今回は...
手塚先生、縁の料理を実際に作って食べてみたいと思います。
本日のメニューはこちら。
『コンビーフキャベツ』と『チョコレートうどん』
「いやいや、チョコレートうどんって...」と思ってる方も多いと思います。
実は『銀河鉄道999』で知られる松本零士先生が上京して間もない頃、手塚先生の家に泊まった際、『チョコレートうどん』を食べさせてもらったことがあるそうなんです。しかし、この『チョコレートうどん』は手塚先生の好物というわけでなく、あくまで松本零士先生へのちょっとしたイタズラだったんだとか。
せっかくなので、こちらも作ってみることにしました。
そんな訳で、まずは買い物へ!
お菓子をねだる娘をガン無視し、材料を購入します。
家に帰って早速調理開始!
一品目の『コンビーフキャベツ』を作ります。
普段料理は妻に任せっきりなんですが、今回は僕が作ってみることに。
材料はこちら
いざ料理を開始しようとすると、突然5歳の娘のスイッチが入りました。
娘「うーちゃんも作る!」
珍しくキッチンに立つ父に刺激されたのでしょう。
そんなこんなで娘もアシスタントとして参加してもらうことに。
初めての料理に興奮気味です。
キャベツを切っている間、娘に缶から出したコンビーフをほぐしてもらいます
料理の工程は超簡単。切って炒めるだけ。
まずはオリーブオイルをフライパンに敷いて、キャベツを炒めます。
ちぼり「よし!うーちゃん!コンビーフ入れて!」
娘 「オッケー!」
そして、娘がコンビーフを入れようとした瞬間...
台にしていたプラスチックのおもちゃの椅子が突如、まさかの崩壊。
悲劇の始まりです。
娘は盛大にこけ、コンビーフはまるごと床に落ちる大惨事。
音を聞いた妻が慌てて駆けつけて来ました。
嫁「うーちゃん!大丈夫!?」
娘「......」
あ、泣くかも...。なんて思っていたら5歳の娘の第一声は予想外の一言でした。
この惨事の責任が自分ではないことを一言で伝える言葉はなんだ...?
娘が頭をフル回転させて導き出した一言がこちら。
我が娘ながらたくましい。
でもね、そもそも君はなんにも悪くないんだよ。
コンビーフを軽く水洗いし、気を取り直して調理を再開。
炒めていると、普段僕が料理をしないからなのか、ちょいちょい嫁が口を出してきます。
嫁「そんながっつり炒めなくていいからね」
嫁「強火じゃなくていいよ、中火で中火で」
そんなこんなで完成した『コンビーフキャベツ』
食べてみると、これが想像以上に美味しい!
コンビーフの油と塩っけがキャベツと相性抜群で、どんどん箸が進みます。
キャベツが苦手な2歳の息子もバクバク食べてました。
なるほど、これは手塚先生が愛する理由も分かります。
シンプルで手間いらず!なのに美味しい!みなさんも是非一度お試し下さい。
あっという間に完食。
そして、いよいよ『チョコレートうどん』作りへ。
チョコレートを湯煎で溶かしつつ、普通にうどんを作ります。
こちらも即完成。出来上がったうどん(汁あり)に、溶かしたチョコを入れます。
とにかくいけないことをしている感じがすごいです。
意を決して食べてみると想像以上の不味さ。
特にお汁とチョコレートのミスマッチさがえげつないです。
そんな中、なぜか聞こえて来る咀嚼音。
「...モッチャモッチャ...」
「...ムッチャムッチャ...」
音の方を向いてみると...
息子、むっちゃ食ってる!
なんなら美味そうに!
そして、きたねぇ!
チョコレートうどんが藤原家の食卓に並ぶことは二度と無いでしょう。
手塚先生の縁の料理を食べ、少しだけ手塚先生を身近に感じることの出来た
1日でした。
とりあえずコンビーフを買い溜めしたいと思います。
1979年生まれ、岡山県出身。放送作家。
『サラリーマンNEO』、『となりのシムラ』、『落語 THE MOVIE』などの人気番組の他、テレビアニメ『貝社員』の脚本も担当。『特捜警察ジャンポリス』、『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』など、漫画を題材にした番組にも携わっている。
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