2019/02/15
どうも、藤原ちぼりです。
僕は今、あとちょっとで魂が抜けそうなくらいの自己嫌悪感に苛まれています。
愛する息子にも無反応です。
どうしてこうなっているのかというと...
前回のコラムで「次回は手塚治虫先生が漫画に与えた影響について調べよう!」
と、語っていた僕は意気揚々と手塚治虫先生についてリサーチを開始しました。
流石は手塚先生。溢れんばかりの情報量です。
「漫画の神様」と称される手塚先生。
代表作などは知っていますが、手塚先生が具体的にどんな偉業を成し遂げたかまでは、恥ずかしながらあまり知りません。なので、調べていくうちに...
その偉業の数々...、そして手塚先生の伝説を知った結果...
...こんな状態になっています。
以下、ざっと調べただけでこんな感じ。
これほんとにざっとです。
きりがないのでこの辺にしときます。
まぁ、僕如きが手塚先生の偉業を知って、なんで凹むんだってことなんですが、放送作家も曲がりなりにも"作家"と名のつく職業。
常日頃、「天職だな〜」とは思っているのですが、ここまで身命を賭して作家業に打ち込んでいるのかと問われると、足元にも及びません。
なので今の気持ちは、
さぁ、凹むのはこの辺にしときましょう。
手塚先生の偉業の中で、僕が気になったのが「ストーリー漫画の開祖」。
一体どういうことなのかと調べてみると、どうやらそれまでの漫画はストーリーものだったとしても、一度に数ページも続くものでは無かったらしく、どの作品も形式はほぼ同じだったそうです。(※諸説あります)
例えばある日の藤原家を、昔の漫画風で表現すると、
しかし手塚先生はここに吹き出しや、コマの割り方(広さや並びなど)に変化を与え、漫画の表現の幅を革新的に広げたそうです。
上記の漫画と同じ内容を手塚先生、以後の形式で描いてみると...
結果、映画のようなカメラワークが漫画でも表現されるようになり、物語のストーリー性は一気に高まりました。
うむ...、なるほど...。
そりゃ、漫画の神様って呼ばれるわ!
常識を覆すって本当にすごいことですよね。
このコラムを書いてる途中に、あることを思い出しました。
それが少年ジャンプ+で最近連載の始まった作品、「タテの国」。
少年ジャンプ+はWeb漫画誌。スマホなどで見る人も多く、縦スクロールの漫画も多数あります。新しい時代の漫画の形ですよね。
この「タテの国」も縦スクロールの作品。そしてその物語も"タテ"と深い関わりがあります。第1話を見た時、すごい発想力だな〜と思いました。
これもまた"常識にとらわれない"。そんな感覚に近いものを感じました。
でも、このワクワク感を維持し続けるのは大変だろうな〜...。
そう思いながら毎週読んでいくと...
そして、なんとなく作者の先生のTwitterを見ていたら...、
手塚先生について呟いているではありませんか!
これからの漫画界を担う、新たな世代の先生にもこんな風に思わせる手塚先生。
やっぱりその影響力はすごいな〜と改めて感じました。
いつか田中先生にも、手塚先生の話を聞いてみたいものです。
ネタバレになるので、ここでは物語について多くは書きません。
まだ読んだことない人は「タテの国」是非読んでみて下さい!
さて、田中先生の呟きにもありましたが、今やデジタルで漫画が描ける時代。
このコラムでの嫁の作業軽減を考慮して、今回からペンタブレットというものを導入してみました。
しかし、慣れないデジタルでの作業...。結果、めちゃくちゃ大変そう...。
加えて、未知のお絵描きツールが登場したことで子供たちが大興奮。
娘はもちろん、息子に至っては、容赦なくタブレットをバンバン触りに行ってました。
息子をどれだけ離してもまた嫁の所に現れる。
離しても、離しても...。何度もアイツは現れる...。
最終的に嫁は「ぎゃー」と叫んでいました。
あんなにはっきりとした「ぎゃー」は初めて聞いたかもしれません。
サポートの体制を考えねば...!
1979年生まれ、岡山県出身。放送作家。
『サラリーマンNEO』、『となりのシムラ』、『落語 THE MOVIE』などの人気番組の他、テレビアニメ『貝社員』の脚本も担当。『特捜警察ジャンポリス』、『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』など、漫画を題材にした番組にも携わっている。
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