2019/10/25
『鉄腕アトム』。言わずと知れた手塚治虫先生の代表作だが、
最近テレビ東京でアトムのアニメが始まったらしい。
可愛い。とっても可愛いアトムが出てきた。
『GO!GO!アトム』というタイトルで、未就学児がメインターゲットだそう。
ならば...と、早速うちの子どもに見せてみると...
これまでのうちの子の傾向をみてみると、お気に入りのアニメであればある程こちらの声が届かなくなる。そういった点でこの『GO!GO!アトム』は完全にハマっている方のアニメに入る。
ちぼり「うーちゃん!いっくん!」(※ウチの子の呼び名です)
子ども「......」(ここで振り向くのはハマリ度1)
ちぼり「お菓子食べよっか」
子ども「......」(ここで振り向くのはハマリ度2)
ちぼり「お返事しなさい!パパ怒るよ!」
子ども「......」(これでも振り向かないのはハマリ度MAX)
どうやら『GO!GO!アトム』はMAXの部類に入ったようだ。
調べてみると『GO!GO!アトム』はフランスのアニメ制作会社が作っているらしく、そういったアニメのタッチが海外アニメ好きのうちの子の心を捉えたのかもしれない。
あと全然知らなくて驚いたがオープニングをDOBERMAN INFINITYが歌っていた。
これは完全に告知になってしまいますが、DOBERMAN INFINITYのSWAYさんが出演されている映画『MANRIKI』が今年の11月に公開予定です。
ご縁あって脚本お手伝いさせてもらいました。よかったら是非!
アトムのアニメが始まったのが1963年。56年経った今でもアニメになるってとんでもないこと。きっと今後も色んなアトムが生まれて来るんだろうな〜。
そうそう。アトムといえば、この前渋谷を歩いていたらあるものを発見しました。宮下公園の高架下を通ろうとしたところ、入り口にアトムの落書きがあるのを発見。
今までに何度か見たことある気はしてたけど、、、このコラムを始めるようになってから手塚センサーの感度はビンビンなのですぐに画像を撮りました。
近くで見てみるとドットで描かれている感じのアトム。
誰が? 一体何の為に? 単なる落書き...?
それにしては、クオリティが高い気がする。謎は深まるばかりです。
よ〜し!この絵の真相を俺が突き止めてやる!
ちぼ1探偵長の登場だ!
(※『ケン1探偵長』という少年探偵の漫画のパロディだよ)
事件解明に向け、僕はまず手塚プロダクションに確認してみました。
...結果、この件に関しては手塚プロダクションはノータッチだそうです。
むむむ。謎が謎を呼ぶ展開に。
続いてはネットでリサーチ。
まぁ、そんな簡単にネットで解決すれば世話ないよ...などとは思いつつ、
とりあえずググってみます。
ネットの情報量をナメてました。探偵いらず。
どうやらこのアトムを描いた人はフランス人のストリートアーティストの「Invader(インベーダー)」という人物らしい。
70〜80年代のレトロゲームを連想させる8ビットのキャラクターをセラミックタイルで製作するのが彼の特徴らしい。パリを中心に世界各国数十カ所に及ぶ都市でタイルを貼りまくって作品を残しているそうだ。
なんとあのアメリカの「HOLLYWOOD」の看板にも彼の作品はあるらしい。
近年、オークションで彼の作品が日本円で2800万円の値をつけるなど、その評価は年々上がっているそうだ。
冒頭で紹介したアトムのアニメ『GO!GO!アトム』もフランス製作だし、
『Invader』もフランス人。フランスの人はアトムに特別な思い入れでもあるのだろうか。
昨年パリで行われたオークションで『鉄腕アトム』の原画が1ページ競りに出され、26万9400ユーロ(約3500万円)で落札されたらしい。
80年代にアニメの『鉄腕アトム』がフランスで放送されていたらしい。
よっぽどの人気だったんだろう。
ちなみにグーグルマップで調べてみると、、、
あった。ご丁寧に登録されている。
せっかくだから今回解けた謎の答えをグーグルマップに書き込んでおこう。
全ての手塚の謎を解明するまで探偵は止まらない!
1979年生まれ、岡山県出身。放送作家。
『サラリーマンNEO』、『となりのシムラ』、『落語 THE MOVIE』などの人気番組の他、テレビアニメ『貝社員』の脚本も担当。『特捜警察ジャンポリス』、『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』など、漫画を題材にした番組にも携わっている。
バックナンバー