2020/08/25
鉄腕アトムの誕生から約70数年...。
数え切れない程のアトムグッズが誕生し、人々を楽しませてきました。
そこで今回の企画は!
お宝グッズの宝庫である中野ブロードウェイで、
どちらがより多くのアトムグッズを探すことが出来るのか!?
娘と対決します!
娘に本日の意気込みを聞いてみると...
自信満々。
しかし、こちらも負けるわけにはいきません。
真剣勝負なので大人気ゼロでいきたいと思います。
ゲームのルールは以下のとおり。
それでは早速ゲームスタート!
中野ブロードウェイの中に入ってみると...
娘「はい!見っけ〜!!!」
ちぼり「え!?」
娘が指差す方向を見てみると...なんとアトムのポスターが...!
完全に油断していました...。
「でもあれグッズじゃないし〜、ポスターだし〜。てかまだお店じゃないし〜」という言葉が一瞬頭をよぎりましたが、流石に卑劣過ぎて子どもの人格形成に悪影響を及ぼしそうなので言うのは止めました。そんな訳で開始早々1対0です。
しかもこのポスター、中野ブロードウェイ内のいたる所に貼ってあります。
そしてポスターに書いてある「アトムの足は女の子の足...」という文字。
正直、全然知らなかったのでシンプルに「...え?そうなの...?」と、驚いてしまいました。調べてみると...
ニョーカという女の子のロボットの足だったんですね。
アニメ2部の最終回で明らかになる、なんとも悲しい物語...。
このコラムを書いていると、今までぼんやりとしか知らなかった手塚作品のキャラをパズルのピースのようにハメ込んでいく感覚があります。これがなんというか、とっても楽しい。この情報を知れただけでここに来た甲斐がありました。
それにしてもアトムのブーツって脱げたんだ...。赤い足だと思ってた...。
さぁ、対決に戻りましょう。
ブロードウェイの中には新旧のグッズを扱うたくさんのお店があります。
とりあえず目に付いた所に入ってみると...。
娘「パパ!あった!」
流石はアトム、やっぱりありますね〜。
さらに他のお店を回るとかなりの数が出てきました。
娘「見つけた!」
ちぼり「あった!」
娘「はい、もう一個!」
娘「みっけ〜!」
娘、絶好調。
ぐぬぬぬぬ...。普段はとっても可愛らしいのになんて腹の立つ顔なのでしょう。
気がつけば10対5のダブルスコア。
それにしてもアトムグッズが多くて、ポイントを数えるのが大変になってきました。
そんな中、あるお店で店主の方に話しかけられました。
「アトム!アトム!」と言いながら店内を練り歩く親子。どうやら相当なアトム好きに見えたみたいで...
まるでヤバイ物でも取り扱うかのように、ヒソヒソとアトムを勧められました。
なにやら今日入ったばかりのアトムがあるそうで、ショーケースから取り出して見せてくれました。
相当なアトム通と勘違いされているみたいなので、なんとなく通を演じて対応します。
お値段2万円。なかなかの値段にビックリ。
やはりこういうものって高いんですね〜。
その他にも色んなアトムがありました。
「ブリキ製のアトムのおもちゃ」や「ソフビのアトム人形」、「手塚治虫生誕90周年の記念フィギュア」、「昔の雑誌の付録に付いていたアトムの漫画」などなど。そして極め付けは...
95万円もするアトムの人形!
これだけたくさんアトムを見ていると、自分も欲しくなってきてしまい、
いくつか購入。せっかくなので今回買ったアトムグッズを紹介したいと思います。
以前、コラムで書いてから好きになったアトムキャットです。
可愛いですよね〜。発見したと同時に思わず買ってしまいました。
アトムの誕生秘話を題材にしたミニ絵本です。
結構古い物みたいですが、とても綺麗な状態でした!
今回様々なアトムグッズの数々を目にして、アトムが長い間、如何に愛されてきた作品であったかがよく分かりました。ブリキやソフビ、フィギュアに至るまで。様々な時代を経ておもちゃの形が変わりゆく中、常にグッズが作られ続けている。こんな作品はなかなかないだろうな〜と。これから先も色んな新しいアトムのおもちゃと出会ってみたいですね。
さぁ、そんなこんなで楽しい時間は過ぎ、娘との勝負は大差で僕の負け...。
敗因は"勝ちたいという執念"、これに尽きると思います。店に入るなり目をギラギラさせてアトムを探す娘は勝利への意欲が僕と段違いでした。
娘に賞品の意味も込めて、「お店の中で欲しいものある?」と聞いてみると...
娘「ガチャガチャがしたい!」
お店にはガチャガチャの中身が山のように置かれてあるのに、ガチャガチャをする方がいいみたい。子どもって中身よりガチャガチャする行為とカプセルを開けるワクワクの方が魅力的なんだな〜と、妙に勉強になった瞬間でした。
最後はアトムとは全く関係ありませんが、今回の企画中に偶然出会い、衝動買いしてしまった商品をお見せして、今回のコラムを締めくくりたいと思います。
わ〜お!ケンちゃんシール!
大事にしま〜す!
1979年生まれ、岡山県出身。放送作家。
『サラリーマンNEO』、『となりのシムラ』、『落語 THE MOVIE』などの人気番組の他、テレビアニメ『貝社員』の脚本も担当。『特捜警察ジャンポリス』、『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』など、漫画を題材にした番組にも携わっている。
バックナンバー
コラム「手塚を知りたい放送作家」第2話:ゴールデン街と静寂と
コラム「手塚を知りたい放送作家」第3話:振り返れば奴がいるとかいないとか
コラム「手塚を知りたい放送作家」第4話:トキワ荘跡地と知らないおじさん
コラム「手塚を知りたい放送作家」第5話:百鬼丸みたいになりたくて
コラム「手塚を知りたい放送作家」第6話:妻の支えってハンパない
コラム「手塚を知りたい放送作家」第7話:手塚グルメに舌鼓
コラム「手塚を知りたい放送作家」第8話:アトムってやっぱりすごい
コラム「手塚を知りたい放送作家」第9話:手塚にあった怖い話
コラム「手塚を知りたい放送作家」第10話:漫画家の先生にインタビュー...のはずだったんですが...
コラム「手塚を知りたい放送作家」第11話:渋谷で見つけたアトムの謎
コラム「手塚を知りたい放送作家」第12話:『マンガの描き方』を見て描いたマンガ
コラム「手塚を知りたい放送作家」第13話:痛みで学んだ手塚治虫
コラム「手塚を知りたい放送作家」第14話:第1回 手塚でバズってるツイートGP
コラム「手塚を知りたい放送作家」第15話:手塚先生の缶詰の聖地で缶詰してみた
コラム「手塚を知りたい放送作家」第16話:家から一歩も動かず手塚旅行に行ってみた
コラム「手塚を知りたい放送作家」第17話:STAY HOME
コラム「手塚を知りたい放送作家」第18話:子どもに手塚マンガを読ませてみたら......