マンガマンガ

時代劇

悪右衛門

通り名悪右衛門は、誰も本名では呼ばぬ荒くれ武士。和泉の国の知事に命ぜられ、キツネたちを殺しまくるが、愛妻おくずに化けたメスギツネと一緒に暮らし始める。大学者安倍晴明の出生にまつわる「葛の葉」伝説手塚版。...

一族参上

有利に仕官するため、浪人仙石為五郎は、仇討ちを創作し自ら演ずることにした。珍姓奇名、架空の仇を求めると言うタテマエで旅するうちに、その噂が広まって仕官話も舞い込む。だが実在しないはずの仇が出現して…。...

一輝まんだら

清朝末期、義和団娘子軍で戦った姫三娘は山東省の農民出身。決して美人ではないけれど、持ち前のタフさで義和団の敗北後も北京から上海に逃れ、そこで章炳麟門下の愛国活動家の少年王太白と出会う。三娘の飾らない魅力に徐々に惹かれていた太白だが、清朝の役人にとらわれ、拷問に屈して心に傷を負ってしまう。太白と三娘はともにお尋ね者と...

鬼丸大将

平安時代、都に出没する金髪碧眼の少年、鬼丸。人々に鬼と恐れられた彼は実は、ローマから流れ着いた父と日本人の母から生まれた子どもだった。時の権力者藤原良範に親子共に捕らわれ、生死も不明のまま生き別れとなる。牢獄の過酷な暮らしにたくましく育った鬼丸は、やがて牢をやぶって親を捜す旅に出る。...

おれは猿飛だ!

時代は安土桃山時代。秀吉の小田原攻めのころ、農家の息子・佐助は戸沢先生の忍術の学校に通いながら、両親の手伝いをして暮らしていました。ところが戦に巻き込まれ、両親を殺されてしまいます。友達のおサイちゃんもまた、おねえさんを殺されてしまいます。戦を起こす侍にしかえしをしてやろうと、佐助は三好清海がまとめる秘密結社に加盟...

風之進がんばる

1955/10-1956/06 「おもしろブック」(集英社) 連載 幕末、先進的な思想の持ち主の学者・大宮鉄斎の弟子・少年風之進は、父譲りの剣の達人。外国人のルウゲニーと親交を持っていたことをとがめられ、大宮は捕えられてしまう。危うく共に捕えられそうになった風之進は師の決死の助けで一人のがれ、長州の伊藤博文を訪ねる...

後藤又兵衛

1954/08 「おもしろブック」付録(集英社) 連載 豊臣家滅亡前夜、後藤又兵衛は、仕官話のたびに高禄を要求し、悪評が立っていた。音に聞こえた豊臣方の豪傑も、主家を去って浪々の身となり欲に目がくらんだか? 彼に興味を抱く徳川方の武士森勝重はその真情を探る。...

シュマリ

『シュマリ』は、明治初期の北海道を舞台にした大河ドラマです。主人公は、野生的でありながら剣の腕も立つ男・シュマリ。彼はもともと内地人ですが、先住民のアイヌ人に敬意を持ち、親しく交流していました。ちなみに「シュマリ」とは、「キツネ」を意味するアイヌ語です。彼が北海道へ渡ってきた目的は、逃げた妻・妙(たえ)と、相手の男...

新選組

剣の腕を磨き、父の仇をうつため「新選組」に入隊した少年・深作丘十郎。幕末を舞台に、親友・鎌切大作や新選組隊士たち、そして坂本龍馬との出会いを経て成長する丘十郎の姿を描いた歴史ドラマです。...

スーパー太平記

江戸時代末期の日本で育った未来人の少年が、奇想天外な発明品を作って悪人と戦うSF活劇です。時間機械で未来からやって来た加賀美博士夫妻は、時間機械の事故により、江戸時代に赤ん坊を置き去りにしてしまいました。その赤ん坊は、女スリのコンニャクお伝に拾われ、駒助と名づけられて育ちます。それから数年後、元気な少年に成長した駒...

龍が淵の乙女

父城主を毒殺された萩姫、菊姫の姉妹は、若侍萩丸、菊丸に姿を変えて、山深い龍が淵へ赴く。城主のしるしである彫り物「夢念の玉」を探して、城の乗っ取りを防ぐために。逆賊に襲われる二人に、思いがけぬ味方が現れる。...

丹下左膳

大衆作家・林不忘の生んだ剣豪キャラクター・丹下左膳を、手塚治虫流にアレンジした時代劇マンガです。ふとしたことからみなし児のチョビ安が手に入れたこけ猿の壷……。それは、柳生家に伝わる百万両の黄金のありかが記された宝の壷でした。そのつぼをめぐる騒動の中で、片目片腕の剣士・丹下左膳は、チョビ安と知り合い、父親代わりになる...

つるの泉

怪我したつるを助けた小作人与ひょうの家を、若い女つうが訪れ、彼の妹となった。地主の長者がつうを息子の嫁にと迫っても、与ひょうは拒絶。そんな優しい彼の心を、つうの織る高価な織物とそれがもたらす小判が変えた。...

どろろ

体の48箇所を魔物に奪われた百鬼丸が、魔物退治の旅を続ける怪奇マンガです。戦国武将に仕える醍醐景光は、天下を取るという野望をかなえるために、生まれて来るわが子の体を、48匹の魔物に与えてしまいました。そうして生まれた子供は、体の48ヵ所の部分が足りず、川に流され捨てられてしまいました。時は流れ、戦(いくさ)の世を旅...

夏草物語

1954/06 「漫画少年」(学童社) 掲載戦争で討ち取った男に頼まれ、その家族に男の戦死を伝えに言った侍は、つい情けから男の家族と仲良くなり…。戦争のむなしさを描いた時代劇短編です。この作品は『漫画少年』の1954年6月号に掲載されました。 吉川英治や林不忘などの描く時代劇小説のような物語を、手塚治虫らしいシンプ...

ハトよ天まで

昨今は民話もあまり聞かれなくなり、子どもたちのファンタジックなものへの欲求不満は、ひたすらアニメや漫画、あるいはゲームなどによって解消されているようですが、アニメやゲームも、人間が作ったものであるかぎり、民話や神話、言い伝えなどからアイディアを得ているものが案外多いようで、民話の影響力を切に感じるのですが、この『ハ...

弁慶

「弁慶」は、月間の少年マンガ雑誌界で別冊フロクのブームがおこった時代に、その中の1冊として描き下ろされた、平安時代末期の歴史物です。手塚治虫は弁慶にまつわるストーリーについて「架空の話をでっちあげるほかにないのです」「むちゃくちゃに遊んでやりました」といっていますが、比叡山の延暦寺を追い出された弁慶が、通行人から1...

ピストルをあたまにのせた人びと

時は幕末。ロメリア国の黒船ドラゴン号の来航は、攘夷派の火に油を注ぐ結果となった。そのさなか、商家に働きながらあるじの妨害にめげず学び続ける学問好きの発明少年栗助は、ドラゴン号でかの国に渡ろうとするが…。...

陽だまりの樹

江戸時代から明治時代へ……日本の政治の一大転換期を舞台に、その時代を全力で駆け抜けた若者たちの姿を描いた大河ドラマです。青年武士・伊武谷万二郎は、剣豪・千葉周作の道場へ入門しましたが、入門3日目に千葉周作は死亡。その通夜の席でいざこざを起こし、兄弟子の清河八郎と決闘することになってしまいます。そしてけがをした万二郎...

火の鳥(太陽編)

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の第12部で、実質的な最終話となった作品です。西暦663年、白村江(はくすきのえ、現・韓国中世部の川=錦江のこと)の戦いで唐・新羅連合軍に惨敗した倭・百済軍は敗走を重ねていました。百済王一族の兵士・ハリマは、唐軍に捕らえられ、生きながらに顔の皮をはがれ、狼の皮を被せられてしまいました...

火の鳥(異形編)

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の第11部です。7世紀末の日本。残忍な領主・八儀家正の娘に生まれた左近介は、男として育てられました。ある嵐の夜、左近介は従者の可平とともに、蓬莱寺の八百比丘尼という尼を殺しに出かけます。その理由は、重い病にかかっている父が、どんな病でも癒すと評判の八百比丘尼に治療を頼んだからでした。...

火の鳥(羽衣編)

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の、雑誌「COM」に連載された第7作目です。猟師のズクは、海岸の松の木に掛けられた美しい布を見つけ、それを売って金を得ようとします。すると女の声がして、その布は自分のものなので返して欲しいと言いました。ズクが素性をただすと、女はおときと名乗り、遠い空の上の国から旅をしてきたと答えまし...

火の鳥(鳳凰編)

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の、雑誌「COM」に連載されたシリーズの第5作です。舞台は奈良時代と呼ばれた8世紀の日本。隻眼隻腕の盗賊・我王は、命を助けられた高僧・良弁上人と諸国を巡るうちに、病や死に苦しむ人々の姿に出会い、眠っていた彫刻家としての才能を開花させました。一方、若き日の我王に利き腕を傷つけられた仏師...

火の鳥(ヤマト編)

日本人が歴史を持ちはじめた時代を舞台とした、手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の第3部です。4世紀ごろの日本。ヤマトの国の王子オグナは、父の命令で、九州のクマソ征伐に出発しました。しかしオグナには、実はもうひとつ別の目的があったのです。それは、父の死によって殉死のいけにえとなる人々を救うために、不老不死になる火の鳥の...

火の鳥(乱世編)

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の第9部です。平安時代の終わりごろ(12世紀末)マタギの弁太は、さらわれた許嫁のおぶうを追って、京の都に出てきました。弁太は、そこで牛若という少年に出会い、家来になりました。一方、おぶうは時の権力者・平清盛に仕えていました。平清盛は、永遠の命を求めて火の鳥を探していましたが、結局死ん...

火の鳥(黎明編・漫画少年版)

1954/07-1955/05 「漫画少年」(学童社) 連載手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の、未完となった幻の第1作です。2世紀後半の神話時代の日本。溶岩の火事から火の鳥の卵を救った少年イザ・ナギは、お礼に火の鳥の生き血をもらいます。火の鳥の血を飲んで、3000年の生命をもったイザ・ナギと妹のイザ・ナミは、火の鳥...

火の鳥(黎明編・COM版)

人間の生と死をテーマに描かれた、壮大な叙事詩『火の鳥』シリーズのプロローグです。まだ日本という名前がどこにもなかったころ……火の山のふもとの村にナギという少年がいました。ある日、村へ流れついたグズリという医者が、ナギの姉ヒナクと結婚します。しかしグズリは、実はヤマタイ国の女王・ヒミコのスパイだったのです。その夜、猿...

フースケ風雲録

時は幕末。平凡な百姓フースケは、有名になりたくてたまらぬビョーキのため放浪の旅に出た。そしてホモで麻薬中毒の清水次郎長や、明治の世まで生き延びて新鮮組農場の主となる近藤勇のもとで、おかしな活躍を展開する。...

平原太平記

江戸時代(1603〜1867)末期の日本で、荒れ地の開墾に生涯をささげた武士の一生を描いた、長編時代劇です。江戸時代末期。足伏(あぶせ)藩の領地には、足伏が原と呼ばれる広大な荒れ地がありました。安政三(1856)年夏、家臣の須田紋左(すだもんざ)は、藩主に、この原始境・足伏が原(あぶせがはら)の開墾を申し出ます。し...

最上殿始末

天下を狙う領主・最上殿は、自分の影武者をしたてようと、領地の農民で自分によく似たしょんべを攫って、武士としての教育を施す。完璧に殿様になりきったしょんべは、自分の家族を殺し、生活を台無しにした殿に復讐をしようと思い立ち…。...

夜明け城

手塚漫画の魅力というと、かわいい絵にそぐわない深いテーマとか、どんなにカッコいいヒーローも秘めた悩みを持っているリアリティとか、人によってさまざまに挙げられると思いますが、その共通項の一つに、作品の持つ多重性が挙げられると思います。この『夜明け城』には、そんな手塚漫画の魅力が、ある究極の形として凝縮されています。ア...

百物語

戦国時代、切腹寸前の身を悪魔の娘スダマに魂を売ることで救われた武士一塁半里は、その契約により美男子不破臼人に変身。みちのくの地で富と権力を手中に収めるが…。ゲーテの古典『ファウスト』の二度目のマンガ化。...

げてもの

丹波の殿様の家臣、平凡な城勤めの下村風介は、げてもの食いが趣味の主君のお相伴役を命ぜられた。涙と脂汗を流して、彼は必死で飲み込む。殿様がすすめる「うじの照り焼き」や「イモ虫入りオタマジャクシの煮付け」を。...

巴の面

1970/01/07 「少年チャンピオン」(秋田書店)に「ザ・クレーター」の第11話目として掲載された。長曽我部家の双子の妹姫・伏見姫は美しいが残忍な心の持ち主、一方の姉の巴姫は、醜いながら心優しい娘であった。土佐の豪族の息子・本條忠道をめぐる争いから、巴姫は実の夫に切り殺されてしまう。 さて、現代。その巴姫の怨念...