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ストーリー

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』の第9部です。
平安時代の終わりごろ(12世紀末)マタギの弁太は、さらわれた許嫁のおぶうを追って、京の都に出てきました。
弁太は、そこで牛若という少年に出会い、家来になりました。
一方、おぶうは時の権力者・平清盛に仕えていました。
平清盛は、永遠の命を求めて火の鳥を探していましたが、結局死んでしまいます。
やがて都は、権力をめぐる戦乱の中に巻きこまれ、騒然とした世の中になっていきました。
牛若は成長して義経と名を改め、平家のライバル・源氏の大将として活躍し、弁太はそれに従います。
けれども勝負のために、兵の命を虫けら以下に扱う義経に反発を覚えました。
そんな折、壇ノ浦の戦いのさなかに、弁太は、ようやくおぶうとの再会を果たしたのですが……。

解説

1978/04-1980/07 「マンガ少年」(朝日ソノラマ) 連載

「乱世編」は、当初、「COM」復刊号(1973年8月号)から新たに連載が始まる予定でしたが、その第1回目を掲載しただけで、虫プロ商事の倒産によって雑誌は1号で廃刊となってしまい、連載もそのまま中断していたものです。 それを、「マンガ少年」誌上で新たに連載再開したのがこの作品です。 この作品には、火の鳥そのものは人々の夢の中にしか登場せず、実際にいるかどうかもわからない火焔鳥の幻にまどわされる人間たちの姿を戯画的に表現しています。 時代的には「鳳凰編」に続く時代の物語ということになり、「鳳凰編」のラストで山奥へと消えた我王のその後が描かれています。

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  • 火の鳥 (11)
  • 火の鳥 (12)

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