北米大陸の東西両岸をつなぐ要衝となるはずの黒い峡谷は、過去十二回も山越えの試みが失敗している難所。だが十三度目にあえて挑む隊長ランブルの一行に十四歳のチャニイ・チャックらが加わった。正調西部劇マンガ。...
「サボテン君」は、昭和26年から、雑誌「少年画報」に連載された作品で、手塚作品における西部劇ならびに少年漫画の代表作の一つです。ちょうどその頃は手塚治虫が大阪から東京へ仕事場を移し、漫画の仕事に本格的に取り組みはじめた時期で、その勢いがそのまま主人公のサボテン君に乗り移っているかのような、楽しくほがらかな作品に仕上...
「少年画報」1952年9月号の付録として描かれた作品。
西部一のガンマン・サボテンくんの番外編エピソード。ドンゴロスの街では不可解な鉄道事故が相次いでおり、ワシントンの高官も問題視し、勇敢な男に原因を調査させたいと考えていた。そこで白羽の矢が立ったのが、家で平和に暮らしていたサボテンくんだったが、デコーン氏とともに...
悪人一家・ドースン家の三兄弟は、父の遺言の宝を争って探しまわります。父の所有する荒地のどこかに、それは埋まっているらしいのですが…。西部劇短編です。『ドースン一家の記録』は、本格的な少年向け西部劇であり、同時にストーリーの中にさまざまな教訓を含んだ寓話的な作品でもあります。先祖代々悪人という、悪名高きドースン一家の...
ある殺人を追って少年保安官が訪れた町には、悪魔の拳銃「デビル・ジョスレー」の噂がささやかれていた。少年向け西部劇短編です。険しい岩はだもむき出しの谷あいの小川に、誰かが直接顔をつけて水を飲んでいます。ところがこの男、いつまでたっても、顔を上げる気配がありません。そこでぐっとカメラがより、水を飲んでいる男の背中をアッ...
1952/01/10 「おもしろブック」 増刊 痛快読物と漫画号(集英社) 掲載西部を行く幌馬車隊に、花を愛する内気なジニーとガムシャラな元気者トニーの二少年がいた。二人のはざまで美少女マーガの心は揺れ、思わせ振りな態度を示す。インデアン襲撃の危機が去った時、彼女が選んだのは…。...
1953/10-1954/12 「冒険王」(秋田書店)連載
奴隷解放前のアメリカ南部で、奴隷の子・トムは意地悪な主人のもとを逃げ出して、お尋ね者のレモン・キッドの稼ぎの大金を、ひょんなことから手に入れた。奴隷や貧しい人たちをひそかに救ううちに、いつしか「豆大統領」と呼ばれるようになる。若き日のエイブラハム・リンカー...
西部の町に、元南軍兵士のダッドレイが帰郷した。隠してはいるが、今や彼は、おたずね者の強盗ダッド・ザ・シャイロだった。正体を知った父フライデイは保安官として彼を捕らえ、弟ジミーは泣きながら兄をなじった。...
1953/05 「冒険王」付録(秋田書店) 掲載お尋ね者メロン・キッドが年の暮れ押し迫ったドッジ・シティに現れた。積年の仇、ジャック・ベッドを追ってきたのだ。ドッジ・シティは一触即発の雰囲気に包まれる。町のシェリフ、レモンはなにやらメロン・キッドと因縁のある様子。「何も言わずに日没までに町を出てくれ」というレモンを...
1969/03/10 「プレイコミック」(秋田書店) 掲載西部の町にすむスティーブは18歳になった。そこへ、父を殺したガンマン・マクラウドが町にやってきた。スティーブは、制止する母親をふりきってグランド・メサでマクラウドと決闘をするが、親指をつぶされて、命からがら町に逃げ帰る。銃ではマクラウドを殺せないと知ったステ...