1971年
画家を夢見る間島は、特高警察の拷問によって失明。絶望する彼を恋人の由紀が支えとなり励ましますが…。太平洋戦争の影を描いた怪奇譚です。
マンガ「新・聊斎志異 女郎蜘蛛」より
太平洋戦争の時代、画家を目指していた間島(まじま)は危険思想の持ち主と見なされ特高警察の拷問を受けて失明してしまった。
もはや絵を描けなくなったと絶望する彼を支え、彼の目となってくれたのは恋人の由紀(ゆき)だった。
作品の冒頭に手塚自身が語り部として登場し、あたかもノンフィクションのように現代の怪異物語を語る。