1969年
不時着して生き延びたパイロットを名誉の戦死を遂げた英雄として祭り上げる軍。架空の国の話をとりながら、太平洋戦争当時の日本そのものを皮肉を込めて描いています。
マンガ ザ・クレーター「墜落機」より
ジェット戦闘機のパイロット・オクノは、空中戦のさなかに機体が故障して命からがら無人島へ不時着した。
一方基地では、行方不明となっているオクノを「敵基地へ突入して名誉の戦死を遂げた英雄」として祭り上げる準備が進められていた。
冒頭に「これは架空の物語である」と断り書きがされていて、時代背景も作品が発表された1970年代当時に設定されている。
しかし語られている内容は太平洋戦争当時の日本そのままという痛烈な皮肉を込めたパロディ。