ライオンブックスシリーズ「来るべき人類」

1956年


マンガ ライオンブックスシリーズ「来るべき人類」より


マンガ ライオンブックスシリーズ「来るべき人類」より

マンガ ライオンブックスシリーズ「来るべき人類」より

【解説】
 19XX年。○○国は日本の上空で新型兵器42・GAMIの爆発実験を強行した。それによって地球全体が放射能で覆われ、ほとんどの人間が死んだ。そしてわずかに生き残った人々もほとんど体が動かせない状態になってしまっていた。
 そんな中、金星に派遣されていた日本の探検隊とその家族だけが人類で健康な状態を保っていた。爆発実験から7年後、地球へ帰還した探検隊は想像を絶するほど荒廃した東京の町に言葉を失った。
 ライオンブックスシリーズは雑誌『おもしろブック』1956年8月号から57年7月号にかけて別冊付録として描き下ろされた手塚治虫のSF連作短編で、『来るべき人類』はそのシリーズ第1作目だった。SFという言葉もまだ一般的でなかった当時、時代を先取りしたこのシリーズの内容は後のSF作家やマンガ家に多大な影響を与えた。全11話のうちここに紹介した3話が戦争を直接のテーマとして扱っている。