蒸気を使って作られる全身保湿クリーム「スチームクリーム」から、手塚治虫デザイン缶が発売されているのをご存知でしょうか? 現在発売中の第1弾、第2弾のコラボ缶に続き、今夏はキャラが賑やかに缶を飾る第3弾の新デザインが登場!
今回の虫ん坊では、コラボ缶についてはもちろん、美容コラムさながらにスチームクリームの使い心地やおすすめのケア方法もご紹介します。
お肌でお悩みのそこのアナタは必見です!!
田上
スチームクリームは、その名のとおりスチーム(蒸気)を使って作られる保湿クリームです。
―――スチームを使うというアイディアはどこから生まれたのでしょうか?
田上
保湿クリームを作っているとある職人の方から、「化粧品が市販される前の19世紀初頭のフランスでは蒸気を使って保湿クリームが作られていた」という話をお聞きして、そこから構想が生まれました。そういった原始的な方法と自然素材にこだわった、たった一つでお肌のケアができるような高品質な保湿クリームを作れないかと。
しかし、スチームを使って作っていたという情報を得ただけで詳しい作り方の文献などは見当たらず、開発当初は一からレシピを考えるところからはじまり、構想からクリームの完成までに10年かかりました。意外と壮大なストーリーがあるんですよ(笑)。
―――具体的に、スチームをどう使って作られているのですか?
田上
蒸気のちからを使います。
絹谷
詳しくご説明しますと、挽いたオート麦をガーゼに入れ、それをぬるま湯の中でひたすら手で揉むとオートミルクという白い液体ができます。そのミルクとオイル分を混ぜ合わせ、そこでスチームを入れるんですね。蒸気を入れたことによる高温と、その勢いでオイル分が解けてやわらかくなり、水分と結合して乳化します。
―――なるほど! クリームの成分を結合させるためにスチームが使われているんですね。
田上
スチームという発想から、カプチーノマシンを使いキッチンで何回も試作を繰り返しました。食品を作るためのスチーマーであれば、品質も安全ですし。
―――化粧品なのに食品のようにつくられているんですね。
田上
原料も、食品に使われているカカオバターやアーモンドオイル、オート麦など、厳選した原料が使われています。
―――もしかして、スチームクリームって食べられるんじゃないですか?
絹谷
食べても安心な原料であれば、もちろんお肌に使用しても安全ですからね。そういった天然素材にこだわっていますが、さすがに食べられません(笑)。
田上
スチームクリームは職人の手で作られていて、スチームをいつ入れるか、どれぐらい入れるか、混ぜるタイミング、そして原料のバランスがとても大事なんです。製法や材料がシンプルなだけに、スチームをいれる時間をちょっとでも間違えると、すべてが台無しになってしまいます。蒸気を入れすぎてしまうと水でベチャベチャになってしまったり、ちゃんと乳化せずに、そのロットは全部ダメになってしまったりすることもあります。
―――時間や量をぴったり測らないといけないんですね。繊細だ……。
田上
その時の温度や湿度によって常にスチームの量や材料の調節が必要なんです。お料理でも毎回同じものは作れないように、作る人や環境によってクリームの状態が毎回全く違ってくるんです。
スチームクリームは、いわばお菓子作りのようなものなのです。
―――(やっぱり食べられるのでは……。)
田上
なので、ロットによってクリームのやわらかさも微妙〜に違うんですよ。スチームクリームを常用しているお客様だと、かすかなクリームの違いにも気づいてくださるんです。
―――このゆるくてなめらかな感じはスチームクリームならではですよね。
田上
まさに「ゆるい」というところがポイントでして、通常のクリームだと巨大な攪拌機を使い原料を混ぜ合わせるので塗ったときの感触が硬くなるのですが、その点スチームクリームはとてもやわらかくミックスしています。お肌に乗せた時スッと浸透していくのは、スチーム製法ならではのテクスチャなんです。素材の新鮮さを生かしたままクリームになるので、原料それぞれの有効成分がそのままのかたちで肌に入っていき、しっかり保湿してくれます。
―――素材はシンプルなスチームクリームですが、容器である缶はたくさんの種類のデザインがありますよね。
田上
クリームは厳選した原料で高品質のものをたったひとつ作る。しかし、面白い要素がないと飽きられてしまうのではないかという懸念から生まれたのが、この豊富なデザイン缶でした。中身がひとつならば、容器はその時の気分でデザインを選べたら楽しいじゃないですか!
―――ちなみに、種類はどのくらいあるんでしょうか。
吉岡
最近、800種類を超えました。
―――は、800!!
吉岡
スチームクリームのメインターゲットは30~40代の女性なのですが、10代の方からご年配の方まで幅広い年代の方に使っていただきたいんです。そのうえ、日本以外の国でも販売しています。年代によってデザインの好みは違ってきますし、各国向けのデザインも考えないといけません。結果、どんどん増えていきました。
―――現在もデザイン缶が増え続けているということですよね……?
吉岡
今の所、ほぼ毎週1個か2個のペースでリリースしていますね。今はもう来年のデザインを考えていて、デザインを作っても作っても終わらないので、けっこう息切れ気味です。発売されるころには、あれ? 今発売だっけと混乱することもよくあります(笑)。
―――手塚治虫の生誕90周年を記念した限定デザイン缶のスチームクリーム第1弾と第2弾の4種類が現在販売されています。
田上
もともと、手塚治虫先生の漫画が大好きだったんです。いつかは手塚キャラクターのデザイン缶を出したいなと思っていて、タイミングを見計らっていたところ、今年は生誕90周年ということで思い切ってお声掛けしました。
今年は、「Be a kid again.(子供にかえろう)」というブランドテーマがあり、昔懐かしいキャラクターや子供の気持ちに返れるようなデザインやモチーフを中心に考えていました。手塚キャラクターはそのテーマにもぴったりでした。
第1弾
田上
手塚治虫の世界を表現するために、全員集合のデザインは必須だろうと思いました。定番中の定番、今回の企画を表現するようなデザインですね。実は、これがダントツ人気なんですよ。
―――ええ~、そうなんですか。私、このアトム缶がとてもかわいいと思います!
吉岡
うちの社員にも人気です! この『鉄腕アトム』は、モノクロで原作を意識したデザインにしてみました。
アルミ缶はプリントの発色がとても良く、いろいろな表現ができるんです。白い下地を入れるとまるで紙に印刷したかのような表現になりますし、白を入れなければ缶そのもののメタリックな質感に仕上がります。このアトム缶は、白い部分がマットになっていて、アトムの顔をつやつやのグロス加工をしているので、シールが貼ってあるような表現にしています。
―――小ワザがすごい……!
第2弾
吉岡
第2弾は、手塚作品を知らない方でも、「かわいい!」と手に取ってみたくなるようなデザインを考えました。『ユニコ』のゆめかわいいニュアンスはうまく出せたんじゃないでしょうか!
―――どちらもグラデーションの発色がとても良いですね。写真だとあまり伝わらないのが残念です…。
第3弾 NEW!
田上
そして、第3弾はコミック調を意識してみました。昔の週刊誌で読んでいたような一色刷りのようなイメージとフルカラーのアメリカンコミックのイメージですね。
―――缶のデザインもかわいいので、クリームを使い切った後に使い道もいろいろありそうです。
吉岡
過去にスチームクリームの空き缶リユースコンテストを開催したことがあり、鏡をいれてミラーとして使ったり、アクセサリー入れ、イヤホン入れ、缶の中に磁石を入れて冷蔵庫に貼ってコレクションにしているお客さんもいらっしゃいました。
―――たしかにこれだけデザインがあると集めたくなりますね! コラボ缶第3弾は、いつごろ発売になるのでしょうか。
絹谷
8月1日(水)にイクスピアリ店(千葉県浦安市舞浜)で先行発売となります。その後、9月5日(水)に全国のスチームクリーム常設ショップと、スチームクリームの公式オンラインストアで発売となります。
―――田上さんは、もともと手塚作品を読まれていたんですね。
田上
『ブラック・ジャック』は連載を読んでいた世代でしたし、親が持っていた『アドルフに告ぐ』のハードカバーの漫画も好んで読んでいました。歳の近い兄と弟がいたので、少女漫画よりも少年漫画に馴染みがあって、「週刊少年チャンピオン」を回し読みしたり、家には手塚マンガがたくさんありました。
―――みなさん、とくにお好きな作品はありますか?
吉岡
『ジャングル大帝』が好きです。
田上
『ジャングル大帝』は王道だよね。私はそこじゃなくて、『アドルフに告ぐ』、『奇子』、『きりひと讃歌』とかが好きです。
―――大人向け作品ですね。
田上
あとは『ドン・ドラキュラ』も! 『ルードウィヒ・B』も連載していた時に読んでいたので、手塚先生が亡くなられた時は、続きどうなっちゃうの!? ってすごくショックだったんですよ。
絹谷
わたしは『ブッダ』がすごく好きです。小学生の頃、親に読みなさいと言われて読みました。今も家に全巻あります。
吉岡
小学生で読んだらどんな感想抱くの?
絹谷
単純に怖かったです、そのときは。人って死ぬんだと思って。
―――死ぬんだ!(笑) 小学生で悟りを開かれたんですね……。
絹谷
ブッダの教えを読みながら、こういうことを考えながら生きていかないといけないんだ……と思いましたね。
大学生になって読み返したときは、ちょうど学校で宗教の勉強をしていたので、ほかの宗教と比較をしてみたり。ブッダって素晴らしい人なんだと改めて感じて、仏教の文献も読んだりしました。
田上
やっぱり、読む年代によって受け取る感情が違ってくるよね。
田上
手塚先生にからむお話ですと、実はとっておきのがあって。
うちの母が京都か浅草のビューホテルのエレベーターで手塚先生と偶然一緒になり、先生に「何階ですか?」って言ってもらったと自慢されたことがあるんですよ(笑)。
―――ええー! すごいエピソードが飛び出しました……!
田上
ただただ羨ましかったのを覚えています。そんな敬愛する手塚先生ともコラボ缶をリリースできて、とても嬉しいです! 手塚ファンの皆さんには、ぜひともこのスチームクリームで日々お肌をケアしていただきたいですね。
―――ところでわたし、とても乾燥肌なのですが、スチームクリームを使ったよいケア方法はありませんか?
田上
おすすめのケア方法、この時間では語りつくせないぐらいあるんですけれども(笑)。
―――ど、どうか伝授をお願い致します!!
田上
乾燥肌、敏感肌の方に季節を通して肌に負担かけずに使っていただけるのがスチームクリームですので、とにかくこまめに塗ること。特に乾燥肌の方には、スチームクリームパックをおすすめしています。
―――ほほう、パックですか!(メモメモ)
田上
まずはお顔をきれいに洗っていただいて、さくらんぼ粒ふたつほどのクリームを取り、お顔全体になじませて10分ほど放置します。お風呂の中でやるのもおすすめです。
田上
10分経ったら、一度クリームを拭き取り、肌がやわらかくなったところで化粧水をつけて、最後にまたスチームクリームを塗り込むと、お肌が潤ったのをすぐに実感していただけると思います。
田上
ほかには、髪にクリームを塗るのもオススメです。クリームに入っているアーモンドオイルのオレイン酸が髪の広がりを抑えてくれるので、うねりも抑えてくれますし、余ったクリームは全身どこにでも塗っていただけますので、無駄がありません。
―――スチームクリーム、全身に使えるとは! これ一つでどこにでも使える万能クリームなんですね。
絹谷
今の季節には、スチームクリームのUVケア商品、「UVプロテクション33」がオススメです! 保湿ケアの延長線でUVケアもできるので、とても使いやすいですし、マットな仕上がりになるので化粧下地としても最適なんです。
スチームクリームからは現在、化粧水や石鹸も出ているので、朝・夜のケアはこの4種でバッチリです。
田上
夏はなんとなく肌がジトッとして、潤っているように思いがちですが、実は「インナードライ」といって、肌の内側はとても乾燥しているんです。夏こそしっかり保湿しないと焼けやすくなりますし、肌の水分が奪われて乾燥のもとになり悪循環になります。保湿をしっかりして潤いをもたせれば、焼けにくい肌になるんですよ。
―――焼けにくい肌、とは?
田上
たとえば、生魚って焼くのに時間がかかりますが、干物ってすぐに焼けますよね。それは水分が含まれているかどうかの違いなんです。
生木もすぐには焼けませんが、乾燥させて薪にするとよく燃える。お肌も同じなんです!
―――な、生魚になりたい!!
田上
美しい肌とは、潤っていて健康な肌のこと。汚れをしっかり落とし、肌に潤いを十分に蓄えて逃さないようにするのが、理想の生魚肌への道のりです!
―――今後はスチームクリームで、干ばつ肌から生魚のような肌を目指すことに決めました!! とりあえず、手塚キャラクターの缶を全種類くださーい!!
スチームクリーム×手塚プロダクション特設サイト:
http://www.steamcream.co.jp/2018tezuka90/
スチームクリーム公式サイト:
http://www.steamcream.co.jp/
※スチームクリーム常設ショップ、取扱い店はスチームクリーム公式サイトをチェック!