今月も、先月に引き続き、4月25日で20周年を無事に迎えた手塚治虫記念館を大特集!
まずは25日に開催されたセレモニーのもようをご紹介、記事後半では3月1日から開催中の第61回企画展「地上最大の手塚治虫展」の見所もご案内します。
4月25日当日は、20周年をお祝いする記念セレモニーが行われました。
手塚悦子名誉館長が退任し、あらたに手塚眞が名誉館長に就任、手塚悦子前名誉館長へは感謝状、手塚眞には委任状が中川智子宝塚市長より授与されました。
手塚眞は、「無事20周年が迎えられたのも、宝塚市および宝塚の市民の方々のおかげだと思っております。記念館は、もし人間であればようやく一人前、成人の20歳となりましたが、宝塚市は今年60周年、還暦でありながら、いつまでも若々しく、暖かい心で街づくりをされていくことと思います。記念館もそれに恥じないような施設でありたい、と思っています」とコメントし、さらに、先月手塚治虫のデスクから25年ぶりにみつかった未発表スケッチや原稿の展示を、現在開催されている「地上最大の手塚治虫展」で展示公開する予定を現在検討中というニュースを発表しました。
原画公開のスケジュールや、詳細はまた追ってニュースコーナーなどで発表したいと思います!
ついで、中川市長より祝辞をいただきました。
「手塚治虫先生は宝塚市にとってのたからです。現在も脈々と息づいている手塚治虫のメッセージを、それをはぐくんだ場所として、宝塚市は世界に伝える責任があると思っています」と今後も手塚治虫記念館をもりたてていかれる意気込みを語っていました。
市長席にもアトムのフィギュアを置いているそうです! 手塚治虫が少年期を過ごした御殿山のほうを向けておくのが、市長のこだわりとか。
ほか、宝塚市議会議長北山照明さん、手塚プロダクション社長・松谷孝征、手塚治虫の実弟である手塚浩さんがそれぞれご挨拶しました。
宝塚市議会議長 北山照明さん。「手塚治虫の記念館を宝塚市に作る前には、日本全国、さまざまな候補地が手を上げていたなか、やはり手塚ワールドのルーツでもある宝塚市に、と手を上げました。当時は漫画家の記念館について、理解を得るために努力は必要でしたが、なんとか場所も決まり、賛同や協力を得られました。今後は、記念館が外へ広がっていくような展開をしていきたいと思っています」と、開館前の想い出と、今後の意気込みをを語られました。
手塚プロダクション社長 松谷孝征。「手塚治虫はやはり宝塚には特別な思いがあったようで、一緒に何度か足を運んだときにはいつもニコニコ、うれしそうにしていました」と、手塚治虫の宝塚愛を感じさせるエピソードを披露。
司会進行は第4期観光大使サファイア・上願由佳さんと、前田真衣さん。アトムも応援にかけつけ、メッセージをつたえてくれました!
今回の展示は開館20周年という節目の年にふさわしく、久しぶりに手塚治虫作品を幅広く紹介しています。
展示原稿の点数は170点以上、37作品を展示・紹介していますよ!
「手塚治虫作品は文学だ!」という視点から、手塚作品の文学性にフォーカスを当てて紹介しています。宝塚で体験した戦争や時代の世相などからの影響、作家論・作品論など、漫画の世界だけにとどまらない紹介が見所になっています。
特集2でご紹介した、手塚治虫による『ファウスト』の漫画化作品『百物語』もあります! 今回の展示は、たくさんの作品の展示物を見られるのがポイントの一つ。マニアックな作品が好きな人ほど要チェックです!
記念館に寄贈されたものもいくつか展示されています。
ユニコやピノコもお待ちしております!
20周年を迎えた記念館にぜひお越しください!