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ストーリー

昭和二十年、目に移植された人造角膜の力で人の心の真偽を見抜けるようになった幼いアー坊は、その能力を特高警察に利用され「複眼魔人」と呼ばれた。十年後、自らの力を呪い人間を憎む複眼魔人は人々を恐怖に陥れる。

解説

1957/04-05 「おもしろブック」付録(集英社) 掲載

このシリーズは、集英社からの依頼に応じて、毎月1冊ずつ、月刊雑誌の別冊付録として1年間にわたって発表されたものです。太平洋戦争前に活躍した、初期の空想科学小説作家・海野十三(1897-1949)が亡くなったあと、戦後の日本には、本格的なSF作品と呼べるものがほとんど絶えていた時期がありました。そんな時代に発表されたのがこのシリーズでした。子ども向け雑誌に発表されたにもかかわらず、かなり高い年齢層の読者も意識して描かれており、難解と受け取る読者がいた一方で、SF的インスピレーションを大いに刺激されたという人も多かったシリーズでした。現在は、このシリーズのほとんどの作品が講談社版の手塚治虫全集で読めますが、全集版が出るまでは、長く絶版だった時期があり、ファンの間では、その名前のみ有名な幻の傑作群として語られていました。

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