1953/1 『読切読物ブック』(こども社) 掲載
吹雪に閉ざされた山小屋で二人の少年が暖炉にあたっています。そこに、六人の大人のグループがやってきました。彼等は少年たちを押しのけて暖炉を占領し、どんどんまきを燃やしてしまいます。やがて山小屋が雪でうまってしまい、閉じ込められてしまいました。まきも足りなくなり、大人たちはスキーを燃やし始めます。
絶体絶命の中、少年たちは根気よく雪を掘って脱出しますが…。
大人たちの横暴に負けずに知恵を使って人を助ける子どもたちの姿を描いた読切の小品です。主人公の2人の少年のうちの一人はケン一くんの面影があります。