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ストーリー

ある月夜、ジロ少年の家に、両手に二つトランクを下げた謎の老人が上がりこんできます。天候を自在に操る男は「悪魔」と名乗り、ジロにトランクをひとつ託して、消えてしまいます。トランクの中には「ブルンガ」という生き物が入っていて、それは「どんな動物にしたいか」を願って一晩トランクの中に閉じ込めておくと、何でも好きな形の動物になるといいます。
事件の夜、ジロは片桐という少年と出会い、このトランクのことを話します。少年は興味をもち、ぜひ二人で動物を育てよう、と持ちかけます。こうして、トラと馬とワシの強さをもち、リスのようにかわいく、犬のように利口な動物・ブルンガが生まれました。
一方、刑務所に現れた老人はそこで服役中の若者・ガノモスにもうひとつのトランクを託します。もうひとつのトランクには、囚人たちの凶暴な願望が託され、蛇のような、ライオンのような強さをもち、冷酷な動物・ブルンゴが生まれました。
まったく別の場所に生を受けた二匹は、実はつがい。ブルンゴの存在を新聞でしった片桐とジロは、ブルンガとブルンゴを合わせるために、一路中東を目指します。
悪魔の生んだ生き物をめぐる人間の狂騒を描くファンタジー。

解説

1968/04-1969/03 「冒険王」(秋田書店) 連載

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  • ブルンガ1世 (1)
  • ブルンガ1世 (2)

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