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ストーリー

革命前夜の帝政ロシアの町、ペテルブルグに住む貧しい少年ラスコルニコフは、高利貸しのおばあさんを殺して金品を奪ってしまいます。
事件を捜査するポルフィーリイ判事は、すぐにラスコルニコフを疑いました。
ラスコルニコフは、「人は天才と普通の人に分けられ、天才はたとえ人を殺しても、罪にならず、世の中を建て直すためなら良い」という論文を雑誌に書いていたからです。
最初は「自分はぜったいにつかまらない」と自信をもっていたラスコルニコフですが、やがて判事の執拗な追求に、じわじわと追い詰められていきます。
また、売春婦のソーニャも、ラスコルニコフに必死に自首を勧めました。
そんな中、ロシアでは革命が始まろうとしていました。

解説

1953/11/05 単行本(東光堂)

手塚治虫の名作路線の『ファウスト』に続く第2作目です。『新寳島』に始まった、大阪の出版社での単行本の仕事はこれが最後となりました。 手塚治虫は、すでに東京の雑誌の仕事が忙しくなっていて、東京と大阪を往復していて、この『罪と罰』の一部も、東京行きの汽車の中で描かれたということです。 結末は、ドストエフスキーの原作小説とはまったく違うものになっています。 ちなみに、手塚治虫は学生時代に劇団に所属していて、1947年に「罪と罰」の舞台にも出演したことがありました。 手塚治虫はペンキ職人の役で、セットの高い階段の上で、高所恐怖症に耐えながら必死で演技をしたのですが、客席からは足しか見えておらず、あとでそれを知ってガッカリしたということです。

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  • 罪と罰

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