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ストーリー

男中心の現代社会を風刺したサスペンス喜劇です。
太平洋戦争中の1942年、南太平洋のガダルカナル島で、日本兵の安達原鬼太郎と関市松は、捕虜のアメリカ兵からゼフィルスという美しい女の話を聞かされました。
アメリカ兵は、ゼフィルスのことを知った男は、誰でも彼女に夢中になってしまうと言いました。
そしてその通りゼフィルスが忘れられなくなった関と安達原は、戦後、20数年経って再会し、日本へやってきたゼフィルスという名の女について調べることになりました。 関市松の息子・五本松は、ゼフィルスが泊まっているホテルに宿泊し、彼女に接触することに成功します。
そして明らかになった真実とは……。
実は、ゼフィルスはひとりではなく、7人の姉妹が同じ名を名乗って世界中に散っていました。
姉妹は、母の人生を台なしにした世界中の男と文明社会に復讐をするつもりだったのです。

解説

青年コミック雑誌「ビッグコミック」に創刊号から連載された作品で、手塚治虫の青年向けマンガとしては初の長編です。 物語は、日本の経済が飛躍的に伸びた時代=高度経済成長期の日本を舞台にして、女と金と政治の欲望の渦巻く大人の社会が、皮肉たっぷりに描かれています。 また手塚治虫はこの作品で、同じ時期に連載していた『上を下へのジレッタ』などのナンセンスタッチの青年マンガとは違った画風を生み出し、新たな手塚マンガの可能性を切り開きました。 この作品の連載中、手塚治虫は長編にするか1話完結形式の読み切りにするかでずっと迷っていたということで、連載中盤、主人公の関五本松がまったく登場しないサイドストーリー的な話がいくつか挿入されるなど、試行錯誤の跡が見られます。

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