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ストーリー・解説

1955/04 『一年ブック』(秀文社) 掲載

きれいでやさしいお姫様「しらゆきひめ」がおきさきの嫉妬で森においだされ、七人のこびとに出会う、世界中の子どもたちがよく知っているグリム童話・白雪姫のお話を手塚治虫が絵物語として描き下ろした作品です。
 手塚は後年のエッセイで、グリム童話「白雪姫」についてはドイツメルヘンの無骨さや毒気にこそ惹かれる、と書いていますが、本作品は小学一年生向けということもありひたすら美しく可愛らしい、ディズニーの影響を思わせる絵柄で描いています。

  手塚治虫はこの「しらゆきひめ」の他にも「白ゆきひめとおうじさま」という作品を「たのしい一年生」1959年1月号(講談社)に描いています。そちらは手塚は絵のみを担当しており、ストーリーやキャラクターデザインもこの作品とは違っています。

『一年ブック』という雑誌自体が1951年創刊1956年終刊とごく短い期間存在した雑誌であったせいか現在は入手が困難で、この作品も長らく埋もれたままでした。


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