1951/04-1952/03 「少年」(光文社)連載
地球人と宇宙人の共存と対立をテーマとしたSFマンガで、アトムが初めて登場した作品です。未来の地球……。ある日そこへもうひとつの地球から、大移民団がやってきました。そのもうひとつの地球には、日本もアメリカもあり、この地球人とまったく同じ顔をした人々がいたのです。しかし、もうひとつの地球ははるか昔に爆発して滅んでしまい、そこに暮らしていた人々は、何千年もの間、宇宙艇に乗って宇宙をさまよっていたのでした。地球人たちも、最初は彼ら宇宙人を歓迎していましたが、やがて食料難が起こり、各地で対立が起こるようになりました。各地で宇宙人狩りが始まり、ついに地球人と宇宙人は全面戦争の危機に直面してしまいます。そこで立ち上がったのが、地球人でも宇宙人でもないロボット少年のアトムでした。単身、宇宙人の宇宙艇へと乗り込んでいくアトム大使。彼の交渉は果たして成功するのでしょうか!?