漫画家の馬場のぼるがモデル。手塚治虫は、多くの友人たちを自作に“ゲスト出演”させていたが、無二の親友であった彼の扱いは、ゲストではなく完全にレギュラー。役柄としてはワンカットか数カットくらいの出演が多いが、その飄々とした独特の存在感には、ドラマの主役たちすらも食ってしまう魅力がある。ベスト演技は「地球の悪魔」のウサン臭いインチキ修験者役か、それとも「W3」の主人公真一少年を大きな心で導いた恩師、酸いも甘いも噛みわけた人格者にして柔道の達人でもある馬場先生役か、意見の分かれるところだろう。
1953年鉄腕アトム /赤いネコ (薬屋)
1953年38度線上の怪物 (少年の同僚)
1953年罪と罰
1954年地球の悪魔(地球1954) (修験者)
1954年弁慶(はりきり弁慶) (源氏)
1954年世界を滅ぼす男 (雲)
1955年鉄腕アトム /電光人間 (乞食)
1956年鉄腕アトム /アトラス (避難民)
1957年複眼魔人 (クズ屋)
1958年鉄腕アトム /天馬族の砦 (浮浪者)
1958年未来をのぞく3人 (ロックの学校の教師)
1958年フィルムは生きている (宍戸梅軒)
1958年スーパー太平記 (その他大勢)
1960年鉄腕アトム /ウランちゃん (クズ屋)
1961年ふしぎな少年 (乞食)
1961年白いパイロット
1964年鉄腕アトム /地球最後の日 (ルンペン)
1965年W3(ワンダースリー) (教師)
1966年フライングベン (ヤキイモ屋)
1967年人間ども集まれ! (パイパニアの客他)
1968年鉄腕アトム /火星から帰ってきた男 (空港客)
1970年フースケ風雲録 (新選組隊員)
1973年ブラック・ジャック /ミユキとベン (乞食)
1974年ブラック・ジャック /目撃者 (駅客)
1976年ブラック・ジャック /もう一人のJ (通行人)
1976年ブラック・ジャック /老人と木 (飲み屋の客)