チックとタック

凸凹コンビの愛称で親しまれている愉快な二人組。レギュラー名は背が高いマトモ風がチック、ちびでデブのマヌケ役がタック。他にラムネ＆カルピス、手ナズチ＆足ナズチなど色々な名前がある。「この二人は、ランプやヒゲオヤジやハム・エッグといった性格的なキャラクターとちがって、なにかにつけハッピーです。その役どころは映画のアボット・コステロに似ていますが、さらに楽天的で単純です。それだけに深刻な、暗くなりそうな話には意識的にこの二人を登場させました。ときには主役を食うくらいの役も与えました」と手塚治虫自身が語っている(漫画全集 珍アラビアンナイト あとがき)、まさにそのとおりのキャラクターです。こういう役どころのことを一般にコメディー・リリーフと言います。