「ザ・クレーター」シリーズの謎の主演俳優。毎回設定や趣向の変わる連作を「読者に統一感をもたせようと苦心」して登場させた「少年」だという。だが「溶けた男」の研究生は少年ではなく青年だった。また同作品や「八角形の館」では内向的な性格演技を示したが、「奇怪な体験」や「大いなる怪盗」では直情型を八方破れに演じた。外見に似ず(?)懐の深い“名優”なのである。
1969年二つのドラマ
1969年八角形の館 (熊隆一)
1969年溶けた男 (佐藤栄作)
1969年風穴
1969年墜落機 (奥野隆一)
1969年双頭の蛇 (リュウ)
1969年三人の侵略者
1969年鈴が鳴った (奥野龍一)
1969年雪野郎 (奥野隆一)
1969年オクチンの奇怪な体験
1970年巴の面 (本條忠道/隆一)
1970年大あたりの季節
1970年ブルンネンの謎
1970年紫のベムたち (隆)
1970年オクチンの大いなる怪盗
1970年生けにえ
1977年ブラック・ジャック /三者三様