あの名優ロック・ホームが第一回で降板してしまった『サボテン君』に、突如代役として主演に抜擢されたのが彼。これとよく似た主役交代劇がハリウッドでもあって、それは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。あの映画もいろいろと複雑なキャラクターを演じていたエリック・ストルツという役者さんから映画初主演の新人マイケル・J・フォックスに交代したのでした。交代の理由も同じで「もっとカラッとした明るさがこの作品には必要だ」という作者の判断です。で、このサボテン・サムという役者さんはマイケル・J・フォックス同様、飄々とした風貌でいながら、かなりのスラップスティックも軽々とこなす名コメディアンぶりを数々の作品で披露することとなります。
1951年サボテン君
1952年ロック冒険記 (鳥人との会議に参加)
1953年太平洋Xポイント
1953年38度線上の怪物 (椿姫のアルマン)
1953年快傑シラノ
1956年鉄腕アトム /アルプスの決闘
1956年鉄腕アトム /ミドロが沼 (ボクサー)
1957年複眼魔人 (電車の乗客)
1958年未来をのぞく3人 (ヒゲオヤジの予言を聞きに来た人)
1960年鉄腕アトム /ウランちゃん (ロボッティングの観客)
1962年死戯山縁起絵巻
1965年鉄腕アトム /ひょうたんなまず危機一発 (正義の味方?)
1970年赤の他人 (ギーちゃん)
1970年がちゃぼい一代記
1971年ブタのヘソのセレナーデ (平田吾助)
1973年ブラック・ジャック /医者はどこだ (裁判証人)
1975年ブラック・ジャック /帰ってきたあいつ (学園祭実行委員)
1976年ブラック・ジャック /最後に残る者 (6つ子の父親)
1976年ブラック・ジャック /あるスターの死 (映画の観客)
1976年ブラック・ジャック /戦場ガ原のゴリベエ (キャンプの客)
1977年ブラック・ジャック /キモダメシ
1978年ブラック・ジャック /すりかえ (平林)
1978年ブラック・ジャック /消え去った音 (田田川の近所)
1978年三つ目がとおる /浦島太郎の遺産 (浦島太郎)