少女マンガの大古典『リボンの騎士』の、あの男装のヒロインです。宝塚で育った手塚治虫ならではの、その総まとめ的キャラクターで、続編『双子の騎士』では、母親に成長しました。この代表作出演以降の彼女はといえば、ひたすら女性的な役柄を与えられ続けました。しかも『ブラック・ジャック』シリーズにゲスト出演する時は決まって「女の悲しさ」を体現する役で、ある時は教え子を守って焼死する悲劇の先生、ある時は美貌を武器に社交界で成り上がったものの、運命に翻弄されて浮浪者のようにおちぶれてしまう女性なども演じています。男の子の心を持った少女剣士といった面影はそこにはなく、手塚治虫はサファイヤの中に「女」をこそみつめていたようです。
※キャラクター名の「サファイヤ」と「サファイア」の表記の違いですが、漫画・アニメ内でどちらも存在しており、文献や収録作品によって異なるため、本サイトでも2種類の表記があります。
1952年ロック冒険記 (鳥人との会議に参加)
1953年リボンの騎士(なかよし版)
1958年未来をのぞく3人 (ヒゲオヤジの予言を聞きに来た人)
1960年鉄腕アトム /ウランちゃん (ロボッティングの観客)
1962年死戯山縁起絵巻
1965年鉄腕アトム /ひょうたんなまず危機一発 (レッド公の婚約者)
1966年フライングベン
1969年ザ・クレーター /鈴が鳴った (マレー半島の現地人)
1970年がちゃぼい一代記
1973年ブラック・ジャック /アナフィラキシー (看護婦)
1974年ブラック・ジャック /ダーティー・ジャック (幼稚園の先生)
1974年ブラック・ジャック /二つの愛 (明の妻)
1975年ブラック・ジャック /サギ師志願 (母親)
1975年鉄腕アトム /アトム二世 (通行人)
1976年ブラック・ジャック /U-18は知っていた (患者)
1978年ブラック・ジャック /ある女の場合 (患者)
1979年NEC広告
1979年手塚治虫アメリカ漫画を語る
1983年1983年にはこんなことがおこる
1984年夢のくるま未来のくるま