出家したシッダルタは 旅の途中で 修行僧デーパと出会う。 そして彼の導きで ウルベーラの苦行林へと 入ることとなった。 そこでは かつてシッダルタを 修行の道へと誘った 苦行僧たちが 彼を出迎えるのだった。 |
そんな仲間に見守られ、早速苦行に明け暮れるシッダルタ。 |
くる日もくる日も 厳しい苦行に身を投じるシッダルタ。 しかし、 デーパはもっともっと厳しい苦行をと シッダルタに迫るのだった。 |
やがて シッダルタの中に 苦行そのものに対する疑問が 芽生えてくる。 |
あげくのはてに 苦行林で勃発する権力争い。 仲間になれと迫るデーパに対し ついにシッダルタは 苦行林との別れを告げるのだった。 シッダルタが苦行林に入って以来 実に7年の月日が たっていた。 これ以後シッダルタは ひとり静かに瞑想に入り 悟りをひらく事となる。 |
シャカ族の王子シッダルタは ついに出家を決意し 城を捨て修行の旅に出る。 そんなシッダルタがまず立ち寄った家で 無理矢理旅の供にと押し付けられるのが このアッサジだ。 |
最初はじゃけんに扱ったものの、 旅の途中、高熱を発して死にかけたアッサジをシッダルタは命をかけて救い出す。 |
死のふちから蘇ったアッサジには不思議な力、予知能力がたずさわっていた。 |
次々と予知を的中させるアッサジ。 噂を聞いて マガダ国のビンビサーラ王は 彼を呼び寄せるが しかし、その場でアッサジは 王自身の死期を 予言するのだった。 |
不思議な力を得てから十年後、アッサジは自らの予知通り、 飢えた獣にその身を投げ与えて死んでいくのだった。 |
このアッサジの存在と死はブッダにとって生涯にわたり、大きな影響を与えることになる。 |
「神になるべき人か、世界の王になるべき人」がこの世に現れようとしている……。 |
そう予言する師より「その人を探す」という大役をまかされたナラダッタは揚々と旅に出る。 |
ところが旅の途中で知り合った一人の人間を救うために、多くの動物の命を犠牲にしてしまう。 ナラダッタはその罰を受け、生きながら畜生道に身を落とし けもの同然に荒野をさまようことになるのだった。 |
ナラダッタは人としての生き方を捨てけだものとして生きる。 目はつぶれ口もきけず、四つ足で山野を歩きまわるその姿はまさしく苦行であった。 しかしそれは最後には大自然の中にとけこんだ清らかな毎日だったのかもしれない。 |
年老いて病におかされ、ひとり洞窟で死を待つナラダッタのもとに、 彼の噂を聞いたブッダがたずねてくる。 薬を差し出そうとするブッダに、ナラダッタは「このまま自然に死んでいく」と伝える。 |
やがて死が訪れたそのとき ナラダッタは自分が一生をかけて探し求めていた人が 目の前のブッダであったことを知るのだった。 |
チャプラはスードラ (どれい階級)の少年だ。 ある日、 自らが起こした失敗のせいで 母親を売りとばされそうに なってしまう。 |
タッタの力を借り、なんとか母親を助け出すことに成功はしたものの 度重なる不遇にチャプラは自らの過酷な宿命を呪う。 そして、どれいの身分を隠して出世する事を固く心に誓うのだった。 |
母親と別れ、 歩み始めたチャプラに 意外にもそのチャンスは 早くおとずれた。 偶然にも隣国軍の 将軍の命を助けたチャプラは、 将軍のあととり息子として、 迎えられることになる。 |
軍隊で頭角を現すために死にものぐるいできびしい練習に明け暮れるチャプラ…。 |
競技会での活躍で、やがて彼は国一番の勇者へと登りつめていくのだった。 大臣の娘の寵愛も受けチャプラはまさしく幸福の絶頂にいた。 |
が、その幸福も長くは続かなかった。 新たなる挑戦者との戦いで チャプラは重傷をおってしまう。 その命を救ったのはチャプラを探し 町にたどり着いた母親たちであった。 |
しかし、その母親の出現によってチャプラの素性が明らかなものになってしまう。 チャプラと母親に悲劇的な結末が押し寄せようとしていた…。 |
【解説】