宝塚市立手塚治虫記念館 第91回企画展
手塚治虫記念館開館30周年記念展 「火の鳥 ~手塚治虫のライフワーク~」
手塚治虫が初めて火の鳥を描いたのは、『漫画少年』に1954年7月号から連載を開始した黎明編でした。しかし敢え無く休載により中断、その後『少女クラブ』にて新たな構想のもと連載を始めましたが、こちらも中断となりました。
それから10年が経った1967年1月、新たな月刊誌『COM』を立ち上げた手塚は、3度目となる火の鳥を描き始めます。最初の単行本化の際には「こんどこそ最後まで完結させて、ぼくのライフワークのひとつとして、残したいと思っています」と強い決意を示しました。こうして過去と未来を行き来しながら紡いでいった物語は、最後に現代のエピソードが描かれて手塚流輪廻の世界が完成する構成だったようで、まさにライフワークとして取り組んでいましたが、未完のまま終わってしまいました。
今回、企画展としては20年ぶりに「火の鳥」を取り上げます。2024年度には、宝塚市制70周年及び手塚治虫記念館開館30周年を迎えます。市制70周年のロゴマークには、時空を超えて未来へ向けて歴史をつなぐ「火の鳥」を採用し、将来に向けた躍動の年を目指します。さらに、今年は記念館のエントランスにある火の鳥モニュメントの下に埋設されたタイムカプセルも開封します。
火の鳥と縁が深いこの機会に、その作品の世界観に触れてみてください。時空を往来する旅の中から、きっと新たな魅力を発見できます。
【会 期】:2024年3月1日(金)~6月23日(日)
【開館時間】:9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
【休 館 日】:毎週月曜(ただし3月18日・25日、4月1日・29日、5月6日の月曜は開館)
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