今月の投稿テーマは、
「手塚作品の動物キャラ」
今月号のテーマは、「手塚作品の動物キャラ」!
主役級の動物キャラから、コマの隅っこに描かれる動物キャラまで、手塚の描く動物にはえも言えぬ魅力があります。そんな愛らしい手塚動物キャラが大集合し、今月の投稿コーナーは動物園のよう!
今月のコメンテーターは、諸事情により先月予告していた小林準治ではなく、吉村昌輝に変更になりました。
吉村昌輝
手塚プロダクションアニメーター。
●手掛けた主な作品
『雨降り小僧』(1983年)/脚本・絵コンテ・演出・作画監督
『緑の猫』(1983年)/原画
『大自然の魔獣バギ』(1984年)/原画
『るんは風の中』(1985年)/原画
●ぐっちーさんからの質問
Q.手塚治虫先生の動物キャラはボッコ隊長などのようなポピュラーなキャラだけでなく、コマのすみっこにいるウサギや小鳥、乗り物としての馬までもがみんなかわいいですよね。そういった小鳥や馬はアシスタントの方が描かれていたのでしょうか?漫画に詳しくないのでわかりません。できればぜひ教えてください。
メインキャラクターも隅にいる小さな動物たちも、全部先生が描かれていましたよ。
背景でも、たとえば森の木々は全部先生が描いています。
下書きからペン入れまでは全部先生が描き、ベタなどはアシスタントの作業でしょう。
潜水艦だとか乗り物など、自分が不得意なものをアシスタントに任せていたみたいですが……。我々が見れば、アシスタントが描いたところはタッチの違いですぐにわかりますよ。
先生が描くキャラクターは、いかに小さくともひとつひとつのキャラクターに表情があり、ふとしたところにネタ要素も散りばめられていますから、コマの隅々までじっくり見ながら読んだら何か発見があるかもしれませんね。
初投稿です。ザムザ復活のエレーナを描きました。
スマホアプリと指で描きました(^_^;さっき一度投稿しましたが、色塗りをして再度投稿です。
私は手塚治虫先生の動物が大好きです。普段描く絵も動物ばかりで、エレーナのような獣人キャラも良く描いており、かなり影響されていると思います。
先生は、動物を擬人化するのが本当に上手で、特にエレーナやバギのように女性のしなやかさを動物に落とし込んだキャラクターを描かせると、ピカイチだと僕は思います。
ぐっちーさんも日頃から手塚先生をお手本にして描いているというだけあって、先生に通ずるやわらかいタッチが描けています。
音楽が鳴っている情景を音符マークで表現するのは、「漫符」とよばれる漫画表現のひとつです。この表現はいまや一般的ですけど、誰が最初に使いはじめたんでしょうね。もしかしたら手塚先生かもしれません。
えっ、これスマホで描いたんですか?指で描いてる?こんなに綺麗に描けるものなんですね。文明の進化についていけていません……。
スマホアプリでここまで綺麗に描けるのは驚きです! 肌に入れられたピンクのハイライトが、柔らかい肌の質感を引き出していますね。
今月のお題が手塚作品の動物キャラということでチャオを描かせていただきました。
手塚作品の動物キャラの擬人化は衣装などが凝っていて見ていて飽きません。とくに双子の騎士のパピ、ユニコのチャオなどは衣装がかわいらしくて好きです。リボンを描くのを忘れてしまいました。
水彩で動物の毛皮のような温かい色を出すのが難しかったです。
水彩のやわらかさが温かくてよいですね。チャオの毛並みも表現できています。ユニコに出てくるチャオや悪魔くんは、個性のあるキャラクターですごく可愛いですよね。
チャオを胸に抱きこむポーズだと、ひとつのシルエットとして見えてしまっています。黒色が一箇所に固まっているので、チャオ(猫)を横抱きにして、顔を横にピョコッと出すポーズにすれば、画面にもメリハリがでるのではないでしょうか!
チャオの素朴な表情、思わず撫でたくなりますね!足先と尻尾の先へのグラデーションは、黒だけではなく暖色である茶をまぜているので、硬質にならずに柔らかそうな毛の感じが伝わってきます!
立ち上がって勢いのある構図で、足の構造を理解していないとなかなか描くのが難しいポーズですが、骨格もうまく捕らえられていますね。
レオって難しいですよね。子どものレオは丸を基本として描けるので比較的に簡単なんですけど、ガッシリした大人レオはちゃんとしたライオンの骨格で描かないといけないので、本当に難しいのです。
ジャングルから飛び出てきたレオ、力強く吼える姿はパンジャそのもの!
構図・背景・LEOのロゴすべてにおいて、視覚に訴えかけるようなインパクトのある作品です。 まだ暑い日が続くようですので、体調には注意してくださいね。
わあ、猫ヘケート伸び伸び柔らかく描けていてすごく良いですね!
犬の骨格を取るときは、首のほうを太くたくましく、尻尾のほうをキュッとすぼめて形を取りますが、猫は逆に首元を細くし、下半身を丸くしてとにかく女性的に、柔らかさを意識して描きます。
未来さんはとても柔らかい曲線が描けており、まさに女性的な色気が出せていますね。
長いしっぽと、チャームポイントであるポニーテールがとてもキュートなネコヘケートです!背景に描かれた円は、ヘケートお得意の鞠でしょうか!?
猫好きの方は、先月号のコラム、手塚マンガあの日あの時「手塚マンガのワン・ニャン戦争!?」内のおすすめ猫マンガリストをご参照ください。かわいいだけではない、ミステリアスな猫キャラもたくさんいますよ〜!
This is my first Wansa-kun drawing. Wansa is one of my favorite animal Tezuka Characters. I love dogs. They are so cute. I love draw dogs, it makes me happy. (^_^)
訳:
ワンサくんを初めて描きました。ワンサは、手塚作品の動物キャラの中で好きなキャラのひとりです。私は犬が大好きです。とても可愛いです。犬を描くと、幸せな気持ちになれます(^_^)
ワンサくんは、旧虫プロダクションが最後に作ったアニメ作品です。僕も当時制作に携わっていたので、とても思い出深い作品です。
ワンサくんを描き終わってから、社員旅行があったんですよ。旅行先だった箱根のホテルの大広間にあるテレビで、社員全員でワンサくんの最終回を見て労い合ったのをよく覚えています。
ワンサくんのアニメの最後に、おまけコーナーというものがあったのをご存知の方いるでしょうか。「あなたの描いた犬の絵を動かします」といって、視聴者から犬のイラストを募集して、それをアニメーターが自由に動かすというコーナーで……。子どもたちから送られる個性豊かな犬の絵が新鮮で、それをこちらで自由にアニメートできる企画だったので、僕達アニメーターも毎回楽しみにしていた作業でしたよ。
久々にワンサくんを描いてみました。こんな感じだったかな?
伸び伸び描かれたワンサくん、とても楽しんで描いた様子が伝わってきます。「ワンサくん」「金」という日本語も、上手に描けています!
先生の描くキャラのタッチに似ていますね!
レオの難しい振り向きポーズもボッコの抱きつくポーズも、しなやかな線で上手く描けています!嬉しさが全開のボッコの表情、とても可愛いですね。
お尻から後ろ足のラインが良いですねえー。百寿まで長生きしたいものです。 ボッコ隊長、自分からゲットされに行っていますね!嬉しそうな笑顔にほっこりします。 某アプリが配信された日は、虫ん坊スタッフもモンスターをゲットするために夜道を彷徨いました!
こんなキャラいたかなと思いましたが、なるほど2人が合体したという設定なんですね! ユニークな発想で、こういうパロディ作品があっても面白そうですね。名前を隠して、誰と誰の合体か当ててみるなんてどうでしょう? 24時間シリーズのヒロインたちも3頭身で可愛く描けています。
エネル石で融合というのは面白い発想です! 誰と誰が融合したのか、ピンとくるデザインで、松谷32年生さんのセンスを感じます。サファイアトロコのスケバン感、カッコイイ!
24時間テレビスペシャルアニメシリーズから、ヒロインの皆さんを描いていただきました! 融合ヒーローとキュート&セクシーな24時間ヒロインがいれば、地球も宇宙も安泰です。ムズの丸っこいフォルム、とてもかわいいですね!
夏休み期間中の8月2日、3日と長野県上田市へ旅行に行ってきました。上田というと、真田幸村が主人公の大河ドラマ「真田丸」で盛り上がる真田の里として知られていますが、今回は手塚ファンとしての目的も兼ねていました。実は長野県上田市は、平安時代末期の武将・手塚太郎金刺光盛とその一族が居を構えていた土地なんだそうです。手塚太郎光盛は、手塚治虫の先祖にあたり、『火の鳥 乱世編』に木曽義仲に火の鳥が見つかったと進言するワンシーンで登場します。
上田駅前のホテルに宿泊し、翌朝、松原さん、上原さんと待ち合わせ。手塚家祖先の墓所がある須川地区まで車で向かいました。母方の実家が須川地区にあった上原さんにとっては馴染みの場所で、近くには須川湖があり、小学生の頃、夏は水泳、冬はスケートをして遊んだそうです。須川公民館の前で車を止め、小高い丘陵地を登ると、たくさんの古い墓石が並んでいて、それが手塚家の墓所でした。
手塚太郎光盛は、一族の命運を木曽義仲に懸けていたため、1184年の粟津の戦いで木曽義仲が敗死した後、源頼朝に田畑家屋敷を没収され、一族は手塚地区から須川地区に落ち延びたそうです。落人(おちうど)となったため「手塚」の名前を出すことをはばかり、暮石には「手塚」の文字は書かれなかったそうです。
お線香とお花を手向け、4人でしばしお参り。手塚ファンであることが縁で、800年前の手塚家のルーツをたどることになるとは、とても不思議な縁だと思いました。
先生の父である手塚粲(ゆたか)氏は、写真家としてご活躍された方ですよね。僕も北風さん(ペンネーム)と呼ばせてもらって、親しくしていただきました。お母様である文子さんは音楽を嗜まれており、アコーディオンを演奏されていました。僕がフルートを吹いて、文子さんとセッションしたこともありますよ!
手塚家のルーツをたどるレポート、ありがとうございます!墓石に「手塚」が刻まれなかったのには、こういう理由があったのですね。
ヒーロー・ヒロインに限らず、大好きなロボット、動物、宇宙人、不思議生物、むしろ無機物…何でもかんでも、あなたの大好きなキャラクター、作品などなどの絵や評論、ナゾトキ、アツイ語りなどなんでも大募集です。
イラストじゃなくてももちろんOK!!
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10月号掲載は、2016年9月15日(月)までにいただいたものとさせていただきます。9月号以降にも、いただいた投稿を掲載していきます。