今月の投稿テーマは、
「あなたの好きな脇役キャラクター」
主役を引き立て、ストーリー展開には欠かせない存在である脇役。
手塚作品には、主役に負けず劣らず存在感をはなつ名脇役がたくさん。
たくさんいすぎて、名前を挙げ切れません!むしろ、名前さえないあのキャラも気になる!
ということで、今月の投稿コーナーでは皆さんの“推し脇役”を募集しました。
コメンテーター:岡村隆
手塚プロダクション・アニメーター
3人の表情に、“セコイ”とか“小狡い”といった特色がよくでています。
線もすごくきれいな仕上がりで、色のチョイスもセンス有りです。
三汐さんの脇役論、強いこだわりを感じます。
上役にへつらう彼らでも、三汐さんのように温かく見守るファンがいるのです!嬉しくてランプのろうそくの火も燃え上がることでしょう。
こう描いたら可愛くみえるだろうといった、自分の絵の見せ方をよく理解しているなと思います。
手塚キャラクターも素敵ですが、僕としてはぜひkokorohanaさんのオリジナルイラストも見てみたいです。
大きな耳はツインテールに、鹿のもようがスカートの柄というのがパピのチャームポイントですね!手塚先生の擬人化は本当に可愛らしいと改めて感じます。
スカート部分も黄色が下地になっていて、そのためグラデーションも汚くならず、あたたかみのある自然な色合いになっています。
脇役・傍役:演劇・映画などで、主役を助けて副次的な役割をつとめる役。転じて一般に、表面に出ない補佐役。(『広辞苑』より)
脇役って何だっけ…と迷走してしまったので、調べました(笑)
英語だとsupporting actorなどと訳すようです。勉強になりました。
好きなキャラクターが中々絞れず、かなり苦労しましたが、『ルードウィヒ・B』よりモーツァルトです。
ベートーヴェンの人生を語る上では外せないキャラクターかなと。あと、実は音楽家の中で一番好きなので…
今回描くのに調べていたところ、
「新人というのは自分で一番書きやすい作品をイソイソと持ってくる……だが こっちからこういうものを書けというテーマを与えると たいてい書けずに閉口する そこがその新人の実力なんだ」
というモーツァルトの台詞は、手塚先生の気持ちであったとか。(公式サイトマンガwikiより)
手塚先生ご自身は「ベートーベンと性格が、ひどく似ているような気がします。」と仰っていますが、次々とアイデアが溢れ出すところは、モーツァルトに似ているのでは…?
余談ですが、先日ウィーンに行ってきたところ、パスクワラッティの下宿の受付は、手塚先生が行かれたときと机も棚も同じ感じでした。(絵ッセイ参照)
指を向ける、頬杖をつくというのは、プロでもあまり描きたがらない難しい手のポーズです。このポーズにあえてチャレンジしたのは、偉いです! 肘が切れてしまっているので、全体を描いたものをぜひ見せてください。
「アイディアならバーゲンセールできるほどある」と語る手塚先生ですから、たしかに、その点はモーツァルトに似ているかもしれません。
パスクワラッティの下宿の受付が気になる方のために、絵ッセイに描かれたイラストをご用意しました。受付に立つおじさんも同じ人だったりして……。
日本画のような奥ゆかしさを感じる一枚です。
空間と人物の対比が良いですね。絵に、こういった空間をもたせるというのも一つの技だと思います。人物に寄りすぎてしまうと、画面が窮屈に感じてしまいますから、もけさんのこの空間の取り方は良いと思います。
見返り美人さながらにこちらを振り返る琵琶丸ですが、かなり不気味です……。
『どろろ』や『ゴブリン伯爵』では、いずれも主人公を導く老師役をこなす彼ですが、『ブラック・ジャック』第141話「湯治場のふたり」では、琵琶丸の入浴(サービスシーン)をみることができます!
美術館のお土産コーナーにポストカードとして売ってありそうですね〜。
ペンで描かれたシンプルな線が、ポツンと配置されたさかなサンのシュールさをより引き立たせています。
お恥ずかしながら、こんなキャラクターどこに出てきたっけ?と思い、『ブラック・ジャック』の「銃創」を読み返してみたら…こんなところにいた!
どことは言いません、皆さんもぜひ探してみてください。このさかなサンにピンときた方は、相当な『ブラック・ジャック』マニアとお見受けします。
絵を描く人には、音楽を愛する人も多いですよね。松谷中学さんもそうなのかな? 手塚キャラクターと楽器を組み合わせるのは、良いですね!もっと他にもバンドのパロディをさせたら面白そうです。
2016年はビートルズ来日50周年!手塚キャラと夢のコラボですね。
シャミーが三味線を弾いているのは、さすが、今回も松谷中学さんギャグが効いております。
楽しんで描いているのがよく伝わってきます。自分が描きたいものを楽しんで描く、これは絵描きとしては大切なことだと思います。
着彩には、水彩と色鉛筆を使われているのでしょうか? この調子で、これからもいろいろな画材を試してみましょう。
どろろの険しい表情と打って変わって、ノタはどうやらご機嫌のようです。
ふたりの前に一体何が現れたのでしょうか?
3人目は、手塚プロダクションアニメーター・吉村文宏
次号の投稿テーマは、「悪役手塚キャラ」
正義があれば悪もある!光があれば闇もある!
来月号は、悪の手塚キャラクターを大・大・大募集!
キリコ、アセチレン・ランプ、ハム・エッグ、ロック……イケメンからオッサンまで、ドマイナーなキャラでももちろんOK!あなたからの熱いお便りお待ちしています。
ヒーロー・ヒロインに限らず、大好きなロボット、動物、宇宙人、不思議生物、むしろ無機物…何でもかんでも、あなたの大好きなキャラクター、作品などなどの絵や評論、ナゾトキ、アツイ語りなどなんでも大募集です。 イラストじゃなくてももちろんOKあなたの大好きなキャラクターを投稿してみよう!!
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6月号掲載は、2016年5月15日(金)までにいただいたものとさせていただきます。5月号以降にも、いただいた投稿を掲載していきます。