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三つ目がとおる

1974/07/07-1978/03/19

サブタイトル

1 三つ目登場 1974/7/7 「週刊少年マガジン」

保育園児と砂遊びをするのが好きな写楽保介は中学2年生だが純真すぎて学校ではいじめられていた。同級生の男まさりの和登千代子は、歯がゆくて写楽を助け、味方になる。不良グループのボス鬼胴はひどく写楽をいじめるが、写楽の額のバンソウコウをはがすとそこには第三の目があった。三つ目人となった写楽は、脳ミソをトコロテンにするというグロテスクな機械を校庭に作り、手はじめに鬼胴一派に使った。その後、鬼胴たちは学校に来なくなり、写楽は再び額にバンソウコウを貼って登校し、以前通りの学校生活をおくる。

2 赤い案内書(ガイドブック) 1974/8/11 「週刊少年マガジン」

写楽は養父の犬持医師から、ラーメン店来来軒のヒゲオヤジに預けられ、店の手伝いをしていた。和登サンは科学博物館で三つ目の絵の描かれた槍のような武器を見つける。偶然、額のバンソウコウが取れた写楽は、槍を呼び寄せ、夜のビル街で何事かを始める。槍は超古代の全面戦争の方法が書かれた危険な案内書だった。犬持は養父の威厳で写楽を説得し、危機は去る。

3 魔法産院 1974/9/15 「週刊少年マガジン」

コンピューターで管理された保育カプセルで大規模に赤ん坊を育てている病院で、看護婦が殺された。バンソウコウの取れた悪魔の写楽は病院に侵入し、それを追う和登さんと院長に次々と赤ん坊が襲いかかる。看護婦殺しの犯人は赤ん坊だったが、写楽は赤ん坊を操る敵と対決する。

4 酒船石奇談 1974/10/13 「週刊少年マガジン」

奈良に修学旅行に行った写楽は、バンソウコウを取られ、悪魔の三つ目人となる。古代の遺跡の酒船石が、さまざまな薬を調合する道具だと発見した写楽は、人間を奴隷にしてしまう薬を作り、生徒に飲ませようとする。しかし和登サンの機転で危機を逃れる。

5 寿命院邸の地下牢 1974/11/10 「週刊少年マガジン」

鹿児島の寿命院家の絵巻物に、三つ目人の絵が発見される。犬持に頼まれ、調べに行った写楽と和登サンは、屋敷の地下深くで三つ目人の作った優れた道具類を発見する。寿命院家も三つ目人の家系だったのだ。写楽が動かした護衛のからくり人形で一行は窮地に立つが、和登サンの活躍で危機を脱する。

6 三角錘(ピラミッド)コネクション 1974/12/8 「週刊少年マガジン」

ある日、ピラミッドコネクションと名乗る3人のグループが写楽と接触する。グループは写楽の能力でピラミッドの秘密の力を手に入れようと考えた。ピラミッドは宇宙のエネルギーを地上に集める装置だった。実験を行ったグループは、写楽の機転で宇宙エネルギーによって自滅する。

7 文福登場 1975/02/02-1975/02/16 「週刊少年マガジン」

8 三つ目族の謎・編 1975/02/23-1975/05/25 「週刊少年マガジン」

犬持に送られて来た青銅の玉には三つ目人の財宝の隠し場所が書かれていた。琵琶湖の湖底だとつきとめた写楽と和登サンは、玉の中に入っていた天人鳥を案内役に財宝探しの冒険に出る。財宝をねらうゴブリンという怪人から逃れ、冒険の末に写楽が手に入れたのは小さな1枚の金属の板だった。板には三つ目人の遺言が書かれていた。

9 グリーブの秘密・編 1975/01/19-1975/08/24 「週刊少年マガジン」

写楽の中学校に赴任した女性教師上底(あげぞこ)は、徹底的に写楽をいじめた。見かねた和登サンは反撃できるよう写楽のバンソウコウをはがすが、それが上底のねらいだった。2人をアメリカに連れていった上底は、夫のナバホ・インディアンの学者と共に、インディアンの遺跡であるグリーブという巨大な人工丘(マウンド)の謎を写楽に解かせ、その力をインディアンの解放に使う計画だった。ところがグリーブは三つ目人の作った重力を操る装置で、扱いきれない巨大な力が出て計画は自滅する。さらにCIAが、この装置を写楽に作らせようとするが、写楽はとんでもない機械を作ってCIAを混乱させ、和登サンと共に日本へ脱出する。

10 めおと岩がくっついた 1975/8/31 「週刊少年マガジン」

山形県のめおと岩は2つの巨石がピッタリくっついた岩だが、地震で片方が転がり落ちた。今まで見えなかった岩の接触面に超古代の文字が発見される。写楽はその文字を解読し、岩を自在に操る秘法を知る。そしてめおと岩を元どおりにしようとするが……。

11 キャンプに蛇がやってきた 1975/09/07-1975/09/14 「週刊少年マガジン」

写楽たちのキャンプへ近くの別荘の娘が招待に来るが、そこでは動物の霊能波の研究が行われていた。娘たちは蛇の霊能波に操られており、写楽たちも実験台にされそうになる……。

12 王者の剣 1975/9/28 「週刊少年マガジン」

パキスタンのハラッパ遺跡から出土した剣は、実はさらに昔の超古代の三つ目人の遺物だった。調べるために写楽に剣を持たせるが写楽は大暴れを始めた……。

13 円盤騒ぎ 1975/10/5 「週刊少年マガジン」

写楽が居候しているラーメン屋『来来軒』近くの空き地に直径60センチほどの小形UFOが着陸していた。和登サンに呼ばれて現場に走った写楽は、それが母船から放たれた通信円盤だと見ぬく。三つ目族伝統の円盤捕獲法で、小形通信円盤を手に入れた写楽は、円盤が発する高熱の利用法を考えるのだが・・・。

14 オハグロ沼の怪物 1975/10/12 「週刊少年マガジン」

和登サンは青年彫刻家のミソノと知り合うがミソノは伊豆のオハグロ沼のネッシーのような怪物が、実は自分の先祖の作った彫刻かも知れないと調べに行く。写楽と和登サンも同行するが、怪物の正体は……。

15 怪植物ボルボック・編 1975/10/19-1976/03/07 「週刊少年マガジン」

環状列石から掘り出された地震を予知する不思議な鈴と、奇怪な地中の生物の謎を追って、写楽は東北の海岸へ行く。その地中で三つ目人が栽培した知性を持つ植物ボルボックを発見する。実は超古代の三つ目人の国があった大陸は、このボルボックによって海へ沈められたのだった。ボルボックは自然を汚す三つ目人に怒ったのだ。写楽は超古代の知恵でボルボックに戦いをいどむ。

16 貝塚の怪 1976/3/14 「週刊少年マガジン」

写楽の通う中学の校庭から、大量のツボが出土するが、そのツボは三つ目人が囚人を処刑する死刑道具だった。体にくっついて、よからぬ事を考えると爆発するのだ。このツボが大臣にくっついた……。

17 文福脱走 1976/3/21 「週刊少年マガジン」

怪人文福は麻薬の密輸で捕まり、写楽に助けを求める。写楽は文福の家の地下室を借り、不思議な機械を作って、刑務所からの脱走を手伝ってやるが……。

18 墓あらし 1976/3/28 「週刊少年マガジン」

スケバングループは、古墳を荒らして金目の物を盗むため、和登サンと写楽に近づく。三つ目となった写楽は、墓あらしのノロイをよそおってスケバンたちを追い出すが、ノロイは写楽の身にも……。

19 カンニング 1976/4/4 「週刊少年マガジン」

写楽の学校で模擬テストが行われるが、テストに使われる機械がとんでもないインチキで、お金を払えばカンニングまで出来る物だった。写楽は超能力で機械をいじり、大騒動となる。

20 七蛇寺の七ふしぎ 1976/4/11 「週刊少年マガジン」

21 暗黒街 1976/4/18 「週刊少年マガジン」

写楽が横浜のナイトクラブに出入りし、香港の暗黒街のボスと取り引きしていると、学校から知らされた和登サンは、変装してナイトクラブへ調べに行く。確かに写楽は悪魔のプリンスと名乗って、自分の発明した恐ろしい武器を世界にバラまこうとしていた。和登サンは写楽のバンソウコウをはがした犯人を見つけるが……。

22 神々の食糧 1976/4/25 「週刊少年マガジン」

和登サンのペンフレンドが、「神かくしの学校」を探検に行く、と手紙を寄こしたまま行方不明になってしまう。写楽と和登サンはその山奥の学校へ調査に行き、不思議な粉を作る設備を見つける。粉の製造法は古文書に書かれた秘法で、写楽と和登サンは、古代の仕掛けで海へ運ばれてしまう……。

23 ガイコツ・ショー 1976/5/2 「週刊少年マガジン」

写楽の三つ目を見せる番組を作ろうとしたTV局だが、バンソウコウのはがれた写楽はTV局の機械にイタズラをして、映る人がすべてガイコツに見えるようにしてしまい大騒動になる。

24 タワーリング・ミラクル 1976/5/9 「週刊少年マガジン」

副都心にそびえるトワイライト・タワーという高層ビルに幽霊が出るというウワサが立つ。そしてビルの中庭で、設計した人物が変死する。事件を調べてくれと頼まれた写楽は、ビルの構造が中庭に真空状態を作る事をつきとめるが、写楽にも犯人の魔の手が……。

25 わんわん物語 1976/5/16 「週刊少年マガジン」

女子更衣室を写楽がのぞくというウワサが立つが、犯人は女生徒の飼っているホクサイという子犬だった。額にやはりバンソウコウを貼っていて、まちがわれたのだが、写楽はこのホクサイを使って三つ目犬を作ってしまう。しかし逆に三つ目犬の攻撃を受け、写楽はピンチに立つ……。

26 カオスの壷 1976/5/23 「週刊少年マガジン」

27 魔術師 1976/05/30-1976/06/06 「週刊少年マガジン」

三つ目が売り物のマジシャン、ガランプッタに会いに行った和登サンと写楽は、ガランプッタと魔術の勝負をする事になる。危険な箱抜けの魔術で、写楽は興奮して暴れ出してしまった。写楽の額にバンソウコウを貼るために、ガランプッタは魔術を使って協力する。

28 給食 1976/6/13 「週刊少年マガジン」

29 復活の谷 1976/6/20 「週刊少年マガジン」

ハイキングの最中、がけからすべり落ちた和登サンは気絶して不思議な夢を見る。三つ目人の町に迷い込み、写楽そっくりのランギロアという少年と結婚式をあげるという夢だ。夢からさめた和登サンは、写楽はランギロアの生まれ変わりかもしれないと思う。

30 猪鹿中学 1976/6/27 「週刊少年マガジン」

31 長耳族 1976/7/4 「週刊少年マガジン」

32 イースター島・編 1976/07/25-1976/12/26 「週刊少年マガジン」

M県の山中で殺人事件があり、続いて写楽の養父、犬持(けんもち)医師も命をねらわれる。この事件はパンドラと名乗る、日本人に恨みを持つ怪人の犯行だった。パンドラは失われた人類の先祖、ポキ族を使って日本に復讐しようとしていた。事件を捜査する警視庁の雲名(うんめい)警部と写楽は、パンドラ一味の船に捕らえられ、いくつもの島で力を試された後、イースター島でモアイ像を使った復讐計画に協力させられる。しかしポキ族の女王ポゴの協力で、たくらみは打ち砕かれる。

33 舌をだすな! 1977/1/2 「週刊少年マガジン」

34 ナゾの浮遊物 1977/1/9 「週刊少年マガジン」

はき気をもよおす悪臭を放つ物体が潮にのって海から河原に流れ着く。悪臭で誰も近づけないが写楽は平気だったので、物体を調べさせられる。何とそれは古代三つ目人が海中に捨てた巨大なゴミ袋だった。物体は再び海中に沈められる。

35 ビバゴン現わる! 1977/ 1/16+23 「週刊少年マガジン」

写楽と和登サンが行ったスキー場では雪男のウワサでもちきりだった。雪男が実在するとしてスキー客と賭けてしまった和登サンは写楽の超能力の助けで雪男を調べようとするが、意外な正体を知ってしまう。

36 ゴダル・編 1977/01/30-1977/04/24 「週刊少年マガジン」

超古代、レムリヤ大陸に強力な三つ目人の国があり、その残忍な国王ゴダルは禁断の秘法ホア・カバリ・キルマによって魂を壺の中に閉じ込められる。4500年後、壺は須武田(すぶた)博士の手に渡り、ゴダルの魂は和登千代子の肉体を借り復活する。しかし三つ目人写楽の超能力に押さえられ、おりしも世界首脳会議の開かれる京都に連れて行かれる。このコンビをノラ猫の体を借りた和登サンが追う。ゴダルは京都で発見した三つ目人の兵器ゴモラを使って人間を脅(おど)し、世界征服の足がかりにしようとするが、写楽はゴダルを押さえ、三つ目人国建設のため、会議に集まった首脳を人質に取ろうとする。しかし計画は失敗し、追って来た須武田博士と犬持医師の努力で、和登サンは体を取り戻し、写楽は額にバンソウコウを貼られ、ゴダルはノラ猫の体に押し込められ、事件は解決する。

37 地下の都・編 1977/05/01-1977/07/10 「週刊少年マガジン」

遺跡の発掘に熱中した写楽は、広大な地下の古代の町を発見する。その町の財宝を盗掘から守って欲しいと古代人の幻影から頼まれた写楽は、バンソウコウをとらず、つまり超能力も使わず独力で盗掘犯を追い出すという手柄をたてる。犬持は手術で写楽の第三の目を取って、普通の子にするつもりだったが、反対する和登サンに手術をしなくても写楽はまともにやっていけると説得される。再び盗掘に来た犯人は、バンソウコウを取った写楽に撃退され、写楽は和登サンに約束どおりバンソウコウを貼ってもらい、2人の信頼は深まる。

38 親子車 1977/7/17 「週刊少年マガジン」

写楽が超能力で作った模型の自動車を、ある男が真似をして実物大に作った。それは超能力を持つロボットカーだった。ところがこの車は男を殺し、捜査に来た警官にも抵抗する。雲名警部は解決のため写楽を連れてくるが……。

39 モア・編 1977/08/07-1978/01/15 「週刊少年マガジン」

写楽は海岸で巨大な鳥と出会う。そのヒナ鳥を写楽は連れ帰って育てるが、ケツアルという殺し屋がヒナ鳥を殺そうとつけねらう。この鳥は南米の古代トルテカ人が飼っていた生き残りで、おかげで、トルテカ人の隠した財宝を見つける事ができた。動物学者の須武田行佐(すぶた ぎょうざ)と成長した鳥と共にメキシコへ行った写楽は財宝を資金源にナチを復活させようとするナチの残党に命をねらわれる。メキシコ人の少女セリーナと巨鳥の助けで、写楽は残党をやっつけ残党に雇われていた殺し屋ケツアルも一騎打ちの末、倒す。

40 石の玉 1978/1/29 「週刊少年マガジン」

写楽の住む町内の空き地に小型のUFOが着陸する。和登さんは写楽の超能力でUFOを調べようとするが、三つ目となった写楽は、捕らえたUFOを破壊兵器に使おうとする。

41 メダルの謎 1978/2/12 「週刊少年マガジン」

42 スキャンダル 1978/2/19 「週刊少年マガジン」

43 浦島太郎の遺産 1978/2/26 「週刊少年マガジン」

須武田博士が浦島家から預った古代文字の刻まれた亀甲(きっこう)は、実は浦島太郎の隠された財宝のありかを示したものだった。古代文字を読める事から、写楽は遺族たちの遺産争いに巻き込まれ、次々と殺人事件が起きる。写楽が探し当てた浦島太郎の財宝とは……。

44 イカヅチ山が泣いている 1978/3/12 「週刊少年マガジン」

イカヅチ山から不気味な怪音が鳴り出し、ニュースとなるが、その岩山の中に写楽は和登サンの下着を置き忘れていた。調査隊に見つかるのが恥ずかしくて、和登サンと写楽はイカヅチ山の岩の中に入って探すが、そこには超古代の発電機があった……。

45 スマッシュでさよなら 1978/3/19 「週刊少年マガジン」

2つ上のテニスボーイ駄盤(だーばん)に一目惚れした和登サンは、写楽からはなれてしまう。しかし駄盤は、たちの良くないプレイボーイだった。写楽は三つ目となって、不思議な機械を使って駄盤とテニスの試合をして、徹底的に打ちのめす。


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