1957/03
くも屋敷と呼ばれる家へやってきた数人の男女。彼らはそこで無数のくもが、芸術のような美しい巣を張っているのを見る。 その屋敷の主人・戸隠(とがくれ)は、戦時中にくもに命を救われたため、くもを愛していたが、10年前に突然行方不明となっており、以来、屋敷にはくもだけが住んでいたのである。 だが、その戸隠の失踪には理由があった。戦時中、戸隠が南方のジャングルで手に入れた宝を独り占めしようとしたひとりの男が、戸隠を、開かずの間に閉じ込めてしまったのだ。
1957/03 「冒険王」付録(秋田書店) 掲載
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