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ストーリー

大きなリボンがトレードマーク、小学三年生の可愛いパコちゃんは、普通の子とはちょっと違います。「怖い」ということをぜんぜん知らないのです。高い塀の上を歩いても、大きなトラックがそばを通っても怖いと思ったことがない。大きな犬も怖がらないから、とうとうその犬は降参して家来になっちゃった。「こけし探偵局」は、そんなパコちゃんが小さな名探偵となって大活躍する、ミステリー仕立ての少女漫画です。

解説

1957/04-12 「なかよし」(講談社) 連載

「怖い」という気持ちが分からない、というと、もう皆さんおなじみの「鉄腕アトム」の主人公・アトムもそんなことを言っていましたが、ロボットのアトムはいざ知らず、この「こけし探偵局」のヒロインは普通の女の子。危なっかしくて仕方がない、と心配になってしまいますが、何しろパコちゃんは勇気があるうえに優れた知恵の持ち主。行動力も判断力も大人顔負けです。それにどこか手塚先生似の兄のタロや、「家来」の犬のモルの助けもあって、怖い目に遭っても平気などころか、誉められたり、友達が増えたりと、最後には必ずハッピーに終わってしまうのはうらやましい限りです。
この作品は少女漫画ということで、こうしたミステリーものに不可欠な事件や悪人が登場しても、アクションやサスペンスも控えめです。安心して読める半面、本格的なミステリーが好きな方にはちょっと物足りなく感じられるかもしれませんが、この独特のほのぼのした雰囲気がミステリーとしても、少女漫画としても、ユニークな持ち味となっています。
怖がる心をもたない、可愛くて賢いパコは、あのヒット作「鉄腕アトム」ほどの知名度こそありませんが、少女たちのために女の子に変身した“少女漫画版”アトムとも言えそうです。

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