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ストーリー・解説

1949/03/27 『漫画大行進』(三島書房) 所収

自宅の物干し台の上で、惑星観察に余念のないケン一くん。妹が心配して「かぜひくわよ」と声をかけても上の空です。
いつの間にかケン一くんはヒゲオヤジ、妹とともに火星行きのロケットに乗っています。やがてフォボスに一時着陸した一行は、たこのおばけのような生物に出会いました。自らを「火星人だ」と名乗る彼は、罪人として火星からフォボスに流刑になったと言います。
 火星は彼らが生きるには「空気のたらぬ国」でした。火星の大統領は空気を節約するために、国民を次々とフォボスへ送り、人口を10分の一にしようと考えていました。

火星の二つの衛星の知識と、火星文明の空想を盛り込んだ楽しいSFマンガです。1947年5月から大阪の子供向け新聞『こども大阪』に連載された『火星探検隊』が元の作品となっています。
なお、本作が掲載された『漫画大行進』には他に『ターザンの洞窟』(初出『漫画空想天国』1949年12月25日発行(三島書房)に描かれた作品)が併録されました。

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SF

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