『冒険者たち』や『現金に手を出すな』で知られるフランスの名優リノ・ヴァンチュラをモデルとしたハードボイルド型の硬派キャラクターです。デビュー作は『鉄腕アトム ロボット爆弾』ですが、このキャラクターは単なる悪役ではなく、どうしようもない宿命の中で人間の持つ暗い側面を見つめなければならなくなった不器用な人間を演じ続けました。不器用な人間を演じるのには役者としての器用な才能が必要です。その名優ぶりもモデルとなったリノ・ヴァンチュラに負けてしません。手塚マンガはじつはこういう才能ある役者によって支えられているのだと、改めて教えてくれる、そんなキャラクターです。
1956年鉄腕アトム /ロボット爆弾 (メイスンの元仲間)
1957年ピンクの天使 (ブーン)
1958年ジェット基地の幽霊 (隊長)
1958年あけぼのさん (ギャングの親分)
1958年花とあらくれ (留)
1960年エンゼルの丘 (殺し屋)
1965年鉄腕アトム /ひょうたんなまず危機一発 (スペクターのメンバー)
1965年W3(ワンダースリー) (フェニックス隊員)
1967年どろろ (火袋)
1968年空気の底 /野郎と断崖 (ピエール・オータン)
1968年ブルンガ1世 (片桐博士他)
1969年ザ・クレーター /二つのドラマ (仁輪)
1969年ザ・クレーター /鈴が鳴った
1969年海のトリトン(青いトリトン) (六さん)
1970年がちゃぼい一代記
1970年アポロの歌 (昭吾の父?)
1971年ガラスの脳 (由美の父親)
1972年どろだらけの行進 (記者)
1972年ダスト8(ダスト18) (鯨川)
1973年はるかなる星 (ニューヨーク警察)
1973年ミクロイドS(ミクロイドZ) (群集)
1973年ブラック・ジャック /医者はどこだ (検事)
1973年ブラック・ジャック /海のストレンジャー (強盗)
1974年ブラック・ジャック /二度死んだ少年 (ハリー警部)
1974年ブラック・ジャック /指 (パリ警察)
1974年ブラック・ジャック /赤ちゃんのバラード (マギーの父親)
1974年ブラック・ジャック /二つの愛 (警察関係)
1974年鉄の旋律 (井潟刑事)
1975年ブラック・ジャック /ハローCQ (ジュンの父親)
1975年ブラック・ジャック /サギ師志願 (父親)
1975年低俗天使 (労務者)
1975年鉄腕アトム /アトム二世 (政府の役人?)
1976年ブラック・ジャック /最後に残る者 (公安官)
1976年三つ目がとおる /七蛇寺の七ふしぎ (刑事)
1976年メタモルフォーゼ /ウォビット (警部)
1977年ブラック・ジャック /フィルムは二つあった (野崎のスタッフ)
1977年ブラック・ジャック /三者三様 (加藤清正)
1977年ブラック・ジャック /通り魔 (警官)
1977年三つ目がとおる /地下の都編 (毛脛彦)
1978年ブラック・ジャック /助け合い (通行人)
1978年ブラック・ジャック /カプセルをはく男 (暴力団)
1978年ブラック・ジャック /刻印 (パリ警察の警部)
1981年七色いんこ /ハムレット
1981年七色いんこ /検察官 (ホセ・ガルシア)
1985年やまなし (山下少尉)
1985年1985への出発 (カズオ)
1986年ミッドナイト
1987年ルードウィヒ・B (ブーン大佐)