アンドロイドのように精巧ではなく、ロボット一般とも区別して呼ばれるロビタは不思議な存在だった。
この当時旧式な型となっていた彼らは、保守的な生産労働や育児などに従事していた。その癖彼らの頭脳はロボットと違って人間のように疲労を訴えるのだ。休養が必要なので、効率はあまり良くない。
また、人間の命令に対し、ロボットなら決して口にしない反抗の言葉をも、時として発することがあった。
ある主人はそんな態度を怒ったが、ある主人は人間臭い親しみと受け取った。とくに子どもたちはロビタのそんな性格を喜んで彼らになついた。
ロビタは、人間たちがとうに忘れ去ったチャンバラなどで子どもたちとよく遊んだ。ロビタたちはみな同じ遊び、同じ歌をおぼえていたのだ。
1967年火の鳥(未来編)
1970年火の鳥(復活編)