アメリカ俳優トム・タイラー(ジョン・ウェイン主演の名作『駅馬車』の敵役)をモデルにしたキャラクターで、だから当然デビューは西部劇マンガの『サボテン君』です。特徴のある目つきで、見るからに人身卑しい人物を演じさせたら天下一品。いるだけで目立ってしまう顔立ちはスカンク草井同様で、だからやっぱり手塚治虫にも重宝がられた役者のひとりです。ランプのような毒の強さではなく、気づいたら後ろに立っている、というような不気味さが彼の売りです。
1951年サボテン君 (悪党ヘック・ベン)
1952年ロック冒険記 (鳥人との会議に参加)
1952年ピストルをあたまにのせた人びと (大野天堂)
1953年快傑シラノ
1954年ワンダーくん (ベン少佐)
1955年鉄腕アトム /冷凍人間 (墓あらし)
1955年あらしの妖精 (田亀源五郎)
1956年緑の猫 (ギャング)
1957年白骨船長 (役人)
1957年荒野の弾痕 (ギャング)
1957年旋風Z (三又警部)
1958年スーパー太平記 (キズ六の仲間)
1959年0(ゼロ)マン (南郷力丸)
1961年アリと巨人 (米軍将校)
1962年死戯山縁起絵巻
1965年鉄腕アトム /ひょうたんなまず危機一発 (スペクターのメンバー)
1965年W3(ワンダースリー)
1965年マグマ大使
1968年地球を呑む
1969年ザ・クレーター /八角形の館 (賊)
1969年ザ・クレーター /双頭の蛇 (双頭の蛇一味)
1969年バイパスの夜 (タクシーの運転手)
1970年アラバスター (刑事)
1971年白縫 (伸二の兄の部下)
1971年ブタのヘソのセレナーデ (屁度呂組組員)
1972年おふくろの河 (市村洋子座員)
1973年ブラック・ジャック /医者はどこだ (医者)
1973年ブラック・ジャック /海のストレンジャー (強盗)
1973年ブラック・ジャック /人間鳥 (人力飛行コンクール観客)
1973年帰還者 (大野)
1974年ブラック・ジャック /とざされた記憶 (強盗)
1974年ブラック・ジャック /化身 (牧童)
1974年ブラック・ジャック /2人のジャン (ドイツ科学アカデミー会員)
1974年ブラック・ジャック /二つの愛 (寿司屋の客)
1974年ブラック・ジャック /はるかなる国から (ハイネンマン)
1975年低俗天使 (労務者)
1976年ブラック・ジャック /U-18は知っていた (病院職員)
1976年ブラック・ジャック /ディンゴ (飛行機の操縦士)
1976年ブラック・ジャック /約束 (警察)
1977年ブラック・ジャック /肩書き (検問)
1978年ブラック・ジャック /浮世風呂 (張保手一家組員)
1978年ブラック・ジャック /山手線の哲 (三公)
1978年未来人カオス (運転手)
1979年二人のショーグン (横槍建設社長)
1981年七色いんこ /ピーターパン (麻薬密輸団)
1985年夜よさよならアディオスノーチェス (アメリカ水兵)