1957年
手塚治虫が戦後初めて描いた、太平洋戦争をテーマにした作品。敵軍の強力な戦車「シバの女王」に苦しめられる日本軍。攻めあぐねた部隊長は非人道的作戦をたてるのですが…。
マンガ「人食岬の決戦」より
昭和18年×月、とある孤島に展開した日本軍の部隊は、人食岬にある敵要塞の攻略に苦戦していた。
敵軍には「シバの女王」と呼ばれる強力な戦車が3台も配備されていたためだ。
一向に戦局が打開できないことにいら立った部隊長は、傷病兵たちを集めて小隊を結成させ、彼らをおとりにしてシバの女王を引きつける作戦を立てる。
ところがその秘密の会話を聞いていたひとりの兵士がいた!
雑誌『冒険王』1957年8月号の「決戦特集」と題された別冊付録短編集のために描き下ろされた読み切り作品。
8月の終戦記念日企画ということで太平洋戦争をテーマにした作品を描いたのだろうか、これが手塚治虫が戦後初めて描いた太平洋戦争もののマンガ作品となった。