てんてけマーチ

1977年

マンガ「てんてけマーチ」より

マンガ「てんてけマーチ」より

【解説】
 日本一の太鼓打ちだった祖父の跡を継いで太鼓打ちとなった三兵(さんぺい)。やがて戦争に駆り出された三兵は右腕を失って故郷へ帰ってきた。三兵は息子の清次(せいじ)に太鼓打ちを継がせようとするが、息子はロックに夢中で太鼓にはまったく興味がなかった。ヒノキの精が宿る太鼓を軸に戦前から戦後にかけて親子四代にわたるドラマが展開する。
 1977年に雑誌『月刊少年ジャンプ』に掲載された読み切り短編だが、戦争によって夢を絶たれた男の絶望と再生を描いた読みごたえのある作品である。