2021/11/16
淡路島北部・楠本の兵庫県立淡路島公園にあるマンガ・アニメ・ゲーム等のテーマパーク「ニジゲンノモリ」。そのなかに、「ナイトウォーク火の鳥」という『火の鳥』の世界観をテーマとしたアトラクションがあります。
2017年7月15日のオープン以来人気の当施設について、運営を手掛けるパソナグループ広報部 森川文音さん、ニジゲンノモリ 火の鳥チーム チーム長・隈河紀郎さんに現状と楽しみ方、見どころなどを伺いました!
秋から冬がオススメの季節となってくる「ナイトウォーク火の鳥」。この記事を読んでから行くと、よりいっそう楽しめるかも!?
ナイトウォーク火の鳥とは?
演出:村松亮太郎 制作:NAKED Inc. 監修:手塚眞。
淡路島の自然とプロジェクションマッピングを複合した散策型アトラクション。「ナイトウォーク火の鳥」オリジナルストーリーに沿って約1.2キロのトレッキングを楽しみながら、大自然に投影されたプロジェクションマッピングによる非日常的空間を体験できる。
所要時間:約65分程度、夜間・日没後スタート。
URL:https://nijigennomori.com/attraction/hinotori/
お話を伺った人
株式会社パソナグループ 関西・淡路広報部 森川文音さん
...兵庫県・神戸出身。2018年入社当時から関西・淡路広報部所属。淡路島には4年間住んでいる。
株式会社ニジゲンノモリ 運営本部 火の鳥チーム チーム長 隈河紀郎さん
...「ナイトウォーク火の鳥」チーム長。
――2017年にオープンしてから5年目となる「ニジゲンノモリ」ですが、最近はどんな反響がありましたか?
森川:新型コロナウィルスの影響か、取材はかなり減りましたが、ステイホームで窮屈にされている方が多い中、東京ドーム28個分に匹敵する広大な大自然の中で野外で遊ぶことができるスポットとして関西近隣のお客様が今は増えているように思います。 9月30日に緊急事態宣言が明けたため、直近では修学旅行で来て下さる中学生・高校生の姿を見るようにもなりました。
隈河:ここ数日は毎日のように修学旅行の方がいらっしゃっています。9月中は、ご予約はいただいていながらもキャンセルというケースもありましたので、これからかな、と思っています。
森川:野外のアトラクションで、夏はむちゃくちゃ暑いんですよ! 森の中なので、すがすがしさはあるのですが、暑いので......ベストシーズンは秋からです。
――例年も、お客様は秋の行楽シーズンが多いのでしょうか?
森川:そうですね。それでもやはり夏休みからシルバーウィークあたりが一番混み合います。
――「ナイトウォーク火の鳥」はオープン当初からありますが、その後アトラクションも増えていますね。
森川:はい、弊社からご提案して、新しいアトラクションも増えています。今年は、「ドラゴンクエストアイランド」を5月からオープンしました。原作者の堀井雄二氏が淡路島・洲本市のご出身で、前々から前からお話させていただいたので。まさに念願のオープンです...!
――「二次元」の定義に当てはまれば、アニメ・漫画・ゲームといろいろなコンテンツが取り込めるわけですね!
――「ナイトウォーク火の鳥」の見どころを教えてください。
森川:やはり、大自然とプロジェクションマッピングのコラボレーションが見どころです。イルミネーションって、都会のビルの中にあることが多いですが、この「ナイトウォーク火の鳥」の良いところは、全て自然の中に投影しているところです。季節によって全然表情が変わりますし、音や空気の香り、風のかんじなどで受ける印象がすごく変わるんです! 山の高いところにも上るので、そこを吹き抜ける風も素晴らしいです。ぜひ季節ごとにリピートしていただきたいです。
そうした自然の風景とテクノロジーの融合も素晴らしいですし、ゴール地点から神戸を一望できる夜景がすごくきれいなんですよ!
隈河:やはり、非日常体験をできる、という点が一番の魅力だと思っています。夜の森を安全に歩くのは普通ではなかなか難しいですが、アトラクションとして体験することで気軽に参加できます。女性の人気が高いのも、そのあたりに理由があると思っています。
あとは......冬場はですね、星空がきれいなんですよ。
森川:歩くアトラクションなのでついつい、足元に注意を払ってしまうんですが、ふと見上げた時の星空のきれいさは、都会の方ならなおさら感動されると思います!
隈河:一番オススメのスポットは「歓迎の広場」ですね。天空が広くひらけていまして、そこでは本当に星空がよく見えますので、ぜひご覧ください。
スタッフに星に詳しい者もおりますので、星座のガイドなども日によって聞けるかもしれません。
流星群の日にあたれば、流れ星が見えたりもしますよ! これからの季節であれば、しし座流星群、ふたご座流星群が見頃です。
――いらっしゃるお客様は、どんな方が多いのでしょうか?
隈河:土日はご家族の方も増えますが、やはりカップルや女子旅の方が多いです。特に「ナイトウォーク火の鳥」は女性人気が高いアトラクションです。
カップルの方がいらっしゃる動機としては、やはりまずは女性のほうから「行きたい!」と言っていただくほうが来ていただけるんじゃないか、と思っているので。まずは女性に行ってみたい、と思ってもらいたいです。
森川:「火の鳥」というコンテンツがもともと老若男女によく知られているという点もありますが、自然の中を歩くことでの心身のリフレッシュができる要素と、プロジェクションマッピングの非日常体験といった要素が重なって、結果的に女性にアピールするものになったのだと思っています。
隈河:動画コンテンツなので、動画での撮影がおすすめです。
森川:写真撮影は全コースOKですので、写真ももちろんですが、その日限り、その場限りのものとして、目に焼き付けていただきたいですね。想い出として持ち帰っていただいて。
腕に覚えのある方はぜひ挑戦してみてください。
森川:実は、女性向け、ひいてはカップル向けとして、縁結びの要素もPRしています。デートスポットとして、「恋人の聖地」サテライトに認定いただいております。
また、地元には淡路島 伊弉諾神宮という由緒正しい神社があります。淡路島が日本で最初にできた島だということで、伊弉諾尊・伊弉冉尊の国産み伝説が伝わっています。
その、伊弉諾神宮とコラボレーションした特別な絵馬を入口で販売しています。「恋人の聖地」としての「ナイトウォーク火の鳥」を大切な方と一緒に体験していただき、最後に絵馬に二人の思い出や誓いを書くのも素敵な思い出になりますよ。
飾っていただいた絵馬は、二ヶ月に一度、伊弉諾神宮に奉納します。
隈河:宮司さんも「ナイトウォーク火の鳥」にいらしていただいて、実際に歩いていただいたんですよ! その時に「これは、ナイトウォークの中でお願い事を決めて頂いて、出口で書いてもらおう」と強いご要望をいただきました。
火の鳥の絵を使ったオリジナルの絵馬の裏書きは宮司さんがご自身で書かれた文章を入れています。
――地域で由緒ある神社とのコラボは心強いですね!
森川:もともとは、淡路島自体が関西圏の日帰りリゾート地のイメージが強くて、私の小さいころは何にもない、という印象だったんです。特に今「ニジゲンノモリ」のある北部は車で通りすぎるだけの場所、っていう感じで。島の人からも、そんなところにお店を建ててもやっていけない、と忠告を受けていました。
でも、「ニジゲンノモリ」の「ナイトウォーク火の鳥」が出来たことで、お客様の滞在時間が変わりました。島内で楽しめる唯一の夜のコンテンツなんです。今まで日帰りでお帰りになっていたお客様が、宿泊もされるようになりました。そうすると、グランピング施設やホテルがたくさん、建つようになって。
――そうすると、晩御飯もこちらで食べたり、居酒屋のようなお店も需要が増えますね。
森川:飲食店がここ数年でかなり増えたように感じています。弊社の地方創生プロジェクトでは、淡路島自体の経済を盛り上げることを念頭に置いているので、私自身このような淡路島全体の動きをとても嬉しく感じています。
――緊急事態宣言も開け、これからベストシーズンですが、今新しく取り組んでいることなどはありますか?
隈河:現在はカップルの方々に多くお越しいただいている「ナイトウォーク火の鳥」ですが、ファミリー層、とりわけ小さなお子様がいらっしゃる方は夜であることがネックと思われるかもしれません。そこでお子様にも参加しやすいよう冬は17時台からのコースもご用意しております。その他にも新たな仕掛けを考案中ですので、お楽しみに。
また、現在は「手塚治虫書店」という形で書籍やグッズなどを販売しておりますが、「ナイトウォーク火の鳥」の限定グッズはまだ実現には至っておりません。あれがあればいいな、というようなアイディアはあるのですが......。
森川:ぜひ作りたいですね! 季節による変化は勿論、今後もアップデートをしていきますので、一度訪れた方もぜひ、またいらして下さい。
――ありがとうございました!