手塚治虫生誕90周年を記念し、『ダスト8』を原作とした舞台「悪魔と天使」の上演が決定しました! 今回は、その制作発表記者会見のもようをお伝えします。
この記者発表では、脚本・演出を手掛けるモトイキ シゲキさん、主演の観月ありささんをはじめとした豪華キャストが登壇され、作品についての意気込みを語りました。
●脚本・演出 モトイキ シゲキさんよりご挨拶
今回、手塚治虫さんの生誕記念で『ダスト8』を舞台化する運びとなりました。
『ダスト8』は、1972年に「週刊少年サンデー」(小学館)に連載された『ダスト18』がもとになっており、当初は18人分のエピソードが描かれる予定でしたが未完のまま連載が終わってしまい、その後エピソードが新たに描かれ『ダスト8』として完成されました。
原作では物語冒頭で起きる飛行機事故を、本作では列車事故に変更しています。それを舞台上で表現する演出を考えており、事故からの生還者8人が、悪魔と天使、2人のキキモラを介し再び死と対面したときの葛藤や運命を描きます。
平成が終わり、新たな年号となる2019年ですが、この幻の名作を初めて舞台化することで手塚先生の作品をすこしでも新たな時代に繋げることができればと思います。
●出演者より、舞台へ向けての一言
ここで、モトイキさんがかねてより親交があるという河村隆一さんが手掛けた本作のテーマソング「HOPE」が流れ、出演者のみなさんがご登壇。
観月ありささん、白石隼也さん、黒川智花さん、鍵本輝さん(Lead)、矢部昌暉さん(DISH//)、向山毅さん(SOLIDEMO)、木全寛幸さん(SOLIDEMO)、佐藤B作さん、高島礼子さんが登壇され、それぞれ出演に向けての抱負や、ご自身の手塚体験を語りました。
舞台「悪魔と天使」では、2人のキキモラのほか、原作とはまた違った8人のキャラクターが描かれます。それぞれの役どころにも注目です!
「キキモラという悪魔の精霊と、その精霊に乗っ取られている人間、海江田沙月の二役を演じます。人間であって人間ではない、一人の人間のなかに天使の部分と悪魔の部分が混在している役なので、列車事故で生き残った8人の人間と接するうちに、悪魔から天使になっていけるのかという部分を丁寧に演じられたらと思います。
手塚治虫さんの作品は、幼いときからたくさん観ています。『ブラック・ジャック』『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』、素晴らしい作品がたくさんあるので、この『ダスト8』も、皆さんの心に残るような作品になれば嬉しいです。」
「僕も、手塚先生の作品は小学生のときに『ブラック・ジャック』や『ジャングル大帝』をよく読んでいました。今回「悪魔と天使」では、精霊の天使キキモラと岬慎吾を演じます。観月さんもおっしゃったように、人間の側面を持ちながらも精霊に乗っ取られていく役どころです。
原作『ダスト8』を読んで、人間の欲望の恐ろしさ、そして純粋さを感じました。これから皆さんと一緒に、良い舞台を創っていけたらと思います。よろしくお願いします。」
「私が演じる吉沢は、病の母のために必死に生きる女性です。その彼女が予期せぬ事故に巻き込まれるのですが、母を置いてはいけないという強い気持ちを持って生きていく、その振る舞い、心情を皆さまの心に残るように演じられたらと思います。」
「小島忠役を演じます、Leadの鍵本輝です。役どころとしては、IT企業の若きエリートサラリーマン、その傍らでミュージシャンを目指している青年です。僕は普段Leadというグループで音楽をやっているので、役を自分自身と照らし合わせながら、等身大で演じられたらと思います。
幼少期に「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」のアニメを観ていて、お風呂に入ってシャンプーでアトムの髪型を再現するのにハマっていました。(笑)」
「小島忠を演じます、SOLIDEMOの向山毅です。この「悪魔と天使」では、エリートITサラリーマンでありながらも、ミュージシャンになりたいという強い思いを持った青年を演じます。自分も音楽活動をしているので、この小島とは共通する部分がたくさんあります。そこを役に生かしながら、作品を盛り上げていれければと思います。」
「新山徹役をやらせていただきます、矢部昌暉です。
手塚治虫さんといえば、学校の図書室に絶対に作品が置いてあって、僕も読んでいました。子供から大人まで誰もが知っている手塚さんの作品に出演できるというのはとても光栄です。豪華な出演者の皆様の一因になれたことがすごく嬉しいです。おそらく僕が最年少だと思うので、精一杯食らいついて、頑張りたいと思います。」
「SOLIDEMOの木全寛幸です。新山徹役を演じさせていただきます。
新山は、ガラスベル職人の父を持つ広告代理店で働く役なのですが、父への思いを自分なりに精一杯演じさせていただけたらと思います。
小学校の時に、休み時間は走って図書室に行って手塚先生の『火の鳥』を読みふけっていました。そんな手塚先生の作品に出演させていただけるということで、非常に光栄に思います。よろしくお願いします。」
「売れない画家、渋井新役を演じます。幼い頃には裕福な家庭に生まれたようですが、その頃から絵を描くことに心酔していて、幼少期にぼんちおさむさん演じる幼馴染に絵を褒められてからというもの、ずっと売れないまま絵描きをしているという役です。彼のその純粋さ、ひたむきさをどう出すのかが今後の課題かと思っています。
実は手塚先生の事務所にある高田馬場に自分の劇団がありまして、高田馬場駅のホームでは「鉄腕アトム」のテーマが流れるんですよ!......まぁ、それだけの話なんですけどね。(笑)
僕には苦い思い出がありまして、手塚先生の『ブラック・ジャック』がテレビ朝日でドラマ化された時にキャスティングされまして、その時生まれて初めて、ロケに遅刻しまったんですね。成城学園に8時集合なのに、起きたのが8時。監督にこっぴどく叱られ、共演者の皆さんには頭を下げて、反省してから時計屋で一番うるさいアラームの時計を買ってね、いやぁ、忘れられない思い出ですね。(笑)」
「B作さんの面白いコメントのあとで大変言いにくいのですが......、高島礼子です。私は、過去に許されない罪を犯してその罪をずっと背負い、そして後に大成功を収めた女優を演じさせていただきます。
手塚治虫さんの作品というと、男子が読む漫画というイメージがありましたが、唯一読んでいたのは、『鉄腕アトム』ですね。空を飛ぶアトムを見て、幼心に私もいつか空を飛びたいなと思ったことを覚えています。そんな数々の名作を生み出した手塚治虫さんの作品に出演できるというのは、女優として大変光栄です。一生懸命務めさせていただきます、どうぞよろしくお願いいたします。」
現在、公式HPでは舞台「悪魔と天使」のチケット先行申込が行われています! ※12月28日(金)16:59まで
公演についての最新情報は公式サイトでご確認下さい!
● 舞台「悪魔と天使」
【公演期間・場所】
<神奈川公演>
KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉(神奈川県横浜市中区山下町281)
2019 年1月19 日(土)~ 2月3日(日) 全12 公演
<大阪公演>
梅田芸術劇場メインホール(大阪府大阪市北区茶屋町19-1)
2019 年2月9日(土)~ 2月10 日(日) 全3公演
<名古屋公演>御園座(愛知県名古屋市中区栄1丁目6-14)
2019 年3月1日(金)~ 3月3日(日) 全4公演
【監修・脚本】佐藤幹夫
【脚本・演出】モトイキ シゲキ
【出演】
観月ありさ/白石隼也/野村宏伸、黒川智花/鍵本輝(Lead)、矢部昌暉(DISH//)、向山毅(SOLIDEMO)、木全寛幸(SOLIDEMO)/中島早貴、黒田こらん/白木美貴子、咲良、脇坂春菜、成沢愛希、萩原悠、優志、石黒洋平/佐渡稔、梅垣義明、久保酎吉、まいど豊、石井智也/ぼんちおさむ、松澤一之/佐藤B作/高島礼子
市原悦子(声の出演)
【あらすじ】
平成から年号が変わる時。
豪華列車トワイライトエキスプレス号が大事故に遭う。
生還者はいないと思われたが、8人の乗客が奇跡の生還をとげた。
それは、"生命(いのち)の山"という不思議な山にぶつかったはずみで山のかけらが8人の乗客にふりかかったからであった。
── 死ぬ運命だったものが生き残ってしまった。
死神のボスはある者たちに
生還者を探し出し、山のかけら ── "生命の石"を取り返すことが出来たなら、
二人の命は助けることを約束し、否応なしに彼らに、"生命の石"を探し出すように迫る ──
果たして、彼らは"生命の石"を取り返すことが出来るのか。
そこには思いもよらない結末が待っていた......。
【公式サイト】https://www.akumatotenshi.com/
【公式Twitter】@AkumaTenshiJP
【お問合せ】
神奈川 サンライズプロモーション東京:0570-00-3337(全日10:00~18:00)
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名古屋 御園座 営業部:052-222-8222(平日10:00~18:00)