「ブラック・ジャック」は2013年、連載開始から40周年を迎えました。連載前の1970年代初め、ヒット作が出ずスランプの真っ只中にあった手塚治虫は周囲から「終わった」と囁かれていました。その手塚の最後を「看取る」つもりで、「マンガ家生活30周年記念」「少年誌初の医療マンガ」として『週刊少年チャンピオン』編集長が短期連載を決めた「ブラック・ジャック」。ところが、連載開始後すぐに人気が高まり5年近くの長期連載となり、手塚は復活を果たしました。
「ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜」(原作:宮克 漫画:吉本浩二)は、当時の編集担当者やアシスタント約30人の証言をマンガで綴ります。作品にかける圧倒的な情熱で周囲を巻き込みながら、必死に良い作品を描こうとした手塚の生きざまや制作現場の熱気を伝えています。
本展は、「ブラック・ジャック創作秘話」や「ブラック・ジャック」の原稿展示、また近年発表されている「ブラック・ジャック」を原作にした作品を紹介、「マンガの神様」と言われながら努力を惜しまず、創作への執念を燃やし続けた手塚治虫の人間像に迫ります。
<会 期> 2013年11月1日(金)〜2014年2月18日(火)
<休館日> 毎週水曜日(ただし、1月1日は開館)、12月29日(日)〜31日(火)
<展示されている関連作品の紹介> ※展示順
「ブラック・ジャック B・J×bj」
原作:手塚治虫 漫画:吉富昭仁 企画協力:bjリーグ
「ブラック・ジャック 〜青き未来〜」
原作:手塚治虫 シナリオ原案:山石日月 漫画:中山昌亮
「ヤング ブラック・ジャック」
原作:手塚治虫 脚本:田畑由秋 漫画:大熊ゆうご
医療監修:後藤伸正 協力:手塚プロダクション
ピノコトリビュート「アッチョンブリケ!」
原稿展示作家:種村有菜/ふるかわしおり/みもり
※他35人の作家が参加した作品
「ブラック・ジャック REAL 〜感動の医療体験談〜」
漫画:石坂啓/小谷憲一/わたべ淳/高見まこ/三浦みつる/堀田あきお