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虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

 手塚作品をモチーフにして、現役のマンガ家・イラストレーター・クリエイターらがオリジナルで作品を制作、コラボレーションアイテムや複製原画などの商品にして展示即売するというフェス、名づけて「手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜」が、吉祥寺・リベストギャラリー創にて開催されます!
 
 本企画プロデューサー・手塚るみ子に企画趣旨を聞くほか、参加される先生方からのコメントもご紹介します!

手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜

会期:2015年12月17日(木)〜23日(水・祝) 12時〜18時(最終日は17時まで)

会場:吉祥寺リベストギャラリー創

URL:http://www.libestgallery.jp/



●漫画の街・吉祥寺で、手塚治虫のフェスをやる!

——前回の『手塚治虫の美女画展』に続いて吉祥寺でのイベントですが、今回は現役の作家が多くかかわるものとなる、ということで、ずいぶん趣が変わっているみたいです。

手塚るみ子(以下、手塚):たとえば手塚治虫の誕生日や命日に、ネット上でいろいろな方がトリビュートのイラスト——に限らず、さまざまな作品を挙げてくださる動きが、ここ数年毎年盛り上がっていますよね。そういう動きについては手塚プロダクションとしては温かく見守っていたのですが、中には名のある先生が手掛けられている作品も多くあって。このままネットの海に消えてしまうのはとてももったいないな、とつねづね思っていたんです。
 ツイッターなどのメディアは、ログは残っても古い発信はどんどん埋もれて行ってしまうし、何より、パソコンのモニタでしか見られません。
 手塚治虫の生誕90周年となる2018年までに、いろいろなことを仕掛けて、盛り上げていきたいと思っています。


——再び、るみ子さんのホームタウンでもある吉祥寺での開催となりました。

手塚:吉祥寺にくわしい方ならよくご存知かもしれませんが、リベストギャラリー創は以前から、マンガ家の先生の個展が頻繁に開かれています。なかでも特に毎年大変な盛り上がりを見せていた「30T(サーティ)」というイベントがあって、ちょくちょく覗きにいっては、こういうお祭りっぽいイベントができないかな、とずっと思っていたんです。


——「30T」とは、どういうイベントなのでしょうか。

手塚:マンガ家の江口寿史先生が中心となって開催している、30人のマンガ家やイラストレーターが集まって、オリジナルなTシャツを作って販売する、というイベントです。Tシャツはそこでしか販売をしないので、かなりレアなものが手に入るんです。2014年7月の開催が最終回で、惜しまれつつ終わってしまったのですが、参加アーティストも豪華で、毎回たくさんの方が来場し、外まで行列を作っていました。

(30T 2014 公式Facebookファンページ : https://www.facebook.com/30Thirtee)


——すごく盛り上がっていたんですね。

手塚:あと、今年は同じリベストで「キチレコ」というイベントがありまして。こちらは漫画家の青木俊直先生とイラストレーターのきはらようすけ先生が中心となって、ロックやジャズのレコードジャケットをモチーフにした作品や雑貨、Tシャツなどを展示販売するイベントで、これまた評判になりました。
 この二つのイベントの盛り上がりに触発されて、それなら手塚くくりで何かができないか、と考えたことがそもそも手塚文化祭を思いたったきっかけです。


虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?


●参加される先生方は…?

——錚々たる作家たちのご参加が発表されていますが、参加者はどのようにして募ったのでしょうか?

手塚:今回は第1回目ということで、やってみないと分からない部分が多く、また出展する商品はアーティストの皆さま各々ご自分で作って、出していただく、というスタイルにしたので、30Tやキチレコにご参加されている先生方や、ご自身でも個展のご経験がある方、オリジナルグッズを作ったことのある方にお声掛けをしました。
 もとより30Tやキチレコのご経験のある青木先生にはいろいろなアドバイスをいただきました。
 お声掛けさせていただいた方は一人もお断りにならなかったんです。ありがたいことです。また、参加される方からのご紹介で、新たに知己を得ることができた先生もいらっしゃいます。

——かなり幅広い作風の先生が集まっていらっしゃるように思います。

手塚:まずは30Tやキチレコのレギュラーでもある青木先生、きはら先生、上條先生にお声かけしました。また過去に手塚トリビュートイラストを描かれている古屋兎丸先生や島本和彦先生は、お忙しくもあり、ダメモトでお声がけしたのですが、快く参加を表明してくださいました。古屋先生はちょうどご自身の個展もあり、それとともに手掛けてくださいますし、島本先生はかつてコミックCUEで発表された「マグマ大使」をあらためて薄い本にしてみては? とお話したところ、のって頂き、公私とも仲の良い一本木蛮先生とおふたりで制作することになり、新たに加筆くださったようです。江口先生といしかわじゅん先生は、吉祥寺の主ですから、イベントを開催するならお声をかけないわけにはいかないですよね。江口先生は前回「美女画展」のトリビュートイラストにもご参加いただきましたが、いしかわ先生は実は、「私のアトム展」以来となるんです。いったいどんな作品を描かれるのか、とても楽しみです。
 また、消しゴムハンコ作家の百世さんは、忌野清志郎さんの御嬢さんで、手塚記念館で開催した「忌野清志郎展」の際に親しくなり、この時にもコラボイラストをお願いしたのですが実現できず、いつか百世さんの手塚トリビュートイラストで何かやりたいね、とお話していたんです。やっと今回ご参加いただくことになりました。きはらようすけさんからのご紹介で、TOUMAさんやデビルロボッツさんのような立体作品を手掛けていらっしゃる方々、『美女画展』のころからかかわってくださっている桐木憲一さんからのご紹介で、東北の『大武者絵展』を主催されていた横田守先生など、さまざまなジャンル・作風の先生方が参加いただけることになりました。


●足を運ぶことに意味がある!

——お客様のターゲットは、どういった人だとお考えですか?

手塚:もちろん、老若男女に来ていただきたいですが、中心は20代から50代ぐらいまでの、こういったフェスを楽しめる世代になるかと思いますね。お客様像としては、手塚ファンをはじめ各先生方の熱心なファン、それと普段からリベストギャラリー創で行われるイベントにいらしゃっているような方かなと思います。
 前回の『美女画展』の時もお話しましたが、吉祥寺という町の文化は独特で、六本木でも、上野ともちがうんですよね。小規模で、エッジの効いた、市民参加型のイベントが多く開かれている印象です。森アーツギャラリーでも、公的な美術館・博物館でも体験できないようなイベントができます。
 タイトル通り、文化祭のノリの、カジュアルなイベントですので、展覧会に行くよりは気軽に足を運んでいただけるかな、と思います。
 また、今回は物販がメインになりますし、オフィシャルグッズとは違った趣のレアグッズが手に入るチャンスでもあります。なによりオフィシャルにはない作家とのコラボレーションですから、ユーモアたっぷりな表現もあえてOKしています。意外な先生による意外なキャラクターが見られるかもしれません。手塚プロダクションとしての最低限の条件は伝えてありますが、あとは描かれる先生のお気持ちや作品への思いを尊重していきます。

——販売されるグッズは、今後どこかで手に入ったりしますか?

手塚:販売は会場限定ということでお願いしていますので、必ずゲットしたい方はぜひ早めにいらしてください! 通販もしない予定です。

——今回は第1回とのことですが、次回の開催はあるのでしょうか?

手塚:今回は12月の開催になりましたが、できれば11月3日に毎年開催したいですね。手塚治虫の生誕90周年には特に大々的に開催したいと思っています。

——最後に読者に向けてのメッセージをお願いします。

手塚:ここにしかないコラボグッズをぜひ、手に入れてください。クリスマス直前の開催ですので、クリスマスプレゼントにもぴったりですよ!

——ありがとうございました。


●参加アーティストから

 ご参加されるアーティスト様にアンケートを実施いたしました。ご回答をいただいた順にご紹介いたします。
 ※お名前は敬称略で掲載させていただきます。

質問:
Q1:出展される作品について、簡単にご紹介ください。
Q2:今回の作品の、こだわりのポイント、コンセプトを教えてください。
Q3:ご自身のキャリアにとって、手塚治虫・あるいは手塚作品がどのようにかかわっていますか?
Q4:お好きな手塚作品、手塚キャラをお答えください。もちろん、複数回答いただいて構いません。また、熱い思いがありましたら、ご自由にお書きください。


☆古屋兎丸

URL: http://usamarus2001.blog100.fc2.com/

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Q1:小中学生の頃少年チャンピオンでリアルタイムで読んでいた思い出深い「ブラック・ジャック」を描かせていただきました。

Q2:ブラック・ジャックといえば手術。手術といえば内臓。というわけでTシャツを着た人の骨や心臓や腸が見えてるようなデザインにしました。

Q3:手塚先生が僕の礎を作った方なので手塚先生がいなかったら僕は漫画家になっていないと思います。

Q4:好きな手塚作品ですが、小学生低学年の頃は「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」などの丸っこい絵に魅力を感じてましたしよく真似して描いてました。小学生高学年になると「ブラック・ジャック」「火の鳥」「どろろ」などの生と死のドラマに魅了され、中学生の頃は「ブッダ」や「アドルフに告ぐ」「奇子」「MW」などの大人向けの作品を読んでました。このように手塚先生は僕らの成長にずっと寄り添ってくれてました。小学生の頃手塚プロに年賀状を送ると返事が返ってきたので毎年楽しみにしてました。一度でもお目にかかりたかったです。


☆一本木蛮

URL: https://twitter.com/bang_ipp

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Q1:大好きな手塚漫画「ブラック・ジャック」と「ユニコ」。
自分にとって「究極の萌え」を突いてきているキャラクターに遊んでもらいました。ピノコ×ユニコ、です。
これ以上のKAWAIIはなかなかありません。
そのピノユニ漫画と島本和彦兄貴の手塚漫画で一冊の本に仕上げます。

ご存知のとおり、島本和彦はイキオイとでっち上げ屁理屈の天才料理人ですので、私はその方向じゃ島本兄貴に勝てっこないのです…ので!!!! 島本に描けないKAWAII方向からの勝負です(笑)!

右綴じ側は縦書きで島本和彦(本名・手塚!)作品<>左綴じ側からはユニコスタイルの横書きで一本木蛮(縦書きにすると名前の結びが虫の字!)作品。
どちらから開いても読めるという両A面スタイルです!

また、この漫画と二人の作家を通して、カッコカワイイ・カッコワライ、的なグッズ(実用品)を作っております。お楽しみに~~ヽ(´▽`)/

一部、原画も売ってしま(お嫁に行ってもら)おうかなーとも思っています!

Q2:島本和彦同様、「完全に自分の中に入り込んだ手塚遺伝子の絵柄」で、全力で遊ぶ!!!!! そして手塚キャラのKAWAIIは正義!と、言われたい妄想だけで描いております!!!>一本木側

本当に描いてて楽しいです!いつまでも描いていたいですもうどうしよう。

Q3:手塚作品はそんなに模写してなかったなー…なんて思ってたら大間違いでした!!! 最近になって、相当やってたことに気づきましたが…もう、自然に自分の中に取り込んでいたので気付かなかったのだと思います。
アニメなどの二次著作物や、手塚先生に影響もらった作家作品なども浴びるように(親に隠れて)見て育ったからだと。

すでに10年以上前でしょうか?>自分の作品を描くにあたり、煮詰まって島本和彦兄貴へ「このネーム(お話とコマ割り)、どうしたらいいんだろう?」といったボヤキを入れたところ、帰ってきた答えが
「いいか?!? 一本木蛮は、一度手塚治虫から離れろ!!!!! 手塚漫画から!!!!!!! 離れるんだ! 今すぐに!!!!!」(大声)、でした。
そのくらい自然に自分の中に入っていたのだと、改めて思いました。
(それまでは永井豪ちゃん味が自分の中では常時前面に出ていたので、正直ハッとしました)

手塚治虫先生は…>この内容は私の著作の中でも描いているのですが>
自分がデビューした時(というかデビューする前)からの野望の一つに「いつか出版社の忘年会か何かで、手塚先生にお会いできたら『やあ、一本木氏!名前は知ってるよ!!がんばってね』と言われること」というのがありました。(手塚先生に自分の名前だけでも認識してもらえたら・・・という おこがましい野望です)

しかし、残念ながらその野望が叶うことはありませんでした。

Q4:「ブラック・ジャック」>私は医者の子です。しかもスーパードクター>忙しいばっかりの…! この作品がなかったら、医者という職業をチョーカッコイイ! …などと!!! …思うことはなかったでしょう。ブラック・ジャック先生に感謝しています。ブラック・ジャック先生には、医者の子の心のあり方まで教えていただいていたのですね! というかピノコ大好きピノコkawaiiです。

三つ目がとおる、どろろ、ばるぼら、W3、やけっぱちの…いやその…書ききれないのでこういう質問は困ります!!!! 答えきれません許してください。


☆TOUMA

URL: http://touma.biz/

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Q1:今回は数多くのキャラクターの中から、悩みに悩んだ末、 手塚治虫先生の代表作である、「鉄腕アトム」に決めました。

アトムを私なりにリデザインさせてもらって、コラボレーションしたら どのような形になるだろうか? ということで、制作し、フィギュア化して
出展しようと思っております。

Q2:自分のスタイルと手塚治虫先生とのコラボレーション、融合ですかね。 完成され、歴史のあるキャラクターで、世界の誰もが知っていると思いますが、
その有名なアトムに私の作風をちゃんと混ぜて表現できているかというのがポイントになるかと思います。

Q3:幼少の頃から、触れ、親しんで、尊敬していた手塚先生の作品。大学時代に美術館で手塚治虫展が開催されていて、イラストレーションの授業で見学に行き、生原稿などを拝見して、生原稿の凄さに驚いたことを今でも覚えています。
大学自体の通学の時間は、手塚作品を読んで登校していました。

Q4:アトムの地上最大のロボットでしょうか。
プルートゥのシンプルで力強いデザインは、私の作家活動に多大な影響を与えていると思います。
そして、今でもよく読むのは、ブラック・ジャック、そして、アドルフに告ぐ です。


虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

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☆島本和彦

URL: http://yaplog.jp/simakazu/

虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

Q1:以前にコミックCUEで発表した手塚治虫トリビュートに加筆したストーリー漫画の同人誌です。表紙も新しく描きました。一本木蛮ちゃんとの共著です。

Q2:手塚先生の作品では、マグマ大使がかなり好きなのですが、なかなか誰も手をつけないのでここは私がやらなければと(笑)。あと手塚漫画のヒロインでもなかなかモルが取り上げられないので、ここは私がやらねばと(笑)。今回は表紙含めて『モル萌え』的な部分を加筆しました。皆様のマグマ熱に火がついてくれたら嬉しいです。

Q3:そもそも私は手塚姓なので、しかも1961生まれですので、手塚治虫の息子として生まれてよかったのですが、最終段階で北海道の家庭に振られました(笑)。なので手塚作品は浴びるように読み、吸収しています。その思いは拙著「アオイホノオ」の中でも描かせていただいています。魂の手塚チルドレンです! ヒーロー漫画ばかり買って読んでいたので、手塚漫画ではマグマ大使、バンパイヤ、どろろ、海のトリトン、ミクロイドSなどを何度も繰り返し読みました。マグマ大使はパロディー漫画でノート2冊分、中学時代に描かせていただきました。シリアスの中にギャグを入れる、という作風を勝手に受け継いでしまっております。

Q4:当時思い切って購入したジャングル大帝のハードカバーの分厚い、値の張る本が宝物です。アニメラマ『千夜一夜物語』『クレオパトラ』がかなり好きで、かなりカットされて90分ものになった高額なビデオソフトも思い切って購入しました(笑)。火の鳥の実験的なアプローチがたまりません。講談社漫画全集を購入してサインチケット三枚入手し、何でも好きなものを描いてもらえる権利を手にしましたが、じゃあなにを描いてもらうかで数ヶ月悩み、やはりここはマグマだと決意しましたが、残念ながら実現しませんでした・・・。


☆百世

URL: http://home.m09.itscom.net/momoyo/baino_shi_jie/Top.html

虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

Q1:ふしぎなメルモと三つ目がとおるに登場するキャラクターがメインの作品と
ブラック・ジャック、ピノコ、アトムなどを消しゴムはんこで彫りました。

Q2:メルモちゃんとトトオくんが、お花畑に遊びに来ていて、
そこにキャラクターたちがそれぞれの理由で集まってきちゃっています。
写楽くんはメルモちゃんの飴を狙っていたり、ヒョウタンツギは恋をしていたり…
ぜひ隅々まで観て頂きたいです!

Q3:幼い頃から手塚さんの作品が身近にあり自然と触れていました。
「ふしぎなメルモ」のアニメをよく観ていたのを覚えています。
家にも漫画があり、親がブラック・ジャックやヒョウタンツギの絵をよく描いていました。

Q4:ふしぎなメルモ、三つ目がとおる、ブラック・ジャック、聖なる広場の物語。
小さい頃に読んだ「聖なる広場の物語」は特に印象に残っていて、子供ながらに恐怖を感じました。手塚さんの作品で一番に思い出すのは、これだったりします。


☆上條淳士

URL: https://twitter.com/atsushi19630312

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Q1:2014年『手塚治虫の美女画展』の際に その専用サイト内にあった アンソロジー企画で描いた『奇子とメルモ』
先ずそれを さらに立体的な作品にと考えています
それは複製原画なのかTシャツなのかは 今の時点(11月中旬)では決めていません
それとは別に なにか新しく描きたいと考えています
未定ばかり(笑)ですみません

Q2:アンソロジー企画の場合 対象の作家に寄せるのか 自分の作風に寄せるのか…
これが常にポイントになり 悩みどころです
「奇子とメルモ」は ご覧になって分かるように手塚先生に寄せて描いています
その上で 上條淳士の爪痕をどう残すか ということを意識して描きました
この件については 今後も個別の悩みどころとなるでしょう
うれしい悩みですが

Q3:ぼくは普段から公言しているように 大友克洋さんや江口寿史さんからの強い影響でこの世界に入りました
しかし… キャリアを重ねていくなかで思うのは 手塚治虫先生の高度な技術と感覚です
少ない情報量 例えばアウトライン1本でも色気を表現できる技術力
アンソロジー企画で描いてみて改めて実感しました

Q4:直感的にパッといくつか書き出しますね
奇子/『ふしぎなメルモ』/ヘケート/『ミクロイドS』/カジカ/ロック/百鬼丸/『ファウスト』/ルカー/『バンパイヤ』/ボッコ…
そして20年ぐらい前… 『MW』をリメイク出来ないかと 本気で考えていました


☆キタイシンイチロウ(DEVILROBOTS)

URL: http://dvrb.jp/

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Q1:手塚作品の中でもデザイン的に気になるキャラクターたちを
オリジナルキャラでもあるトーフ親子スタイルにリデザインしてみました。
四角のキャラをファンのみなさんに楽しんでもらえればと思い
誰が出てくるかわからないのが面白いので
缶バッヂにしてガチャガチャにしました。

絵の作品は
その中の アトムとプルートウとの戦いのイメージを描いてみました。
アングルから先にイメージが浮かび
どうしても描いてみたいと思ったシーンです。

Q2:自分の好きな手塚キャラをリデザインする作業で
持っている漫画を読み直したり、資料本を探しました。
各キャラのポイントを残しながら
自分のテイストをうまく出せていたら光栄です。

四角になった手塚キャラを見て
たくさんのアーティストに現在も影響を与え続けている
手塚作品を1人でも多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。

Q3:子供の頃から アニメやマンガが好きだったので
気付いたら手塚作品と自然に出会っていました。
小学生の頃、メルモちゃんでドキドキしたのを覚えています。

Q4:好きな作品は アトム、ブラック・ジャック、マグマ大使

好きなキャラは  プルートウ、ピノコ、ブラック・ジャック


☆桐木憲一

URL: http://k-cover.blogspot.jp/

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Q1:Tシャツの予定です。

Q2:グッズ制作は初めてなので、自分でも使用出来そうなものにしたいです。

Q3:自作の街歩きマンガ「東京シャッターガール」でも宝塚市や「手塚治虫記念館」を舞台に漫画を描かせていただきました。スタッフの方にお話を伺えたり、間接的にアトムを劇中で描けたり出来、光栄でした。

Q4:『紙の砦』、『すきっ腹のブルース』の大寒鉄郎。手塚先生ご自身をモデルにされた作品群が好きです。



☆きはらようすけ

URL: https://www.kerokero.jp/

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Q1:自分のキャラクターでU900(ユーキュウヒャク)という
編みぐるみのウサギとクマのウクレレデュオがいるのですが
そのU900とあこがれの鉄腕アトムを合体させた
コラボキャラASTRO BOY U900 を出展したいと思っています。
ちなみにU900はこんなキャラです↓
https://www.youtube.com/watch?v=Q-VWdPGGTT8

Q2:鉄腕アトムの世界とU900の世界が合体した
キュートでゆるいウクレレミュージック版アトムの世界を作る事が
コンセプトです。
グッズを作るのはもちろんですが、音楽が欠かせない要素なので、
音楽が流れるアニメーションを是非作りたいと思っています。

Q3:手塚先生の作品は、少年漫画でも、とても洗練されていてキュートで
出てくるキャラクターがどれも非常に個性的で強い力を持っています。
キャラクターを作る自分にとって、とても強い影響を受けました。

Q4:やはり夢中で読んで思い入れが一番強いのは『鉄腕アトム』です。
トビオが乗って事故ってしまう車は大人になってもずっと僕の理想の車です。
ロボットではなぜかボラーが一番印象に残っています。
人工太陽も印象深いです。
子供の頃に読んだ手塚先生の作品は印象が強烈だったせいか
今見ても当時の感じた気持ちや、家の中の空気までハッキリ思い出すことができます。
また、アニメーションでは『ビッグX』や『ワンダー3』が大好きでした。
単行本では『やけっぱちのマリア』が衝撃で、何度も読んだのを覚えています。(^^ゞ


☆Storm Machine Graphics 五十嵐

URL: http://www.stormmachine.net/

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Q1:トートバッグやカード、しおり缶バッチなど小さい紙もの雑貨をメインにトートバッグも制作していきます

Q2:普段は下がり眉の動物たちを少しなつかしいタッチで描いています
今回コラボさせていただくにあたりドキドキしながら、いろいろ考えたのですが、やはり「アトムと一緒に動物たちを遊ばせてみたい!」という思いが強く
storm machineのテイストで遊ばせていただきました
下がり眉のかわいい世界に来てくれたアトムや手塚先生のキャラクターたちを見ていただけるとうれしいです

Q3:小さい時は両親に「漫画は読んではダメ!」と言われ読む機会があまりなかったのです。唯一許されていたのが、叔母が買ってきてくれたブラック・ジャックと図書館にあったアトムでした
おもしろくて、ワクワクしながら夢中になって読んでいたのを覚えています
ピノコやおむかえでゴンスなど脇役の人たちが好きで
授業中によくノートのスミに描いていました
その頃いただいたワクワク感は
今もイラストを制作する時、とても大切にしています
漫画やイラストの楽しさを教えてくれたのは手塚先生の漫画だと思っています
今回の制作をしながら、今も普段の制作にないワクワクを感じています♪

Q4:アトム、ブラック・ジャック、ひげ親父、ユニコ メルモちゃん・・・おむかえでゴンス・・ひょうたんつぎ・・
そして小さい頃からずっと気になっていた、頭にろうそくのついている刑事さん? おじさん?・・
好きなキャラクターがたくさんで書ききれないです・・・

やはり、ブラック・ジャックが好きです
小学生の頃フナの解剖の授業で、みんなでブラック・ジャックごっこをして、
先生にひどく怒られたのを思い出しました♪


☆山田雨月

URL: http://udukiyamada.jimdo.com/

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Q1:プリントTシャツや、手描きのTシャツ、バッグ、原画、クリスマス時期なので、クリスマスっぽいポストカード等考えています。

Q2:手塚先生の世界をめいっぱい盛り込んで、町で着ていてもかっこいい物、自分でも持ちたくなるようなもの。

Q3:漫画を描いていることは、手塚先生が切り開いてくれた道があったからだと思っています。

Q4:「三つ目がとおる」の写楽くんです。バカがつく程素直で邪気のない(それもある意味最強ですよね)ところから、三つ目がでたときの万能感、顔つきのわるっぽさもかっこよくって、幼心にときめきました!



虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

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☆青木俊直

URL: http://yuruyuru.jp/

虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

Q1:アトムを女子高生に見立てた「アトム子ちゃん」グッズ(風呂敷、トートバッグ、カレンダーなど)を作ろうと思っています。

Q2:子供の頃アニメ版アトムの長靴のような足にかっこよさを感じていた僕は当時読んだマンガ版の底の部分だけ色のついたつるんとした足を「こんな弱々しいものはニセものだ!」と断じていました(幼稚園児のくせに)。長じてアトムの両性具有な姿の魅力に気付きあのつるんとした足も悪くないなぁと思い、つるんと長靴を共存できぬかと考えた結果女子高生の紺ソックスに行き着き(強引)このような作品を作るに至りました。「ウランちゃんでいいじゃん」というご指摘も頂きましたが以上のような理由でアトムであるところに意味があるのです!

Q3:初めてであったアニメがアトムでした。はじめて描いたマンガの絵がアトムでした。初めて買ってもらったマンガの本はアトムでした。(マンガ禁止の家でしたがなぜかアトムだけはオッケーでした。)
マーブルチョコレートのアトムのスクラッチシールをそこら中にはりました。アトムの絵のプリントしているシャツや靴を身につけていました。
マンガ、アニメ、キャラクター、すべての入口はアトムだったのです。

Q4:子供の頃我が家はマンガ禁止だったのですが、父が入院したときのお見舞いの中にあった手塚先生の短編集に収録されていた「ガラスの脳」が強く心に残り、今に至ります。
キャラはやっぱりアトムですかねぇ。あとヒョウタンツギ。


☆いしかわじゅん

URL: http://ishikawajun.com/

虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

Q1:この質問を受けた時点ではまだ手をつけていないので、自分でもわからない。

Q2:まだわからないけど、可愛いのを描きたいなとは思ってます。

Q3:初期の手塚作品は大好きです。子供のころ、ほんとに夢中で読みました。自分のキャリアには特に関わっていません。

Q4:「黄金のトランク」「白いパイロット」「新選組」「スーパー太平記」「旋風Z」「ハリケーンZ」「フィルムは生きている」「ふしぎな少年」「魔神ガロン」「ぼくのそんごくう」「リボンの騎士」「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」
みんな大好きでした。



☆西野直樹

URL: http://nishinonaoki.com/profile/

虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

Q1:パッチワークで作った絵柄をTシャツに展開して作品にしています。
パッチワーク(つぎはぎ)ときたらやっぱり連想するのはヒョウタンツギですよね。
その他のアイテムも考え中なのですが間に合うかどうかわからないので今はここで表明できません。

Q2:基本的に縫い物で作品を作ります。パッチワーク的な手法です。
本業はデザイナーで、漫画家さんやイラストレーターさんと違い
画風みたいなものは持ち合わせていないので
制作の手法やアイデア、テクスチャ、仕上がりなどで楽しんでもらえたらと思っています。

Q3:アニメに漫画にキャラクターグッズ、幼少時から常に身の回りにある身近な存在でした。
大人になっても「アドルフに告ぐ」や「ブッダ」のような大作で楽しみました。

Q4:【アニメ、ドラマ】リボンの騎士、ジャングル大帝、どろろ、サンダーマスク、マグマ大使、バンパイヤ、悟空の大冒険、マリン・エクスプレス、ワンサくん、ほか多数
【漫画】どろろ、ブラック・ジャック、火の鳥鳳凰編ほか、人間昆虫記、時計仕掛けのりんご、奇子、アドルフに告ぐ、シュマリ、MW、ブッダ、陽だまりの樹、ほか多数


☆江口寿史

URL: http://www.eguchinn.com/

虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

Q1:以前、雑誌「SIGHT」の手塚特集で描かせていただいた『太平洋Xポイント』のファーストシーンの絵と、昨年(2014年)「手塚治虫美女画展」の折に描かせていただいたトリビュートイラスト『ばるぼら』の絵でスウエットシャツを作らせていただきました。最初いつもどおり半袖のTシャツにしようかと思っていたのですが、季節も冬であることだし長袖のトレーナーにしました。

Q2:飾っておくものではなく日用品として「実際に着れるもの」にしたくて、トレーナー本体の素材もデザインも厳選しました。そのぶん値段が少し高くなってしまいましたが、長く愛用できるクオリティのモノになっています。実はもう現物があがってきたのですが、すごくイイ出来ですよ!

Q3:「漫画」への目覚めのきっかけ。入り口。全ての始まり。
「漫画」の描き方の具体的な教科書。

Q4:【作品】『ブラック・ジャック』『奇子』『火の鳥』『空気の底』『ライオンブックス』
【キャラ】ブラック・ジャック、ひょうたんつぎ、オムカエデゴンス
あと特定の作品でもキャラでもありませんが、昭和20年代に描かれた作品の絵柄が全般的に身悶えするくらい好きです。


☆寺田克也

URL: http://cacazan.com/

虫ん坊 2015年12月号 特集1:今年が記念すべき第1回!! 手塚治虫文化祭 〜キチムシ’15〜とは!?

Q1:百鬼丸を描きます。

Q2:どろろは大好きな手塚マンガのひとつなので オリジナルの百鬼丸が持ってる空気がうまくでるといいなァと思ってます。

Q3:母のようなものです。

Q4:写楽保介



公式サイトはこちら!!

URL:http://www.chatterbox.tips/#!kichimushi/xh9pi



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