5月号の投稿のテーマは、「あなたの好きなライバルキャラクター!」。面白いストーリーとかっこいいヒーローの陰には必ず味のあるライバルあり…、ということで、みなさんの好きなライバルキャラを教えてもらいました。
今月投稿作品をおよせいただいた方々には、以下の写真のプレゼントをお送りいたします!
「アトム」というお題から、「ライバルキャラクター」とくれば、この二人を描かずにいられませんでした…!
皆様ご存知、プルートウと、ブルー・ボンです。
ライバルという表現で良いのか…少し疑問ではありますが、どちらも大好きなキャラクターです。
ただ、「地上最大のロボット」では、プルートウのわからずや!と思ってしまうのに対し(もちろん、彼の作られた意味を考えたら仕方ないのですが)、「青騎士」では、アトムのわからずや!と思ってしまうという…
プルートウも悲しいですが、青騎士の話の辛さも半端ないです…
読んだことのない方、ぜひ。
プルートゥと青騎士はいずれも、登場した巻ではアトムより印象に残るキャラクターでしたね。ライバルながらにヒロイズムを持っていて、かっこいいロボットたちです。
同じテイストを持っているキャラクターなので、同一色で統一しても案外違和感がないものだな、と感じました。
確かに、「青騎士」はアトムのエピソードの中ではある意味転換点というか…。まさかアトムがあんなふうに… おっと、これ以上はネタバレで言えません!!
舞台「ドン・ドラキュラ」を観に行ったのでヘルシング教授にしようかとも思ったのですが、やはりこの人を描かずにはいられませんでした!「実は好きだったんだよね」どころか初投稿から「大好き」むき出しでしたし(笑)。
作品においての役割が興味深いことは前回書いた通りですが、キャラクターそのものもまた私を魅了してやみません。BJと同じくらい強い信念を持ち、優しく、ちょっとドジで、どこか育ちがよさそうなキリコ先生。同一キャラクターなのに原作、TVアニメ、OVA等メディアによって描かれ方が大きく異なるのも面白い。キリコ先生をあてた声優さんは何人もいらっしゃいますが、私はOVAの山路和弘さん派です。
原作では悪人顔か怒り顔の多い彼。今日は思いきりカッコつけてもらいました。
それぞれの相容れない考え方の違いを際立たせるために、キリコとBJはいずれも黒い服・長い髪・片方のみ見えた目、という感じで、外見上はあえて似たキャラクターになっているんですよね。手塚先生はそういう計算もさりげなくしていて、改めてすごいな、と思います。 |
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キザ! なキリコ先生も素敵ですね!! 外見からつい、キザっぽいひとのように思っていますが、原作では結構いつも一生懸命なようです。主義主張はともかく、その一途さには敬意を表したい人です。 |
虫ん坊の記事によると、手塚治虫漫画全集にて単行本デビューを果たしたという 復活のフリーベさんです。
フリーベが誰のライバルかというと、フランツをサファイヤと取り合うという話でもなく、サファイヤにも相手にされていないということで、ライバルかと思いきや1回限りの登場だった『プライム・ローズ』のリダ・ラフレーと「ライバルじゃないキャラ」の座を取り合っているライバルです!
マニアックな分析が光るコメントで、面白い視点だと思います。ウエディングドレス姿と、騎士のフリーベが二人で手を取り合ってどことなく誇らしそうにしているのがいいですね。「祝! 復活」の横断幕も絵の主張をアピールしています! |
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ややこしい! 「プライム・ローズ」のあの女の子、普通の流れなら確かにライバルっぽかったですね。その後の展開がびっくりすぎて、出る幕を失ってしまったのか…?? フリーベはお兄さんもなかなか不思議な方です。 |
52 years ago appeared. Now is the heart of all of us. Let's celebrate with joy the birthday of the Atom. Happy Birthday Atom ...!
(訳:52年前に登場して、今や私たちみんなのヒーローです。アトムのお誕生日を楽しくお祝いしましょう! ハッピーバースデー、アトム!)
とても素直で、親しみやすい雰囲気の絵です。たくさんのキャラクターが描かれており、にぎやかで楽しそうです。 |
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トルコからもアトムのお誕生日お祝い、ありがとうございます! いろんなキャラが勢ぞろいしてますね!! アトムもうれしそうです。 |
木版画で手塚先生を刷りました!
やはり、手塚先生はステキです…っっ!!
写実的な表現を、木版画で挑戦されていますね。
版画ならではの効果も加わり、力強く、大胆なタッチが現れています。
顔の部分の、光の当たる部分と、影の部分の描き分けが素晴らしいです。
服の表面の表し方がとてもユニークです。なんだかあったかそうな背広&タートルネックですね。
こんにちは。いつも有難うございます!
丁度45年前の今頃、少年チャンピオンで「やけっぱちのマリア」の連載が始まりました!という訳で、祝!「やけっぱちのマリア」連載開始45周年記念(…でなくても、度々ですが(^^ゞ)に大贔屓の二人を描きました♪チャンピオンコミックス二巻の表紙を参考にしたものの、難しかったですが、描くのは楽しかったです!
自分の絵・線をちゃんと描かれているなあ、といつも思います。毎月投稿ありがとう! |
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「やけっぱちのマリア」祝45周年!! 今でも斬新な作品ですが、なんと45年前の作品なのですね。 |
3月22日、神戸・三宮界隈の『アドルフに告ぐ』ゆかりの地めぐりをしてきました。
ナビゲーターは、神戸の街とその歴史に造詣が深い「港まち神戸を愛する会」の中尾嘉孝さん。昼の12時にJR三ノ宮駅に集合。駅前で昼食をとりながら『アドルフに告ぐ』と戦前の神戸の絵葉書コレクション、史料本をひもとき、本日の行程を確認。
◎三宮駅界隈
JRの歩道橋から見渡した現在の三宮駅前です。目の前に見える白い建物は三宮阪神ビル(そごう神戸店)。『アドルフに告ぐ』では何度も登場します。のちの改築により白い外壁で覆われているものの、現在も昭和8年(1933)竣工当時と同じ建物が建っています。
こちらは戦前の絵葉書「(神戸名勝)瀧道停留所附近」
推定撮影時期は昭和8年(1933)から昭和13年(1938)頃。『アドルフに告ぐ』では昭和13年7月3日から5日にかけて神戸を襲った阪神大水害の様子を描いていますが、この写真は観光絵葉書ですから、それより以前に撮影されたものと思われます。「瀧道」(滝道)とは現在のフラワーロードのことで、六甲山の布引の滝に続くことに由来します。道路上にはトンネル状の地下道横断入口がたくさん見えます。
『アドルフに告ぐ』で描かれた昭和13年7月の阪神大水害の様子。
雨上がりのシーンで描かれているのは国鉄三ノ宮駅。手前にトンネル状の地下道入口が描かれています。
阪神電車の神戸三宮駅に降りるA10号階段は竣工当時の面影を残しています。
入場券を買って、阪神電車の神戸三宮駅のホームを見に行きました。ここは、赤羽警部に追われた峠草平が、改札を越えて線路に飛び降り疾走して逃げ回るシーンの舞台です。
台詞でも「ヤツは阪神電車の地下線へ逃げ込んだ」とはっきり書かれています。
竣工当時の柱やタイル、写真など歴史をしめす展示コーナーがあります。この写真は昭和初期の阪神電車三宮駅の改札。駅員がいる改札口は漫画と同じ形状になっています。
◎北野異人館
『アドルフに告ぐ』で描かれたカウフマン邸は、いうまでもなく北野異人館がモデルとなっています。主に、風見鶏の館、萌黄の館、シュウエケ邸のパーツが組み合わさったデザイン。カウフマン邸などは、必ずしも写真資料を引き写したわけではなく、ひとつ詳しいモデルがあれば、ゲラ(前の印刷物)から、アシスタントが手分けして描いたそうです。
カウフマン邸の外観は、北野異人館の中でも有名な「風見鶏の館」がモデル。
ドイツ人貿易商の自邸だったことも作品に影響していると思われます。
カウフマン邸のテラスは「萌黄の館」とそっくり。
アドルフがエリザを強引に誘い自宅に向かうシーンで描かれているのは旧ディスレフセン邸(現在は門邸)その西隣はシュウエケ邸。
◎ドイツ人クラブ・コンコルディア
『アドルフに告ぐ』で度々登場する山本通二丁目のドイツ人クラブ・コンコルディア。作中ではドイツの情報交換所として描かれています。
もともとクラブ・コンコルディアは明治12年(1879)外国人居留地に建設され、明治29年(1896)には今の市役所近くに煉瓦造のクラブハウスが建設されましたが、第一次世界大戦で接収されたため、昭和2年(1927)現在の異人館の一角に移転新築されました。以来神戸在住のドイツ人のための社交サロンとして利用されてきました。第二次世界大戦の終結により、敗戦国ドイツ国資産として連合国に没収され大蔵省が管理。終戦の約10年後にこの建物を自社ビルとして購入したのが神戸の医薬品会社・三星堂です。(のちに合併により社名変更。現在はメディセオ北野坂ビル)三星堂の社史によると、総大理石の螺旋階段など非常に豪華な建物であったことが読み取れます。
建物は現存しませんが、敷地の南橋には当時の礎石銅版が保存されています。
「左の銅版はドイツクラブの礎石として埋設されていたものを本館改築に際して発掘、記念の為に保存したものです 昭和56年12月 株式会社三星堂」(キャプションより)
三星堂本社(旧クラブ・コンコルディア)
『神戸市内の近代洋風建築』より(編集:神戸市教育委員会 1984年発行)
設計者はロシア人建築家 L・ラデュエンスキー、昭和2年竣工。
さてさて、この原稿のタイトルを『アドルフに告ぐ』ゆかりの地めぐり<神戸編その1>としたからには、続編を書くつもりでして、次回は「港まち神戸」の視点で執筆したいと思います。
お住まいの地の利を生かした取材記事、今回もとても読みごたえがありました! |
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前回の記事からもさらに詳細な「アドルフに告ぐ」めぐり! 次回もあるということで楽しみです!! |
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