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ストーリー・解説

1963/11/02 『サンデー毎日別冊 秋の特選読物号』(毎日新聞社) 掲載

10年ぶりに密航で国に帰ってきた男。ちょっとした「不道徳」を犯すたびに人々が奇妙な目つきで自分をじろじろと見ることに気が付きました。たまらずに裏路地の酒場に駆けこむと、隣の客に「我が国は数年前、ひどく道徳がみだれたんで、いまは道徳令がしかれているんだ」と教わります。国民はひとりのこらず脳に機械を埋め込まれ、やましい心が起こるとそれを消されるようになっていたのです。怒った男は国の道徳局に殴り込みますが……。
『サンデー毎日別冊』に掲載されて以降、長らく単行本に掲載されなかった短編ですが、2019年11月25日発行の『ばるぼら オリジナル版』(小学館クリエイティブ)に併録され、今では単行本で読めるようになっています。

掲載誌の『サンデー毎日別冊』には、小松左京「御先祖様萬歳」星新一「三つの劇的なカプセル」などが掲載され、本作は『お楽しみ企画ページ』となっています。


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