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ストーリー・解説

1949/10/1-不明 「冒険紙芝居」 連載

手塚作品には「スターシステム」という仕掛けがあります。キャラクターを映画スターに見立て、いろいろな作品に登場させる仕掛けなのですが、今回はその中でも人気のある少年スター「ロック」の作品を取り上げてみました。
もともとはシャーロック・ホームズのもじりの名前どおり、“犯人”と“探偵”だったら間違いなく“探偵”であった彼ですが、『バンパイヤ』での執念深い悪役の演技が当たってしまい、今ではむしろ、冷酷な美青年とか、頭の切れる犯罪人のイメージのほうが強いかもしれません。だからこそ、今回ご紹介する『少年探偵ロック・ホーム』のような作品が、かえって新鮮に感じていただけるかもしれません。
『少年探偵ロック・ホーム』は初出が1949年と、手塚作品の中でも初期に分類される作品。トレードマークの半ズボンと縞々のネクタイのロックが、プラトン博士とその娘のロミーとともに、悪漢や陰謀に立ち向かう、という連載ものです。後の『バンパイヤ』で見せる驚異の変装術やアクションの片鱗もすでに見えており、ヒロインのロミーに変装したり、野球のピッチングでは正確無比のコントロールを見せたりと、万能ぶりも披露。初期のロック主演作として、ファンならぜひ押さえておいていただきたい作品です。

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  • 少年探偵ロック・ホーム

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